アロハ! メグミ&ヨリエです。
言わずと知れたニューヨークの名門ジャズクラブ「ブルーノート」が、ついにハワイにも登場! すでにソフトオープンとして、2016年1月1日の我らがジェイク・シマブクロ出演を皮切りに、毎夜豪華なステージが開催されていましたが(ジェイクのステージについてのレポートはこちら>>)、先日1月14日(木)晴れてグランドオープンしました。気になる店内の様子やステージについて、たっぷりお伝えします!
まずはメグミより、ジェネラルな情報をご紹介します。
●ロケーションについて
「ブルーノート・ハワイ」ができたのは、ワイキキ中心カラカウア通り沿いに建つホテル「アウトリガー・ワイキキ・ビーチ・リゾート」の2階。アウトリガーホテルはワイキキ内に何件かありますが、「モアナ・サーフライダー」のお隣りのアウトリガーです。そう、1階にレストラン「デュークス」が、2階には「フラグリル」がある、あのホテルです。
エスカレーターで2階に上がると、右手に「Blue Note」というギフトショップが目に入りますが、ジャズクラブの入り口はこのお隣りにあります。
●パーキング(バリデーション)について
車で来る場合は、徒歩数分の距離にある「オハナ・イースト・ホテル」の駐車場に停めて、駐車券をこのギフトショップに持っていくとバリデーション(割引スタンプ)がもらえ、4時間$6で利用できますよ。ちなみにアウトリガーの駐車場は割引にならないのでご注意くださいね。
●入場料について(チケット)
入場にはチケットが必要です。空きがあれば当日でも入れますが、売り切れることもあるので、ブルーノート・ハワイの公式サイトにて事前に購入するのがベターです。
●ドレスコード(来店時の服装)について
観客のドレスコードの決まりは「なし」。
...と、ブルーノート・ハワイの公式サイトには書かれていますが、男性のボード ショーツ(水着のパンツ)にビーサン、女性のタンクトップにショートパンツといった格好は、避けたほうがよいと思います。ハワイは空調も強いですし、寒さ 対策のためにも、女性はカーディガン的なものとか、男性はシャツ的なものを羽織っていくのが無難ですね。
さあ、次に店内の様子をご紹介しますよ〜!
ステージ正面はこんな感じ。店内はかなり照明を落としていて仄暗く、雰囲気たっぷり。正面のテーブルはステージからかなり近いです。
別の角度から見るとこんな感じ。全体的にブルーな照明&インテリアが「ブルーノート」感をかもし出してます。
ホールスタッフの、ブルーシャツにサスペンダーという出で立ちの、なんと新鮮なことよ!(笑)。この大人なナイトクラブの雰囲気、ハワイでは貴重ですよね〜。
ボックスシートもあります。ステージからは少し離れますが、音楽を聴きながらお酒をメインで楽しみたい人にはおすすめ。
お店の奥にあるバーエリア。
カウンター席はこのバーには面しておらず、このバーを背にしてステージに向いています。ステージからはちょっと遠いですが、テーブル席よりも一段高くなっているので、意外とステージが見えやすかったです。カウンター席は割安なので、けっこうおすすめかも。
さて、ジャズクラブといえば、食事メニューもかなり大きなポイント。ここブルーノート・ハワイでは店内に専用キッチンがあり、出来立て熱々のお料理を提供してくれます。
では、気になるフードメニューの一部をご紹介します!
トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ($14)。トマトもチーズも厚切りです。こういった軽くつまめるアペタイザー的なものから...。
ちょっとお腹に何か入れておきたいな、という時にうれしいサンドイッチ($28)。
ブレイズビーフ($29)など、本格的なディナーメニューもあるので、ディナーレストランのチョイスのひとつとして、ブルーノート・ハワイを利用するのもアリだと思います。
ちなみに...。
各テーブルにはキャンドルとともに、このような小さな札(ふだ)が置いてあって、「これなに?どういう意味?」と思われる方もいるかもしれませんが、ここには「1人あたり、最低でもフードかドリンクで$10は使ってね」と書かれています。チケットを買って入場してるのに、さらに払うことにはなるのですが、ここはひとつ、贅沢に食事やお酒を楽しみつつ、ジャジーな雰囲気に浸るのが、「大人のたしなみ」ってもんですよね。
...はい、ここまででブルーノート・ハワイのジェネラルなご紹介は終わり。
次は、私たちが実際に行って見て楽しんできたステージの様子をレポートします!
1月11日(月)Rebirth Brass Band/リバース・ブラスバンド
アロハ!ヨリエです。
ジャズの発祥地とされるニューオーリンズ市で1983年に結成され、メンバーを交代しながら30年以上にわたって根強い人気を誇る「Rebirth Brass Band」が、ブルーノート・ハワイにやって来た!1900年代にルイジアナ州ニューオーリンズ市でアフリカ系アメリカ人たちにより誕生した「ニューオーリンズ・ジャズ」は、現代のジャズ音楽において大元となるスタイルと言われています。「これぞジャズ」な「Rebirth Brass Band」の演奏を間近で観て、聴いて、肌で感じた夜は特別なものとなりました。
とても気さくな彼ら。世界中で活躍するミュージシャンたちとこうして気軽に会えるチャンスはなかなかないですよね。開演前のステージでずいぶんカジュアルな人(写真右)がゆる〜い感じでサウンドチェックしているな、と遠くから眺めていたらそのまま本番になり、鳴り響いたサウンドに仰天!
