アロハ! メグミです。
アロハストリートの連載コラム「ピアニストCHIYOの徒然ダウンタウン日記」でもおなじみのCHIYO FLYNN(チヨ・フリン)さん。
なんと、なんと、
なななんと!!
2017年度の「ナ・ホク・ハノハノ・アワード」にノミネートされました!!!
「ナ・ホク・ハノハノ・アワード」とは、ハワイのグラミー賞と呼ばれる、
ハワイアン・ミュージックの最高峰。
受賞発表の会場はこんな感じ(上の写真は昨年2016年のもの)。
授賞式はテレビで生中継され、とにかく盛大かつ豪華絢爛。
この場に、日本出身の日本人が名を連ねることは、どんなに稀なことか......。
しかも。
今回ノミネートされたのは、昨年リリースしたCHIYOさんの最新アルバム「Eternity(エタニティ)」なのですが。
なんと、
「最優秀インストルメンタル・アルバム」部門にて、ノミネートされたんです。
通常、日本人ミュージシャンがノミネートされるのは、「インターナショナル・アルバム審査員特別賞」という部門がほとんど。
「インターナショナル〜」以外の部門にノミネートされること自体がもう、ありえないほどの大ニュースなのですが、
さらに今年、「最優秀インストルメンタル・アルバム」にノミネートされている顔ぶれはというと..?
●Eternity: Queen Lili'uokalani Songs - Piano Collection , Chiyo Flynn/チヨ・フリン
●Loli'ana , John Keawe/ジョン・ケアヴェ
●Nashville Sessions , Jake Shimabukuro/ジェイク・シマブクロ
●Songs for the North Shore , Ian O'Sullivan/イアン・オサリヴァン
●Wahi Pana , Songs of Place, Jeff Peterson/ジェフ・ピーターソン
すごい人たちばっかりなんですよ!!
あらためて、ことの重大さに、震えてきます...!
今回のナ・ホク賞ノミネートについて、CHIYOさんからコメントをいただきました。
「受賞については、応援しに来てくれるという友人たちのためにも、
いただけたら最高にうれしいとは思っていますが、
正直ノミネートだけでも本当に光栄です(^-^)
当日は心穏やかに、ナ・ホク40周年の盛大なショーを楽しみたいと思います。」
ナ・ホク授賞式は、5月20日(土)。
アロハストリートも取材に入りますので、ぜひレポートをお楽しみに〜!
CDジャケットの撮影は、ダウンタウンにある「カフェ・ジュリア」で行われました。
さて。
ここからは、CHIYOさんのアルバム「Eternity(エタニティ)」について、少しだけ語らせてください。
もう本当に、素晴らしいアルバムなのです。
「ノミネート!!!」とさんざん盛り上げておいて何ですが、たとえ最優秀賞を受賞しなかったとしても、このアルバムの真価が変わることはありません。
本当に、むっちゃくちゃいいアルバムなんですよ〜!
全編ピアノのみ、CHIYOさんの独奏で綴られるこのアルバムは、
ハワイ王朝最後の君主となった、リリウオカラニ女王へのオマージュ。
詳しくは、CHIYOさんのインタビューでご紹介していますので、そちらをぜひご覧ください。
インタビュー記事はこちら>>
うんちくだけでも延々と語れるほど奥深いアルバムなのですが、
まだ「Eternity」を聴いたことがない方に、簡単にひとことで言うとしたら......
この音、むっちゃ癒やされるのよ〜!
ってことですね。
いやちょっと待って。
昨今では何かあればすぐ「癒やされるぅ〜」「癒やされたいぃ〜」みたいにカジュアルに使われてしまっていますが、元来「癒やし」とは、そんな生半可なものじゃないはずなんですよ。
カメラマンは、アロハストリート本誌の表紙も撮影している内田恒(Hisashi Uchida)さん。
たとえるならば...。
真っ赤な目をした王蟲(オウム)の大群が、怒涛のごとく爆進していますよね。
「王蟲の怒りは、大地の怒り。こうなったらもう誰にも止められない...」
ババ様の言葉に、絶望する村人たち。
轟音、パニック、阿鼻叫喚。
......ポロローン......。
少女「......鳥?」
......ポロロローン......♪(ピアノの調べ)
............。
顔を上げると、そこには大地を埋め尽くす王蟲の群れ。その目が赤からブルーに変わっていく。
中心から外側へ、まるで波紋が広がるように。
ババ様「なんという...!いたわりという愛じゃ...!(涙)」
はいコレ!!
癒やしって、こういうことじゃないですか?
違ってたら教えてください。
でも少なくとも私にとっての「Eternity」は、これぐらいパワフルな癒やしです。
CHIYOさん自ら撮影をディレクション。
人生、いろいろありますよね。
いやなこと、どうしようもないこと、でも避けられないこと。
空気を読め、空気を読むな。
自分を出せ、わがまま言うな。
こらえて、がまんして、辛抱して。
心の中で、怒りや悲しみや寂しさが暴走しそうになっているとき。
泣けない大人は、どうしたら自分を癒やせるのでしょうか?
CHIYOさんによる手書きの楽譜。
もし時間のない方は、せめて最後の曲「Eternity」だけでも聴いていただきたい。
この一曲は、CHIYOさんによる完全オリジナルなのですが、
私はいつもこの曲を聴くと、なぜか卒業式にいるような気分になります。
初春の、凛として澄んだ空気。
体育館の広さ。
たくさんの思い出と、ありがとうと、終わってしまったことへの少しの切なさ。
「あれ、わたし、死ぬのかな?」
っていう気持ちに一瞬なるのですが、
リツコ編集長に言うと「死なないし、死んでもらっちゃ困るけど、でも気持ちはわかる」とのことです。
さあ、どんな曲か気になった方は、ぜひともチェックを。
iTunesからもダウンロードできますよ〜!>>
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