ビザなしの留学が便利な理由?生徒に密着
ハワイ留学の形は人それぞれ。今回は、3カ月以内の短期留学を3回リピートするひとりの生徒、水越わか子さんのスタイルをご紹介します!
公開日:2016.12.28
更新日:2017.06.28
アロハ!ヨリエです。
英語を身につけるために留学するのはいいけれど、なぜ学びたいのか。明確な目的を持つことって、本当に大事ですよね。取材を通し、そう改めて感じさせられた今回の「実録ハワイ留学!使いたくなる英会話コラム」。
2回めは、ただいま留学中のひとりの生徒をご紹介します。彼女の名前は水越わか子さん。
あえて学生ビザは取得せず、3回めのハワイ滞在を満喫している彼女の留学スタイルをご紹介します!
★前回のコラムはこちら(↓)
Vol.1 リアルなハワイ留学に迫る!カフェで英会話
★★★★
おじゃましたのは、わか子さんが通う英会話学校「ハワイ・パームス・イングリッシュ・スクール(以下ハワイパームス)」。彼女にインタビューしつつ、レッスンの様子を見学させていただきました。
休憩時間にスコット先生と談笑するわか子さん。学校のコーヒーや紅茶は自由に飲んでいいんですって〜。ここの雰囲気は、学校というより友だちの家みたいな感じです。
How was your weekend? (週末はどうだった?)
I went to a Christmas party with my host family. Had a lot of fun!(ホストファミリーと一緒にクリスマスパーティに行ったの。とっても楽しかった!)
みたいな、アメリカらしい会話が繰り広げられる様子がこちら。
日本では挨拶の頻度と同じくらい天気の話を交わすとすれば、アメリカでは週末の話題がかなりの割合を占める気がします。こういうゆるい雰囲気で日常会話の練習ができるのはいいですね〜。
先生と生徒たちが仲よさげです。
楽しそう(笑)。
★★★★
さてさて。本題に移ります。
わか子さんはハワイパームスのリピーターだそうですね。今回が3回め?そもそも通い始めたきっかけは?
はい。1回めは3週間、2回めは約3カ月、今回も約3カ月間滞在する予定です。
もともとハワイはバケーションでよく来ていて、好きだった場所なんです。日本でバトンをやっているので、大会が終わる度にがんばったご褒美として家族と一緒にハワイ旅行をしていました。何年か前に妹がハワイパームスでキッズ留学をしたことがあって。それから数年後、私がバトンのためにも英語を勉強したいと思った時に、妹がお世話になったこちらの学校を選びました。
バトントワリング?それが英語とどう関係しているのでしょうか...?
そうです、バトントワリング。最近までは選手として日本各地や海外の競技大会に出場しながら、日本の教室で講師として教えていました。選手として引退を決めたいまは、講師を続けるほかに、世界中で通用する公認審査員の資格が欲しいんです。日本国内だけの資格はすでに持っているのですが、ワールドクラスの資格はまた別で取得しないといけなく、英語力が必須なんですよ。
カナダで開かれた2015年インターナショナルカップで
アーティスティックペア部門の銀メダルを受賞した時のわか子さん(左)
へ〜!かなり本腰を入れてバトンをやっているんですね。審査員になるためのテストが英語ということですか?
はい、テストはもちろん英語。それに合格すると世界大会で審査できるようになります。
審査を行う時は世界中から集まった審査員たち数人で話し合って結果を出すので、いくら資格を持っていようと、英会話力が足りないと話に置いていかれちゃうんですよ。たとえばヨーロッパの審査員はもともと英語が堪能な人が多いけど、日本人にとっては難易度が高い。日本でワールドの公認審査員資格を持っている人は、2〜3人程度だと思います。通訳を付けることもできますが、バトンを知らない一般の通訳だと内容に誤差ができてしまうので...。私の目標は、公認審査員の資格を持ちながら、バトン専門の通訳としても活躍できる人になること!
かっこいい〜(ジーンときた)。素晴らしいですね。でもバトンとハワイが結びつかないのですが。英会話を学ぶならハワイ以外もあるのでは?ハワイを選んで良かったですか?
はい、ハワイで良かったです(笑)!たしかにハワイが特別にバトンが盛んな場所、ということではありません。でも私にとっては最適な場所なんです。
最適、というと?
まず、ハワイは年中温かくて、外でバトンを練習するのが本当に楽しい!日本ではもっぱら屋内で行うのが好きなのですが、ハワイにいると、ダイヤモンドヘッドの辺りとか、空いている時のテニスコートとかを見つけてバトンをするんです。息抜きにもなりますし、リラックスした気持ちが演技の表現力アップにもつながると思います。
わーすごい!え、バトンって、こんな音楽で演技をするんですか?
違います(笑)。これは友だちが聴いていただけ。
あ、そっか(笑)。楽しそう〜!では、学校生活はどうですか?