えー!サックスのヴィンセントさんでした(汗)。す、すごい、一瞬スタッフかと思ったなんて浅はかな!ブラスバンドって、本当はこういう音楽なんだ...
胸に響くとは正にこのこと。
サックス、トロンボーン、トランペット、ドラム。トップレベルの音がこうして重なると、こんなにドラマチックなんですね。伝統的ニューオーリンズ・ジャズのビートにファンク、ソウル、ヒップホップなどエッセンスを効かせた独自のスタイルは圧倒的で、最初から最後まで熱量がすごかった。食事用の布ナプキンで汗を拭きつつその辺に放り投げて熱く奏で続ける。演奏中に仲間で冗談を交わし笑いあう。そんな自由で楽しい世界から放たれる音色は真剣そのもので、じわじわと感動がこみ上げました。
いやー、お酒に合います。音楽とお酒に酔いしれる大人のたしなみなんて、あら素敵です(笑)。客席から「カサノバを聴かせて」という声が飛び、リクエストに応えたパフォーマンスは耳にいつまでも残りました。
「オーイェッカッサノーヴァ!」男らしい情熱的な歌声も最高。
体から吹き出る息づかいも感じられるほどの至近距離にドキドキ。最も目立っていたトランペットのChadrick Honroeさん、通称チャドさんは史上最年少でRebirth Brass Bandに加入した方です。2012年にグラミー賞を受賞した際は24歳で、その若さからは計り知れない実力が注目されました。
力強いトランペットの音色。1日2回公演していたと思うと、すごいですね。唇は痛くならないのだろうか?(笑)。
最後には客席をぐるっとマーチングし、盛り上がりは最高潮に。お客さんもみなさんノリノリでダンスが止まりません!拍手喝采のうちに幕を閉じました。思い出すと、また会いたくなってしまいます。近い将来またハワイで演奏してもらえますように。ケニーGの演奏もさぞ、良かったんだろうなあ。
そう、別の日にあのケニーGも来ましたよ!そのレポートはメグミ副編集長にバトンタッチです。では、どうぞ!
1月14日(木)グランドオープン! Kenny G/ケニーG
ここからは、ふたたびメグミがお伝えします!
グランドオープニングの1月14日(木)、第一部の開場17:00の前から、劇場前には長蛇の列が。それはもちろん、グランドオープニングのステージを飾るスムース・ジャズの帝王、ケニーGの存在ゆえ! 私も生でのケニーGはこれが初めてなので、ドキドキです。
開場し、みんなワクワクしながら食事やお酒を楽しみつつ、開演を待っていると...ちょうど開演5分前のところで、ジャズクラブ「ブルーノート」創業者のダニー・ベンスーザン氏とケニーGが登場。グランドオープンのご挨拶が披露されました。
フロアのBGMも止み...。
いよいよ、ケニーGによるステージがスタートです!
なめらかなサックスの音がブルーの空間にやさしく響き渡り...。
なんと、まさかの、客席から登場〜!!
至近距離のケニーGに、客席は大興奮! カメラやスマートフォンを構える観客のひとりひとりにアイコンタクトを配りながら、悠然とホールを歩んでいきます。
ソバージュがくっきりと見えるぐらいまで近くに!!
歩いていてもサックスの音色はまったくブレることがないのが驚きです。
ぐるりとフロアを回ってくれたケニーG。フロアの隅まで行き、折り返しのところで、「ファーーー」と、ある一音を奏で始めた...? まさか、このまま吹き続けるのか!?
そのまま一音をひと息で吹ききって、ステージへ!
曲芸のような神業! そしてこの表情!!
おそらく3分以上はあったんじゃないかと思うのですが、まったく音がブレることなく、悠々としたその風情に王者の貫禄を感じました。ケニーGって、こんなにサービス精神旺盛な人だったんですね〜。
テンション高めのまま、たっぷりと楽曲を披露。うっとりするような癒やしのメロディ、ストーリーが浮かぶような叙情的な曲、切なくなるような音色...と、じつに豊かなサックスの演奏に聴き惚れてしまいます。
途中、共演の各奏者によるインプロビゼーションもはさみつつ。とくにパーカッショニストによるタンバリンでの、客席とのコール&レスポンスでは、かなりの盛り上がりを見せました。
客席とステージが近いって、いいですね〜。ホールコンサートとは違った臨場感がありますね。
トークもなかなかイケるケニーG。
「ブルースを演ります」と言って季節はずれのクリスマスソングを演奏するなど、おちゃめなケニーGの魅力が炸裂したステージでした。いやぁ、すっかりファンになっちゃいました。またぜひブルーノート・ハワイに戻ってきて欲しいですね〜。
ブルーノート・ハワイでは、今後も錚々たるミュージシャンが登場予定。詳しいスケジュールは、ブルーノート・ハワイの公式サイトをご覧ください。私は2月25日〜27日に出演予定のマキシ・プリーストが気になっているところです。ジャズだけかと思ったら、ほかのジャンルのミュージシャンもけっこう出るみたいですね。
これまで、夜の過ごし方のチョイスが少なめだったワイキキですが、名門ジャズクラブの登場で、いろいろと広がりそうな予感。みなさんも、ぜひブルーノート・ハワイで、大人なワイキキの夜を楽しんでみませんか?
ブルーノート・ハワイ
- 住所
- 2335 Kalakaua Ave., アウトリガー・ワイキキ・ビーチ・リゾート, HI 96815
- 電話番号
- 808-777-4890
- この記事をあとでまた
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