カキ養殖スタッフが説明をしている間、アンクル・トファーがもくもくとカキの殻をとって、みんなが食べやすいように下ごしらえしてくれています。
「はーいはい、待ちなさい!もうちょっとだ〜か〜らっ!」ってな具合の英語で、待ちきれない大人たちをたしなめます。
トファーさん:「オッケー、ゴー! イート!」
アンクルの号令で瞬く間にみんなの手が伸びて、それぞれがお好みのソースでいただきます。カクテルソース、レモン醤油、スリラッチャ(ロコが大好きな辛いソース)。
じつは私、カキは食わず嫌いだったのですが、このカキはおいしく食べることができました。
とにかく、どこにも苦い部分がない! カキ自体が持つ甘さと、クリーミーな食感、そしてスリラッチャソースの辛味が絶妙。後味もスッキリしていて、おつゆまで残らず味わいました。
このカキは、クアロア牧場のビジターセンターで購入することもできますが、ぜひ水から揚げたばかりのこのカキを、このツアーで味わってもらいたいです。
腹五分めというところで、つぎのおいしいポイントへ移動。
お待ちかねのメインディッシュ、クアロアビーフをいただけるということで、車内はテンションMAX。
そんな車で放牧場を抜ける最中、行き交う牛たちの視線を浴びつつ...
浴びつつ...
だんだん、牛に「きみたちも、ぼくらを食べるんだね...」と言われているような気分になってきます。ナンテコッタ!
ただのグルメツアーでは終わらない、まさにリアルな「食育」を体験できる教育的要素も盛り込まれているんです。
到着したのは、まわりにフルーツの木がぎっしり生えている広場。カアアヴァ渓谷のうっそうとしげる緑が美しいですね〜。
「これからアンクルはお料理をするから、その間これで遊んでいなさい」とばかりに渡されたカウボーイのロープ。
見よう見まねでふりまわし、
とりゃー!
牛に見立てた木の枠の角の部分に、なんとか引っかかりました。何回牛を捕まえたか、にはじまり、どれだけ美しく見事に捕まえたかの勝負に発展し、参加者どうし白熱した闘いに...。
そうそう、ハワイではカウボーイのことを「パニオロ」と呼ぶのは、ハワイ通の方ならご存知ですよね。
18世紀、カメハメハ大王3世の時代に、イギリスより寄贈された牛を繁殖させすぎた結果、農作物を荒らしたりと収集がつかなくなったそう。
そこで、牛の上手な扱い方を学ぶためにメキシコのカウボーイをハワイへ呼び、ハワイアンの人々が教育を受けたんです。
そのメキシコ人たちを指す「エスパニョール」がなまり、「パニオロ」と呼ばれるようになったのが始まりと言われています。
またしてもうま〜く遊ばされている間に、アンクル・トファーがちゃちゃっとお料理。
お肉の焼けるいい匂いが漂ってくると、みんな子どものようにキッチンのまわりをウロウロしだすんです(笑)。
サイコロ状にカットしたクアロアビーフを、フレッシュなローズマリーで串刺しにし、塩とガーリック入りオリーブオイルの液にマリネしておいたもの。
クアロアのビーフはグラスフェッド・ビーフと言って、牧草だけで育った牛。脂身が少なくヘルシーで、お肉のしっかりした味を感じられます。
これがおいしくないわけがない!
クアロア牧場の畑で採れたオーガニック野菜のソテー。
トマトやナス、ズッキーニ、たまねぎなどを、オリーブオイルとガーリック、塩のみで炒めただけなんですが、とてつもなくおいしかったです。
アツアツで、ナスもズッキーニもとろっとしていて、塩加減もちょうどよく、むしろ甘みを感じるほど。思わずおかわりしました!
ここでもアンクル・トファーお手製のバナナスムージーをいただきましたが、またしてもおいしすぎて写真を撮り忘れてしまうほどでした!
約2時間30分のツアーがおわり、ビジターセンターに帰ってきました。
名残惜しく、トファーさんに一緒に写真を撮りたいというと、
「えー、やだね!......なんて、うっそーん!」
とツンデレしながら写ってくれて、アンクルなりの愛情を感じられました。
相変わらず強面ですが、ツアーの通り道にあるアンクル・トファーが住んでいるお家も紹介してくれるほど、オープンなお人柄です(笑)。
大人だけじゃなく、子どももぜったい楽しめるグルメツアー、この夏休みのハワイ旅行でぜひ参加してみてくださいね〜! ツアーは現在、英語ガイドのみの催行ですが、日本語のパンフレットを貸し出してくれるので、英語が心配な方でも大丈夫ですよ。
【テイスト・オブ・クアロアツアー】
所要時間:2.5時間(毎日12:15スタート)
料金:大人/$119.95、子ども/$99.95(6〜8月の料金)
ツアーのお申し込み、またはワイキキからの送迎が必要な方はこちらよりお問い合わせください。ほかのパッケージツアーとの組み合わせもOK!
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