日本で講師をしているので、どうしても日本にいないといけない時期があるのですが、ハワイなら距離的に近いから行き来しやすいですし、何より学校のカリキュラムが合ってますね。この学校は学生ビザ(注1)取得のためのI-20(注2)を発行していないのですが、その分、短期留学のためのカリキュラムがしっかりしています。ビザの面倒な手続きなしで入学時期や期間を自由に決められ気軽に来られますし、学校での拘束時間と宿題が少ないから、時間に縛られず過ごせるのもいいですね。
注1:学生ビザ(F-1)
週18時間以上の授業を受講する場合は、アメリカに滞在する期間に関わらず学生ビザの取得が必要。書類の準備からビザが手元に届くまでは数カ月かかる(個人差あり)。週18時間未満の授業を短期間(90日未満)で受講する場合は学生ビザの取得が不要。
注2:I-20
ビザ取得のための申請書類のひとつで、学校側が発行する入学許可証。滞在許可を証明するためもの。
なるほどー。学生ビザを取得して長期で留学することだけが、必ずしも良いわけではないのか...。宿題が少ないと、あまり勉強しないのでは?
いや、毎日の宿題の量が少ない分レッスンの前後に自習するんですよ。私もそうですが、ほかの生徒も学校のラウンジで予習復習することが多いですね。先生たちが必ずって言っていいほど「何やってるの?」って気さくに話しかけてくれて、いろいろ教えてくれる環境が大好きです。
へー、自発的に勉強できる人にとっては最高の環境だ!アットホームで、なんだかうらやましいです。
ほんと、先生に当たり外れがないですよ。
★★★★
と、いうことで。わか子さんのレッスンをちょっぴり見学させていただきました。
冒頭でわか子さんとコーヒー・ブレイクを楽しんでいたスコット先生のクラスへ。わか子さんいわく、スコット先生は会話力に重点を置いて教えるスタイルなんですって。確かに、明るい先生のトークで笑いが絶えない様子!
こちらのクラスには3人の生徒が参加。少人数だと発言の機会も多いし、生徒同士仲良くなれるのもいいですよね。
ちなみに、中央の男性はミャンマー在住(へ〜!)の通称MJさんで、ホノルルマラソンの時期に毎年ハワイパームスへ短期留学するそう。右手前の女性、アユミさんはカナダに長期留学中ですが、冬休みを利用してハワイパームスに来ているのだとか。フレキシブルな学校のカリキュラムが、ユニークな背景を持った生徒を集めるのでしょうか。
「イディオム」と「スラング」って、どう違うの?という質問にみんなで答えます。何だか分かります?
スラングは、日本語で言う隠語、略語、俗語のこと。必ずしも悪い意味を持っているわけではありません。イディオムは、昔スラングとして使われていた言葉で標準語化した熟語・慣用句、だそう。
イディオムをいくつか練習してみます。たとえば、写真4番にある「Let's go Dutch」がどういう意味か。答えは、「割り勘にしよう」ということです。でもこのフレーズは、あまり聞かないかも...?
逆に「It's on me.(おごるよ)」は、頻繁に使われます。そりゃそうか。割り勘にしよう!は、意気込んで使う機会があまりないかも。直訳すると、「私の上にあるよ」みたいな変な意味になってしまう「It's on me.」ですが、スコット先生が説明するとこうなります↓
絵がアメリカン〜(笑)!日本人が描く棒人間とは、ひと味違いますよね。
たとえば友だちとランチに行ったとして。「It's on me.」が意味するのは、「Lunch is on my bill.」ということ。「あなたのランチ代は、私の請求書にまとめて書かれていますよ」という意味で、「私にまかせてね!」みたいなニュアンスです。
あまり深く意味合いを考えたことがありませんでしたが、語源を知ると目からウロコなイディオムがたくさんありました〜。面白い。スコット先生の説明もコミカルで面白かった!
このクラスはたまたまイディオムを習いましたが、わか子さんが受講している英語集中コースでは文法や読解などをまんべんなく行い、3カ月以内に1冊の教科書を習い終わるのだそうです。いいな〜。勉強しながら夢を追いかける、充実した毎日!これぞ留学ですね!
★★わか子さんのホストファミリーをご紹介★★
2回めに留学した際、ハワイパームスの紹介で出会ったホストファミリーと。このファミリーと過ごした3カ月で英語力がかなり上達し、3回めの留学では上級者向けのクラスに入ることに。いまだに仲良しなんですって。クリスマスパーティをしたそうで、楽しそうですよね!
3回めの留学は、こちらのホストファミリーと。2回めの留学がきっかけで出会いがあり、ホストファミリーとして受け入れてもらったのだとか。
★★★★
キラキラとした目で夢を語るわか子さん。素敵でした〜。
次回のコラムでは、わか子さんとは留学の目的やライフスタイルが全く異る生徒をご紹介します。どうぞお楽しみに!
★前回のコラムはこちら(↓)
Vol.1 リアルなハワイ留学に迫る!カフェで英会話
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