アロハ！
ハワイを拠点に世界中でグルメライターとして活躍するショーン・モリスが、アロハストリートのために執筆する連載コラム「ショーン・モリスのハワイ最新グルメ探訪」。今回は、コオリナのラグジュアリーなホテルにオープンしたばかりのレストランをご紹介します！

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オアフ島の最新「獲れたて」レストラン

皮肉なことを言うようですが、ハワイは海に囲まれた島国であるにもかかわらず、じつはシーフードレストランのおすすめ店をご紹介するのはなかなか難しいという謎めいた場所なのです。

ステーキであれば、モートンズ・ザ・ステーキ・ハウス、ルースズ・クリス・ステーキ・ハウス、ウルフギャング・ステーキハウス、BLTステーキ・ワイキキ、ハイズ・ステーキハウスなど、スラスラと自然に出てきます。でもシーフード料理に関しては、どんな食道楽な友人に尋ねても、みんな困惑して二の句が継げなくなり、気まずい空気が流れてしまいます。たしかに、レストランの中には素晴らしい中華料理の炒め物を出すところや、魚や甲殻類の料理を自慢するレストランもありますが、その中のどれもハイエンドなシーフードレストランとは言えませんでした...。今まではね。

フォーシーズンズ・リゾート・オアフ・アット・コオリナにある「フィッシュハウス」は、僕の概念をガラリと変えてくれました。シェフの多くが地産地消を提唱しているなか、エグゼクティブシェフのRay German氏のアプローチ法は若干異なっています。

もちろん、アラエア・ソルテッド・ニューヨーク・ステーキや、40オンスあるトマホークステーキ、BBQポークリブ、1／2ローストチキンなどの美味しそうな肉料理がありますが、シーフード料理のラインナップは注目に値します。

たとえば、ポケだけをとっても、ほかの多くのレストランではチョイスがひとつくらいしかありませんが、フィッシュハウスには4種類あります。海藻のリム、玉ねぎ、ククイナッツ、醤油で味付けされたアヒ・ハワイアン、アボカド、オレンジ、ワサビのアイオリソースとウナギソースで味付けされたタコ・アイランド、トビコ、サンバル、ネギでアレンジしたナイラギ・スパイシー、そしてヴィーガン向けで、地元の農場で採れた野菜を美しく盛り付けたガーデンです。

もちろん、多くのスターターメニューはシーフードベースになっていて、種類豊富なフレッシュオイスターやレモングラス・ポーチド・シュリンプ、キングクラブ、シーフード・ミチェラーダ・ウィズ・チョルラ・トマト・ガスパッチョ、スナッパーをパッションフルーツとライムジュースでアレンジしたシェフ・レイのセビーチェなどがあります。そして、18尾のシュリンプ、12個のオイスター、ムール貝、ハマグリ、1／2ポンドのキングクラブの足、そして茹でたロブスターテイルがセットになった壮大なフィッシュハウスは、ゲストを至福の時にいざなってくれるでしょう。

WHOLE SNAPPER $95
blistered shishitos, lemongrass sauce
胃袋にメインのシーフード料理のための余裕があれば、ラニカイ・モク・IPA・ビアバター・フィッシュ・アンド・チップス、パン・シアード・オナガ・ウィズ・コーンサラダ、そして、ダック・ファット・ポーチド・スウォードフィッシュなど、小さめのエントリーのレパートリーはいかがでしょう。でもやっぱりオススメは、ピリ辛の味噌ブイヨンが決め手のムール貝や、フェンネル&レッドペッパーでアレンジしたキングクラブ、ココナッツと生姜、ライムでアクセントをプラスしたシアードスカロップ、エリンギ入りの海藻出汁と味わう本日の魚料理などです。友人などとシェアするのであれば、コリアンダー、生姜、レモングラス、ビール、醤油で味付けしているロースト・ポーク・ショルダーや、昆布バターと味わうグリル・ロースト・ロブスター・フォー・トゥー、そして、唐辛子とレモングラスソースでアレンジされ、美しい木製のお皿で丸ごと一尾でサーブされるホールスナッパーは、僕のお気に入りの一皿です。

フォーシーズンズ・リゾート・オアフ・アット・コオリナのフィッシュハウスの環境は、壮観としか言いようがありません。ラグーンと太平洋の自然美から、トロピカルでありながら海を感じさせる店内のインテリアまで、フィッシュハウスは徹底的にシーフードにこだわっています。もしも豪華なフォーシーズンズ・リゾート・オアフ・アット・コオリナに宿泊しないのであれば、ぜひ、島で最も素晴らしいシーフードが味わえる珠玉のスポットにお出かけしてみはいかがでしょう。