今やスーパーやコンビニに行くとミネラルウォーターがずらりと並び、ウォーターサーバーを導入している家庭も多く、お水を購入するという行為は当たり前の時代になりました。いろいろな水ブランドがあるなか、ハワイの水はとくに美味しいと日本でも評判と聞き、今回は日本へ向けて「ハワイアンウォーター」を販売する「トーエルUSA」に協力いただき、特別にハワイ工場を見学させていただきました!
この「ハワイアンウォーター」の工場は、源泉地のハラバ地区に近いオアフ島中央、アイエアのモアナルアロードにあります。山に降った雨がゆっくりと植物や溶岩石を通りぬけ、自然にろ過され水源地に貯まるまで、なんと25年間の年月がかかるそう。この水源地からパイプで水を運び出し、不純物やミネラルを取り除いて99.99%の純度のピュアウォーターへと仕上げます。ピュアウォーターはミネラル成分が入っていないので、赤ちゃんの粉ミルクやサプリ摂取の際に一緒に飲むと体に負担をかけず、また栄養成分をそのまま体内に取り入れられる優秀なお水なのです。しかもコーヒーや紅茶に使用すれば、コクのある味わいになり、浸透性が高いのでお米を炊けばふっくら美味しく炊き上がり、料理の味もぐーんとアップ。そんな良いことずくめのピュアウォターが作られる現場へ、早速潜入!
製造室の中へ入る前にまずは体温を測ります。体調が悪かったり熱があると、中には入れないので事前にチェック。その後、白衣とキャップを被り靴を履き替え、入り口付近にあるボックス内でホコリを吹き飛ばしてから製造室へ。そしてすぐに手を洗って殺菌消毒。しっかりとした衛生チェックをクリアして、ようやく中に入れます。
最初に訪れたのは水をろ過する近未来的な雰囲気の部屋。水源地からパイプで運ばれてきた水はミネラルなど不純物を含まない超軟水にするRO膜と呼ばれる特殊なフィルターを通します。このRO膜は逆浸透膜とも呼ばれ、NASAでも採用されているのだそう。このフィルターでごくわずかな不純物もブロックし、分子レベルまでピュアな水を採取していきます。その後、薬を使用しないオゾン殺菌をし、さらにもう一度フィルターを通して水が完成します。ほぼ100%に近い純度にするためには、これだけのろ過の工程が必要なんですね~。しかもフルオートメーションにして、ボトリングするまで人の手を加えないということもポイントです。
次はボトル製造室へ。「ハワイアンウォーター」のボトルは容量が8リットル。重た過ぎず女性でも持ち上げられる絶妙な大きさです。しかもボトル下部にはよく見るとハワイアンジュエリー風デザインのハイビスカスやマイレの模様入り! ボトルを見ているだけでアロハな気分に浸れるよう、工夫が凝らされたボトルなのです。
ボトルは最初から見慣れた形状をしているものと思いきや、なんとこの試験管を大きくしたようなものが原型...。小さくて厚めのこの容器の内部にエアーを吹きかけて洗浄してから機械に入れ、ボトル型に生成します。ここでは、たい焼きを作る焼型に似たボトル型に容器を挟み、型が開いた瞬間に8リットルボトルができあがっているという、なんともマジックのような工程が繰り広げられていました。熱と空気で一瞬にして膨らませるのですが、劇的ビフォー・アフターでおもしろーい! 成形されたボトルはUV殺菌し、こちらも衛生面の管理を怠りません。
厳しい衛生管理下に置かれた工場内のなかで、さらに厳しく管理されているのがボトルに水を充填する工程。私はここへは入れません。専用の作業着と手袋を着用したスタッフが充填室に入室し、細心の注意を払ってボトルのキャップを機械に入れます。人の手が極力触れないようオートメーション化することで、衛生面のクオリティの高さを保持しているんですね。
充填されたボトルにはラベルが張られ、最後は人の目でチェック。ボトル。キャップ・ラベルに問題がないか目視でひとつひとつ確認します。さらに毎日水を採取して、科学的な水質チェックも欠かしません。何度もチェック工程を入れることで安全性が確保されるんですね。すごいなぁ~と感心してばかりです。
そして最後は、ベルトコンベアーで製造室の外へ運び出されたたボトルを箱詰めする作業。ここが一番人がいるかも(笑)。ボトルを3本セットで箱詰めし、その箱をコンテナ搬入用に大きな四角形になるよう並べていきます。ここで私の心を鷲掴みにしたのが、写真のスタッフの方が動かしている、その名も「ラクラクハンド」と呼ばれる箱を持ち上げる機械。特殊な吸盤が箱にぴったりと吸い付き、ぐっと持ち上げると、あとは少し力を加えるだけで自由自在に箱を移動できます。ボタンを押せば吸盤は剥がれ、箱にはなんの後も残りません。思わず「これ欲しい!」とつぶやきましたが、引っ越しや模様替えなど特別な日を除いて日常生活では使わないですよね...。チャーミングなネーミングの「ラクラクハンド」ですが、商品の積み荷の際の衝撃や事故を防ぐ大切な役割を担っています。工場で使用している機械は、総額12億円をかけてそろえ、日本から持ち運んだ最新鋭のシステムだそう。これらの最新テクノロジーにも支えられ「ハワイアンウォーター」ができあがるのですね。
並べた箱を梱包したら、コンテナに積み込み船で日本へ運ばれ、各家庭へ配送。私がこの日見た水たちは、もう日本のどこかで美味しく飲まれているのだなと思うと何だか不思議な気持ちです。
製造元のトーエルでは、現在消費者への安全な食品提供を可能にする食品安全マネジメントシステム(FSMS)の国際規格であるISO 22000を取得中。徹底した品質管理は今回の工場見学で実感しましたが、ISO 22000を取得すればさらに安心感が増しますね。また、ハワイでの実績や取り組みが認められ、2014年には州政府からハワイにおいて11月8日はトーエルの日と認定されました。今後もますますハワイと日本を繋ぐ活躍が期待されています。
8リットルのボトル入り「ハワイアンウォーター」は1本1,100円。3本セットで宅配便にて各家庭へ配送(一部の地域はトーエルの自社配送)されます。ボトルの回収は必要なく、災害時の非常用保存水としても便利です。一度試すとこれ以外の水はもう飲めないというリピーター続出中の、甘くまろやかなハワイ産ピュアウォーター。ぜひお試しくださいね。お申し込み・お問い合わせはトーエルのウエブサイトまたはフリーダイヤルからどうぞ。
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