アロハ! ケイです。
ホノルル中、いやハワイ中のコーヒー好きが、待ちに待った究極のコーヒー施設「ホノルル・コーヒー・エクスペリエンス」がついにオープンを果たしました。メグミ副編集長とともに、楽しみすぎてはやる気持ちを抑えつつ行ってきたオープン記念イベントで、入手した情報をお伝えします!
じゃーん! こちらがホノルル・コーヒー・エクスペリエンス・センターです。どの場所にあるか、わかりますか? ハワイ通ならきっと気がつく、あの場所です。昔ハードロック・カフェがあったところで、カラカウア大通りを挟んだコンベンションセンターの向かい側。この最新施設では、ハワイアンコーヒーのいろはを、体験をまじえて学ぶことができるほか、併設カフェやギフトショップでは他店舗にないサービスやメニューが提供されているそう。それでは早速、お邪魔しまーす!
入ってすぐ目の前に広がるのは、大きな焙煎機が中央に鎮座する、香ばしいコーヒーのアロマ漂う広々した店内。高い天井はドーム型になっていて、まるで歴史のある大きな駅のような印象で気品が漂っています。入り口右手には、ギフトショップがあり、ここで焙煎したコーヒー豆やホノルル・コーヒーオリジナルのジャム、マグ、農園で使われていたコーヒー豆の麻袋を使用したポーチなど、おみやげアイテムがそろいます。ショップのレジカウンターでは、ショップで購入できるハワイ各島産のドリップコーヒーの試飲をすることができますよ。
こちらは1944年製でいまも現役のプロバット社の焙煎機。高い天井へとつながる煙突の中にはフィルターが設置されていて、熱されたコーヒーから溶け出る油分による煙をきれいにしてから外に排出されるので環境にやさしい設計です。カイルさん(写真左)はホノルル・コーヒー・カンパニーの焙煎マネージャーで、この時は日本のホノルル・コーヒーへ届ける豆の焙煎をしていました。機関車の顔のような部分に入れられた豆は、ゴウゴウと音をたてながら熱を加えられ、回転しています。焙煎士は合間に数回、豆を少量取り出して焙煎具合をチェックするのですが、近くで見ているとその段々と芳ばしくなっていくコーヒー豆の香りがカウンターごしでも感じられてワクワクしました。
エスプレッソ用の深煎りが完了した豆は、口からザーッと下にある平たい冷却機に流され、熱を冷ます工程に入ります。特別に、まだ温かい焙煎直後の豆を試食させてもらいました! 口に入れるとカリッと軽く砕け、広がる苦味はスッキリしているのに奥の深さを感じます。ちなみにトレーの左側の黄緑色をした豆は、グリーンコーヒーと呼ばれる焙煎前の生豆。焙煎したての豆を食べることも初めてで感激ですが、この豆たちがこのハワイの空気とともに日本へ届けられるんだなと思うと感慨深いですよね。
センター内の壁はぐるりとミュージアムとなっていて、コーヒー栽培に関する展示があります。ハワイを含む世界各地の主要なコーヒー栽培地や、実際にハワイ島コナのコーヒー農園で使われていた年代物の収穫農具、そしてコーヒーの実が成熟するまでの過程などを、ハワイで活躍するアーティストによって作られたおしゃれなアートとして観ることができますよ。
ハワイ各島のコーヒー農園の土壌サンプルも展示してありました。左の赤茶色はマウイモカで有名なマウイ島カアナパリ地区の土、右の灰褐色はコナコーヒーが生まれるハワイ島コナ地区のものです。あまりの違いにびっくり! ハワイ島は現在も活動する火山の灰が混ざっているため、こんな色をしているそうです。産地によってコーヒーの味が違うということはなんとなく知っていましたが、その大きな理由のひとつである土壌を見れば、すんなり納得できますね。
センター内には「カッピング・ラボ(Cupping Lab)」と言って、コーヒー豆の味の違いを体験できるスペースがあります。小型焙煎機やエスプレッソマシーン、ドリップマシーンなど、さまざまなコーヒー抽出器具が並んでいる様は、「ラボ」という名の通りまるで研究所。そこで教鞭をとるこのお方は、先月行われたハワイ・フード&ワイン・フェスティバル「コークス&フォークス」の、ホノルル・コーヒーのブースでもコーヒーをふるまってくれた、全米バリスタチャンピオンシップ5位入賞経験のあるロウ・アクゾンさんです。同じ「ドリップコーヒー」と言っても、クレバー社やケメックス社の器具を使って抽出したものでは、全く別の味わいに抽出されるというデモンストレーションを披露してくれました。最高級ピーベリー豆などの、貴重な味わいを気軽に体験できる素敵なラボです。
こちらはホノルル・コーヒーのペストリーシェフ、カーティス・ホルカさん。このセンターには大きなガラス窓のついたキッチンが併設されてあり、毎日カフェで提供されるペストリーやスイーツ、そして軽食メニューが作られている様子を観ることが可能です。
スイーツはマカロン、タルト、ケーキなど、コーヒーのお供にぴったりなものがそろい、そしてなんとハワイではここのカフェだけ、パンケーキメニューが登場! 日本のホノルル・コーヒーではすでにパンケーキの提供があり、とても評判が良いこともあって、今回初めてハワイでも導入されたんだそう。コナコーヒー・パンケーキとハウピア・パンケーキの2種類を楽しめます。
7:00から19:00まで営業しているカフェでは、ブレックファストメニューとしてベーコンエッグチェダー・サンドイッチ、エンパナーダ・ブレックファスト(スパニッシュパイ)などを15:00まで楽しむことができます。そのほかアサイボウル、サンドイッチやキッシュなど、併設のキッチンで作りたての軽食をオーダーすることが可能です。ドリンクはもちろん、ドリップコーヒーからエスプレッソ、そして紅茶やホットチョコレート、ジュースまでそろっていますよ。
今後はガイドに詳しく案内をしてもらえるミュージアムツアーや、カッピング・ラボ体験クラスがスタートする予定です。ワイキキのゲートウェイにできた最新コーヒースポットで、コーヒーづくしの時間を満喫してみてくださいね!
- この記事をあとでまた
みたい場合は、
マイページにクリップ!