日本デビュー15周年!今年のツアーは特別
今年日本デビュー15周年を迎えるウクレレマスターのジェイク・シマブクロさん。新アルバムの魅力とともに10月に迫った日本ツアーへの意気込みをインタビュー!
公開日:2016.09.09
更新日:2017.06.15
アロハ!みなさん。
ウクレレマスターとして、世界中を飛び回るジェイク・シマブクロさん。今年は日本デビュー15周年ということもあって、先日の「カマカ・ウクレレ100周年記念コンサート」での来日に続き、10月に再来日、2016ジャパン・ツアーを行います。
日本では9月28日にリリースされる新アルバム「ナッシュビル・セッションズ」を引っさげ、ベースのノーラン・ヴァーナーとともに向かう2016年のジャパン・ツアーへの意気込みについて、インタビューさせていただきました。
ーーー今年も、いよいよジャパン・ツアーが近づいて来ましたね。
ジェイク:はい!とても楽しみです。スゴイ、タノシミ(日本語で)。
ーーー昨年もたしか同じ頃にジャパン・ツアーに行かれていましたよね。
ジェイク:そう。9月終わりから10月にかけて行きました。秋の日本はとっても過ごしやすくて心地いいですよね。そして食べ物も、全部おいしい(笑)。今年もワクワクしています。
ーーーとくに2016年は、日本でのデビュー15周年ですからね。おめでとうございます!
ジェイク:ありがとうございます。まだ若くてわからないことだらけの状態で日本でデビューして以来、本当にいろいろな人たちに助けてもらったり教えてもらったりして、今の僕があると思っています。日本の皆さんには感謝でいっぱいです。
だから今回のツアーは、とくに感謝の思いを込めて弾かせてもらいます。もうすぐリリースされる新アルバム「ナッシュビル・セッションズ」からも、ほとんどすべての曲を演奏したいと思っています。
ーーー新アルバムは、ご自分でも「これまでの最高傑作!」という自信作だそうですが。
ジェイク:すべてが今までと違う、まったく新しいコンセプトのアルバムなんです。ナッシュビルのスタジオで、ナッシュビルのミュージシャンと作り上げた1枚。エフェクターを駆使したロックなウクレレの世界を感じてもらえたらうれしいですね。
そもそも、今回は最初から「アルバムをレコーディングするぞ」って思って作り始めたわけじゃないんです。とりあえずナッシュビルのスタジオを6日間押さえて、ジャム・セッションしながら新しい何かを生み出せたらいいなと...。当然、プレッシャーもない状態。だけど、結果アルバムが完成するほど良い状態になってしまった(笑)。通常だったら、事前にしっかりきっちり準備して、もちろん曲だって作り上げた状態でレコーディングに入るから、こういうスタイルは初体験。とにかく新鮮でした。
ーーーすごい!それはちょっとビックリですね。だからライブっぽいっていうか、特別な強さや勢いを感じるのかも。
ジェイク:とくに、11曲めに収録されているキラウエアという曲は、本当にすべてが即興だったんです。テンポとキーとだけ決めて、ノーランがベースを弾き始めて...あとは全部インプロビゼーション(即興)。お互いに触発しあってどんどん曲ができあがっていき「爆発」っていうイメージになって。ヴァン・ヘーレンの最初のアルバムにEruptionっていう曲があるんですが、それがものすごく頭に浮かんできて。だからこの曲はキラウエア。ハワイのBig Island(ハワイ島)にある火山の名前です。その名の通り、活発な火山の爆発みたいなものを感じてほしいです。
ーーーウクレレの明るくて温かいイメージとは少し違う部分が出ているような気がします。
ジェイク:そう。いろんな意味で「反対側の面」が出せていると思っています。上手く言えないけど、ウクレレのダークサイドっていうか、すごくロックな感じが表現できた。信頼できるミュージシャンとの即興の醍醐味も感じたし、素晴らしいレコーディングでした。ただ、とにかく夢中だったので、自分でもどこをどう弾いたかわからないところがあって。録った音を聴きながら、後でもう一度弾いてみたんだけど、それでもよくわからない(苦笑)。それぐらいすごい瞬間だったんだと思ってます。
ーーーそれらの曲も、ジャパン・ツアーのライブで聴けるわけですね!
