フラソングのための特別なハワイ語辞書
フラナビゲータのヌイ・ダイスケ氏によるハワイ語辞書「たくさんのメレから集めた言葉たち」が9月15日にリリース。メレ(うた)とフラの特別な関係とは?
公開日:2015.09.07
更新日:2017.06.14
Aloha!ヌイ・ダイスケです。
今回はフラナビゲーターのぼくからお知らせです!
が、本題に入る前にあなたに質問。
ハワイの伝統文化、フラにおいてもっとも重要な要素は? と問われたら、あなたなら何と答えますか?
ハワイのクムフラは口をそろえてこう言います。
「私たちフラダンサーは、歌がなければ踊ることができません」
歌とフラは、一心同体というわけです。 ハワイの人々の心を伝える歌が生まれ、その歌を踊りで表現するフラが生まれる。 そのサイクルをハワイアンは何世紀も繰り返し行なっているのです。
「歌」をハワイ語で「メレ mele」といいます。 そして「歌を作る人」を「ハクメレ haku mele」といいます。 歌を編む人、歌を紡ぐ人、という意味です。 「歌は言葉で編まれたレイ」、ハワイの人はそう考えます。
つまり...フラで一番大切なのは、「言葉」なのです。 歌の一行一行が、言葉のひとつひとつが、フラのモーションとつながっているのが本物のフラ。 そのことに多くの日本人フラダンサーが気付き始めています。 ぼくがフラソング・セミナーを日本の各地を旅しながら行ってきた目的もこんなところにありました。
フラダンサーたちに向けてぼくが行うフラソング・セミナーでは、1曲の内容をとことん掘り下げる座学を行います。言葉を聞き取り、言葉の意味を調べ、自分の言葉で内容を落としこんでいきます。背景を調べ、植物や場所のことを調べ、理解を深めていくプロセスの中で、ハワイ語の歌の中の景色が見え始めたとき、参加者の皆さんの目が輝き出すのを見るのがぼくの喜びです。
メレの言葉の意味をひとつひとつ調べるのは、なかなか大変な作業です。ひとつの言葉にいくつもの意味があるハワイ語では、どの言葉を当てはめたらいいのか、詩的で抽象的な表現はどう解釈したらいいのか、なかなか一筋縄ではいきません。
セミナーではひとつひとつの言葉の意味をぼくがハワイ語辞書代わりになって教えていました。このプロセスを、誰もが自分でできるような、フラソングに特化したハワイ語辞書があったらいいのに!そんな思いがどんどん大きくなっていきました。
そしてついに完成しました。
〜Hawaiian Dictionary for Hula Dancers〜 たくさんのメレから集めた言葉たち
振り付けを追いかけるだけのフラを卒業したい
もっと心を動かすフラを踊りたい
フラ力をアップしたいあなたにぜひ手にしてほしいです。 フラの歌の言葉がわかるようになったら、きっとこう思うことでしょう。 「ハワイで、ハワイの歌のなかの景色を、風を、人を感じたい」 そんな気持ちを持ったら、ぜひハワイを訪れてほしい。 そして、せっかくハワイに来るなら、ハワイでフラを習う経験もしてほしい。
【フラ・カンファレンスもおすすめ】
それから、年内ならこのイベントがオススメ。 ぼくも通訳で毎年参加しています。
●インターナショナル・ワイキキ・フラ・カンファレンス
International Waikiki Hula Conference
[日程]11月20日(金)~22日(日)
[場所]ハワイ・コンベンション・センター
[詳細・お申込み]www.aloha-street.com/school/dp/7920
■■■ヌイ・ダイスケ氏の出版記念イベント情報■■■
◎9月18日(金)、19日(土)
フラレア1Day カルチャーセミナー&サイン会 in 横浜
◎9月20日(日)、21日(月)
マウナレイ・フラ・コンペティション司会&本販売サイン会 in 岡山
◎9月22日(火)
フライベント「カフラホア」フラソング習得術ワークショップ in 名古屋
◎9月27日(日)
セミナー&サイン会 in 山形
◎10月1日(木)、2日(金)
よしみだいすけ講演&食事会 in 札幌
※各イベントには参加人数制限などがあります。詳細は各リンクにてチェックを!
よしみだいすけ
Daisuke Yoshimi
文筆家、フラナビゲーター
ハワイ州観光局アロハプログラム講師、フラやハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・講演活動を行う。●著書
たくさんのメレから集めた言葉たち(1〜4)
メレ旅(上下巻)
Live Aloha アロハに生きるハワイアンの教え
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