アロハ!リツコです。
東北被災地の復興を願う子どもたちをハワイへ招待し、ハワイの文化や現地の子どもたちと交流することで夢や希望を持って力強く歩いて行ってほしい...という願いを込めて行われているレインボー・フォー・ジャパン・キッズ・プロジェクト。その第九期生となる中学生18名が、先日ハワイを訪れました。
今回も、ハワイの若者との交流やアロハいっぱいのウクレレ作りなど、様々なプログラムを体験した子どもたち。7月25日(土)には、マノア地区にあるハワイ大学のWistホールで「ハワイ‐東北 TOMODACHIサミット」が開催され、そのイベントに私も参加してきました。
イベントは、岩手、宮城、福島の3県からハワイを訪れた中学生18名と、ハワイの子どもたちが合計12組のグループとなり、各々のプレゼンテーションを行うという形式で進められました。最初のレセプションでは、ハワイ流に「チャント(祈りの歌)」もあったりして、温かくも厳かな雰囲気でスタート。子どもたちも、これからの発表を前に、ちょっと緊張気味でした。
プレゼンテーションは、4つの会議室に別れて開催。「文化・創作とつながり」「地球と環境」「若者の声」「サービスラーニング・ボランティア」とそれぞれにテーマが別れた部屋で、各3グループが発表を行います。私は「サービスラーニング・ボランティア」のプレゼンテーションを見学しました。
第一グループは、被災地のひとつ、宮城県女川(おながわ)町から参加した3名。女川駅の復興を中心に、街をあげて一丸となって街を盛り上げている様子を発表してくれました。
発表の中で注目を集めていたのが「サンマ de サンバ」というダンス。サンマ漁が盛んだという女川町の人たちが、みんなでこのダンスを笑顔で踊るVTRを流しながら、元気いっぱいに踊る子どもたちの姿はとってもかわいくて元気いっぱい。最後は見学していた大人も参加してダンス大会のようになっていましたよ。
第二グループは、ハワイのKCCの学生さんが登場。校内にある「インターナショナル・カフェ」というサービスラーニングセンターの紹介をしてくれました。ボランティアでホームレスのシェルターやシニアホームを訪れたり、ビーチクリーニングなどを行っているそうで「この活動に参加して人生が変わりました」という学生さんのスピーチも。参加者のうち2名は日本からの留学生ということもあり、若い人のパワーを実感させられる時間でした。
最後に登場したのは、岩手県大槌町から参加した田中エミリさん。たったひとりで、自分が地元で参加している様々なボランティア活動についてスピーチしてくれました。大槌町の中学生は積極的に地域活動に参加していて、特産物を紹介したり避難経路の地図作成を行ったりしているんだそうです。また、地元でのゴミ拾い、雪かきのボランティア、地域のお年寄りとのふれあいなどを通して大槌町を盛り上げたり、観光客を誘致する活動もしているそう。そのすべてを「英語」で発表しきったエミリさんの姿は本当に頼もしく、大きな大きな拍手を集めていました。将来はパイロットになって、世界中の人たちをいろいろな形でヘルプしたい、という夢も語っていた彼女。とってもキラキラしていました。
別の会議室では、日本から持参した浴衣姿で発表するグループなどもあり、それぞれが自分たちの活動や今後への思いをしっかりプレゼンテーションしていました。みなさんとても立派でした〜!
イベントの最後は、サミットの参加者でもあった太鼓センター・オブ・ザ・パシフィック・ユースグループの太鼓パフォーマンスが披露されました。これがまた、迫力満点でものすごくかっこよかった!和太鼓がハワイへ渡り、ロコの若者たちによってその文化が継承されていること、あらためていろんなことを考える時間になりました。日本からの子どもたちも、そのパフォーマンスに感動している様子でしたよ。
様々なかたちで、地域復興や将来のために活動している日本とハワイの子どもたち。それぞれ色々な思いを胸に抱えながら、それでも笑顔で前向きにがんばっているその姿には、私自身学ぶところがとても大きかったです。また、会場で走り回っていた多くのボランティアの方々の姿にも、本当に感動しました。
(写真提供:Rainbow For Japan Kids Project)
東日本大震災の約4カ月後に行われた2011年の第一期からこれまで、約160名の子どもたちがこのプログラムに参加しハワイを訪れたそうです。これからのハワイと日本、そして世界をつなぐ虹の架け橋となっていく子どもたちと、それを支えるレインボー・フォー・ジャパン・キッズの活動を今後も応援し、レポートしていけたらと思います。
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