愛と涙と...イオラニ宮殿日本語ツアー【イオラニ宮殿】

愛と涙と...イオラニ宮殿日本語ツアー【イオラニ宮殿】

アメリカ合衆国で唯一の宮殿「イオラニ・パレス」。ハワイ王朝の激動の歴史を物語る宮殿ツアーに、CHIYOさんが参加!

公開日:2015.01.28

更新日:2017.06.14

ピアニストCHIYOの徒然ダウンタウン日記

 アロハ! CHIYOです。
 すでに1月も半ばを過ぎてしまいましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします!

 さて、今月は2015年という新しい年の幕開けにふさわしいゴージャスな場所、イオラニ宮殿の日本語ツアーに参加してきました! 25年も住んでいながら、ハワイの歴史や文化に疎く、しかも実は団体行動が苦手(つまりわがまま...?)なことから、めったにツアーというものに参加したことがない私が感動したこのツアー。まずは今年もワンパターンのこのポーズでスタートです!(笑)。

激動のハワイ王朝を物語る
美しく儚いアメリカ唯一の宮殿

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 ツアーはこちら山側(裏側)の入り口から始まります。本当は正面で写真を撮りたかったのですが、現在イオラニ宮殿ではあちこちの修復が行なわれていて、ちょうど真ん前にクレーン車が停まっていたのであきらめました。でも裏口も十分素敵ですよね♪

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 ツアーの前に日本語ドーセントのヒロミさんから注意事項があり、建物の中では靴カバーをつける、バッグが壁に触らないように気をつける、どこにも座らない、壁にもたれない、さらにボールペンは使えない(!)という厳しさ。今日は真剣にメモを取ろうとはりきっていた私ですが、流れのままにあっさりメモは放棄し、ヒロミさんの後に続いていよいよ宮殿の中へ。わくわく♪

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 宮殿の中は意外にもヨーロッパのお城のような雰囲気で、あちこちに各国からの贈り物が飾られています。明治天皇から贈られたという、立派な壷もありましたよ~。じつは私は団体行動だけではなく説明を聞くことすら苦手で、ツアーから離れて好き勝手なことを想像しながら歩くといった傾向があるのですが(つまり自分勝手?)、この日はヒロミさんに言われたように王族になった気分に浸りながら、説明も真剣に聞きました。って当たり前ですよね(笑)。 

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 当時のゲストが最初に通されたという「青の間」の、リリウオカラニ女王の肖像画。有名な「アロハオエ」などを創った音楽好きな方ですよね。ここで私はリリウオカラニ女王に感情移入し過ぎたのか、「リリウオカラニ女王幽閉の間」で、幽閉中に製作したキルトを見て涙が出てきてしまい...。

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 さらに2階の突き当たりにある、こちらの窓でも...病気が治って本土から帰ってくるはずが、すでに亡くなられていたカラカウア王の柩が運ばれてくるのを、カピオラニ王妃はこのラナイの中央にお立ちになられて、涙ながらに見ていた...という説明を聞いた時も、やはり涙が出てしまいました。どんな国の歴史にも、必ず悲しい出来事がたくさんあるんですよね...。

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 この「金の間」は音楽室とも呼ばれ、色のせいかもしれませんが、明るい空気が漂っているように感じました。ハワイの王室の方たちは、本当に音楽がお好きだったんですね。ここには常にいろいろな楽器や楽譜が置かれていたそうですし、「青の間」には素敵な紫壇製のピアノの姿もありました(※同年代のものですが、当時の宮殿にあったものではありません)。ちなみに私は顔色が悪いように見えますが、宮殿内はフラッシュ撮影が禁止だったためで、とても元気でした♪

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 最後に案内していただいた「王座の間」は、ひときわゴージャスでした。王座の後ろにある三角は修復のためのハシゴで、それが残念といえば残念でしたが、私は言われるまで気づきませんでしたし(笑)、目を閉じると当時の舞踏会の音楽や人々のざわめきが聞こえてくるかのようでした。

