アロハ!ヨリエです。
私にとってのハワイアンキルトは、ハワイに住んでいてもあまり馴染みがなく、たくさん目にするのに遠い存在です。
でもね...
ハワイアンキルト&リボンレイ教室「メア・アロハ」のオーナーで、ハワイアンキルト講師の木元さんという方がいらっしゃいまして、ここだけは特別。私の中のハワイアンキルトは、イコール、木元さんなんです。
昨年、アロハストリートのオフィスがアラモアナに移転する前はワイキキ・ギャラリア・タワーにあり、お隣りが「メア・アロハ」だったんですよ。
廊下ですれ違うと、ご自身の車いすをひょいひょいと進ませながら、「おー、オリエちゃん、元気かい?今日も遅いの?がんばってね」って、話しかけてくれていました。その度に癒やされていたわけです。誕生日には手作りのリボンレイをオフィスまで届けてくださり(リボンレイ講師の奥様お手製)、心に染みるったらない。「ヨ、ヨリエです」とは言わずとも、いつの間にか「ヨリエちゃん」と呼んでくれるようになりました(笑)。
自称「おいちゃん」。私と同じ、秋田県出身です。
とにもかくにも憩いの場所である「メア・アロハ」で、はじめてのハワイアンキルト作りを体験してみました。
やってみたのがこれ↓
レッスン時間:2時間
材料費:$35(木製フレーム付き、税別)
ここでは、好きな材料を購入すると、無料でレッスンが受けられます。クッションカバーやタペストリーなど、種類はいろいろありますが、1日で仕上げられるフレームキルトは旅行中とくにオススメ!
おいちゃん:お嬢さん、裁縫はするの?
ヨリエ:ボタンが取れたら、自己流で付けます。あとは裾上げも適当にやりますが...やり方はよく分かりません。
おいちゃん:じゃあしつけだけやっちゃいますよ。あとはこうやって針で布の端を折り込んでたてまつり縫いしていくんだよ。
木元さんがしつけ縫いしてくれて針に糸を通してくれたので、ラクラク。ふむふむ。簡単そうだ!
集中すると口が開いてしまうタイプです。
ヨリエ:木元さんは秋田のどちらご出身ですか?
おいちゃん:天王だよ。15歳で上京するまでだけど。
ヨリエ:えー!まあまあ近いですね。秋田市から車で30分くらいですよね。15歳で家を出たんですか!?すごいですね。
おいちゃん:いまとは時代が違いますからね。モッコモッコって煙を吐く汽車に乗ってたくらい昔だから。家の周りは田んぼだったよ。親戚の果樹園を手伝って、一斗缶を叩いて雀を追い払うのよ。こっそりぶどうを食べながら...
.........地元トークに永遠と花が咲きます。
ヨリエ:ところで木元さん、ハワイアンキルトをはじめたきっかけは?
おいちゃん:ハワイに移住してからはお寿司屋さんで働いていたんだけど、車いすになったからね。できる仕事を探して、おみやげ屋さんみたいなものだったら夫婦でできるかもしれない、と思って。どうせなら自分で作ろうと、ハワイアンキルトを始めたんだよ。嫁さんはリボンレイをね。
写真奥に見えるのが、木元さんの妻であり、リボンレイの講師である真木子マレ先生。リボンレイ最高位の称号をお持ちの方です。彼女のリボンレイレッスンも、材料を購入すると無料で受けられます!
ヨリエ:そうですか...。それを20年近く続けていらっしゃいますよね?たまたま始めたハワイアンキルトをやってみたら、どっぷり好きになった、ということですね。
おいちゃん:ま〜、面倒くさいけどね(笑)。2003年にお店をオープンする前は、キャシー先生とキャロル先生(ハワイアンキルトの第一人者と言われる人たち)や、デイジー藤本先生(キルトのパターンを描く名人)という方にも習って、時間をかけて学びましたよ。
ヨリエ:面倒であれはできませんよね(笑)。
おいちゃん:真ん中のがオリジナルのデザインで、しつけをした段階。両隣のは完成していて、左がデイジー藤本先生、右がメアリーシーザー先生の作品。この大きさで全部縫い終えるのに3カ月くらいはかかるんですよ。
ーーーーここでちょっとご説明!知ってました?ハワイアンキルトの歴史ーーーー
もともとハワイには布(織物)が存在しなかったため、「カパ」と呼ばれる樹皮の加工品を身に着けていました。1820年代にヨーロッパから伝わった布と、パッチワークキルトから発展し、独特なスタイルで作られたのがハワイアンキルトです。貴族の間で装飾用として重宝され、後に一般の人たちにも浸透していきました。
ハワイアンキルトならではの模様は、諸説ありますが、外に干していた白いシーツに映った植物の影が美しく、その影をモチーフにしたのが始まりと言われています。
時間をかけてひと針ひと針縫って作られるハワイアンキルトには、作り手の魂が宿ると信じられているのだとか。
ーーーーーーパッチワークキルトとハワイアンキルトはどう違うの?ーーーーーー
【キルト】
表布と裏布の間にキルト芯(中綿)を入れ、縫い合わせたもの。
【パッチワークキルト】
布片を継ぎ接ぎし一枚の大きな布を作ることがパッチワーク。パッチワークキルトは、刺縫いでパッチワークした土台布にキルト芯(中綿)と裏布を合わせ、キルティングしたもの。
【ハワイアンキルト】
一枚の大きな布に、四つ折りや八つ折りにしたパターンをたてまつり縫いで縫い合わせた土台布に、キルト芯(中綿)と裏布をキルティングしたもの。モチーフの輪郭に沿って波紋ようにエコーキルティングするのもハワイアンキルトの特徴。
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おしゃべりしながらチクチク・ヌイヌイ。あっという間に時間が過ぎていきます。
そしてこちらが、私が右端だけ縫い進めたものです。我ながらザックザクですが(笑)、練習すると滑らなかに形を作れるようになるそうですよ。縁を一周縫い、黄色い部分もていねいに縫うとアンセリウムになります。中綿を入れて、周りを波紋のように縫って完成!時間の関係上ここまででしたが、お持ち帰りして完成させたいと思います!私のように遅くなければ(笑)、1回のレッスン2時間で完成できるのでご心配なく。
自分で作るハワイアンキルトって、不思議と愛着が湧きますね。
イルカやホヌのモチーフもありますよ〜。子どもでもできるので、親子で楽しむのもいいですね。ハワイでゆったりハワイアンキルトに勤しむ時間、とっても癒やされました。みなさんもぜひ、立ち寄ってみてくださいね。
レッスンに参加したいろいろな人の作品がこちらで紹介されています。見てみてください!
木元さん、また遊びに行きま〜す!
- この記事をあとでまた
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