(Photo by JS Entertainment)
ジェイク:はい。楽しみにしていてください。残念ながらドラムのエヴァンは来日しませんが、ベースのノーラン(上の写真・右)と一緒に"新しい"ライブを実現します。これまでのライブと違う部分も多いからびっくりするかもしれないけど、いままでやってこなかった新しいことをやるのは僕たちにとっても大切なことだと思っています。ぜひ、それを感じてほしいですね。
ーーー日本盤のアルバムには、3曲のボーナス・トラックも収録されていますが、その中に「ありがとう」という日本語のタイトルの曲があるんですね。
ジェイク:実はこの曲は、前作のトラベルズのレコーディング時に作ったものなんです。日本デビュー15周年ということで、ファンの皆さんやお世話になった多くの方々への感謝が詰まった曲。だからタイトルも日本語にしました。
ほかに「マイ・リゾート」という曲も日本盤だけのボーナス・トラックとして収録されています。これは、日本航空(JAL)のオリジナル曲として作ったもので、実際に日本からハワイへ向かうJALの機内で搭乗時・降機時のタイミングで流れている曲なんです。
それから実は、アルバムだけでなく、今回のジャパン・ツアーではサプライズで計画していることがあって...。
ーーーえ、なんですか???何、何?(笑)
ジェイク:まだ誰にも言ってなかったんですが、この15周年のジャパン・ツアーに向けて、まさに今、新曲を作っているんです。この曲は、レコーディングしません。今年のジャパン・ツアーのコンサートでだけ披露して、その後も演奏しないつもり。特別な曲なんです。
ーーーそれはすごいですね。今回のツアーに行かないと、もう聴けないということ...?
ジェイク:はい!そのつもりです。応援してくれる日本の皆さんへのスペシャルな思いを込めて演奏します。楽しみにしていてくださいね。
ーーー楽しみすぎて、待ちきれません(笑)。
ジェイク:あ、それと、ツアーが始まる前日の10月1日(土)に福島県いわき市のイベントに参加することになりました。実は「JRいわき駅」の発車メロディーに、僕が作った『フラガール』が導入されることになったんです。
いわき市にある常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)を舞台とした映画『フラガール』のメインテーマということで選んでもらったようです。今年は、いわき市市制施行50周年ということで、10月1日(土)に記念のイベントもある。そこでフリーライブをさせてもらいます。
ーーーフラガールのどの部分が流れるんですか?サビの部分?
ジェイク:そう。ウクレレのサウンドじゃないんですけどね。ララ〜♪...あれ、えっと、ラ・ラ〜♪ ララララ〜〜〜 ♪ ♪ ♪ のところです(真剣に歌ってくれたジェイク。ありがとうございます)。
ーーー9月29日(木)には、タワーレコード新宿店でのミニライブ&サイン会も行われると聞きました。今回のジャパン・ツアーはいろいろ盛りだくさんですね。
ジェイク:特別なデビュー15周年のツアーですからね。本当にワクワクしています。機材もセットアップも新しいものを導入し、これまでとはまた違うウクレレの音にこだわったコンサートになるので、日本の皆さん、待っていてくださいね!コンサート会場でお会いしましょう。
【2016ジャパン・ツアー情報】
◎横浜 10月2日(日)関内ホール
前売7,000円(座席指定・税込)
OPEN17:00/START18:00
主催:J-WAVE/tvk
info.03-3444-6751 (SMASH )/03-5720-9999(HOT STUFF PROMOTION/Doobie)
◎名古屋 10月3日(月)DIAMOND HALL
前売7,000円(座席指定・税込・ドリンク代別途)
OPEN18:00/START19:00
主催:ZIP FM
info.052-936-6041(JAIL HOUSE)
◎大阪 10月4日(火)NAMBA HATCH
前売7,000円(座席指定・税込・ドリンク代別途)
OPEN 18:00 START19:00
主催:FM802
info:06-6535-5569(SMASH WEST)
◎福岡 10月6日(木)IMS HALL
前売7,000円(座席指定・税込)
OPEN18:00/START19:00
主催:LOVE FM
info: 092-714-0159 (キョードー西日本)
◎広島 10月7日(金)広島CLUB QUATTRO
前売7,000円(座席指定・税込・ドリンク代別途)
OPEN18:00/START19:00
主催:広島エフエム放送
info. 082-249-3571(夢番地広島)
◎東京 10月10日(月・祝)昭和女子大学・人見記念講堂
前売7,000円(座席指定・税込)
OPEN18:00/START19:00
主催:J-WAVE
info: 03-3444-6751 (SMASH )/03-5720-9999(HOT STUFF PROMOTION/Doobie)
- ジェイク・シマブクロ
(Jake Shimabukuro)- 1976年11月3日生まれ/ハワイ州ホノルル出身。
4歳からウクレレを始め、1998年ピュア・ハートのメンバーとしてデビュー後、2002年ソロデビュー。ウクレレの特性を活かしながらロックやジャズ、ブルースなどのあらゆる音楽を取り込んだそのスタイルは、ハワイのみならず世界中のミュージック・シーンに大きな衝撃を与え続けている。- 【公式サイト】
www.jakeshimabukuro.jp(日本語)
www.jakeshimabukuro.com
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