 ちなみにヒロミさんのガイドはとてもわかりやすくおもしろく、ツアーが苦手な私も心から楽しめました。王族の方々のお名前や歴史的な出来事の詳細のところどころは忘れましたが、ヒロミさんが「あのハシゴ、使ってない時はよけてくれたらいいのに...」とつぶやいていたことは覚えています(笑)。

歴史を感じるカフェ・ジュリアで
宮殿ツアーの余韻に浸るひととき

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 この後、私たちは地下のギャラリーに下り、昔の写真や宝石や勲章などを見て、それから隣接するギフトショップで日本語ガイドブックを買って、感動も冷めやらぬままツアー終了。そこから道路を渡って、これまた古いYWCAの建物の中にあるカフェ・ジュリアへ。 ちょっとわかりづらいのですが、この入口↑から入り、奥に進むとレストランがあります。

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 私たちは中に座ったのですが、あまり暑くない日なら外のパティオも素敵です。で、この日もバタバタで、メグミさんも私も胸につけたイオラニ・ツアーのスティッカーを剥がすことすら、すっかり忘れていたのですが、なんとそのスティッカーのおかげで、ここのランチが15%オフになりました~。ふたりとも最近物忘れが激しくてよかった~(笑)。 

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 「CHIYOさん、今日は時間がないので...」と言うメグミさんの言葉に、デザートなしを覚悟した私でしたが。「もう先にデザートオーダーしちゃいましょう!」 私はそんなメグミさんが大好きです♪ 美しいリリコイ・チーズケーキ。そして左端に見えるのがシェアしたチキン・ピザの一部です(笑)。

 ということで、今月の取材はいつもの10倍くらい写真が多く(笑)、これでもかつてないほどに時間をかけて書いています。赤の間、ダイニング・ルーム、執務の間、ゴージャス階段(勝手につけた名前)、お庭のパビリオン、宝石類、王冠を激写するメグミさん、ギフトショップにあったソルト、チキンピザ...(笑)、まだまだ載せたい写真は山ほどあるのですが、枚数に制限があるので...すみません。

 それにしても、毎日通勤時に前を車で通っているイオラニ宮殿ですが、こんなに身近な場所に、こんなにハワイの歴史が凝縮されたすばらしい建造物があるんですよね。昔ドイツの有名なノイシュバンシュタイン城を訪れたことがあるのですが、山の中にあってそこまで行くだけでも大変でした。それに比べたらイオラニ宮殿は私の住むコンドから歩いて10分なんですよ〜。

 コンドといえば、しばし王族の気分に浸っていた私は、ツアー後ヒロミさんに「CHIYOさんはどちらにお住まいですか?」と訊かれ、無意識のうちに「えーと、ロイヤル...」と答えていました。私のコンドは「ホノルル」から始まる名前なのに、すごい感情移入の仕方ですよね(笑)。そんな王族気分に浸れるイオラニ宮殿ツアー、ぜひみなさまもイオラニ・ディスカウントがもらえるカフェ・ジュリアとセットで、一度足を運んでみてくださいね! それではまた来月!

チヨ・フリン/Chiyo Flynn プロフィール

北海道室蘭市出身。3歳よりヤマハ音楽教室に通い始める。室蘭栄高校卒業。北海道教育大学特設音楽科卒業。在学中は熊谷玲子氏に師事。卒業後、ヤマハの講師として4年間故郷室蘭の子供たちを教える。1990年よりハワイ在住。ハワイ大学大学院ピアノ・パフォーマンス科卒業。在学中はピーター・コラジオ氏、その後ポール・リドン氏に師事。”CHIYO FLYNN PIANO STUDIO” をホノルルに設立。国際色豊かなローカルの子供たちを教える日々。 ライフワークとしてクアキ二病院で毎月ボランティア・コンサートを続けている。

☆ブログ「ハワイで暮らす日々by Chiyo」>>

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