アロハ! エリカです。・
第二次世界大戦から湾岸戦争にかけて50年近く活躍し、「アメリカ海軍最後の戦艦」といわれる戦艦がパールハーバーに係留されているのをご存知ですか?どーーーーーーーーーん
その名も戦艦ミズーリ!
・
現在は、「戦艦ミズーリ記念館」として一般公開されていて、世界中から多くの旅行者が訪れている人気のスポットです。
この船の甲板で第二次世界大戦の降伏文書調印式が行われたこともあり、日本人にとってゆかりのある戦艦でもあるんですよ。
そんな戦艦ミズーリ記念館で、 一日10名しか参加できない「探検家ツアー(90分、要予約、大人:$25・子供10〜12歳:$12)」がなにやらスゴいという噂を聞きつけ、参加してきました〜!
・
※探検家ツアーに参加するには、上記の値段に追加して観覧用パス(大人$27、子供$13)が必要です。・
・
戦艦ミズーリ記念館があるのは、米軍基地のフォード・アイランド内。一般の通行が禁止されているので、パールハーバー・ビジターセンターから専用バスに乗って向かいます(※専用バスの料金は戦艦ミズーリ記念館の入館チケットに含まれています)。
バスを降りた瞬間、目に入るのは…
・アメリカ国旗の背景に、「見よ!私はここだ!」とどっしり構えていらっしゃる戦艦ミズーリ!
でかーっ!
写真で見るよりさらに大迫力で貫禄がスゴイです…。
残念ながら現在(2017年8月)は、戦艦上部が修繕工事中のためシートで覆われている状態。今年いっぱいの完工を目標に工事が進んでいるようです。
まずは、受付でリストバンドをもらいます。
アメリカ〜ンな感じがいいですね。
・
そのまま進むと、写真撮影をしてくれるスポットがありました。
戦闘用ヘルメットをかぶって記念写真をパシャリ。後ろが緑色の壁…ということは何かが合成されるのでしょうか?(仕上がりは後ほど!)
階段を昇り連絡橋をわたって、いざ戦艦内へ!
入り口付近でガイドさんと合流し、いよいよ探検家ツアーのスタートです。
ガイド:このツアーは狭い道を通ったり階段を昇ったり降りたりするので、じつはちょっと過酷なんです。もし気分が悪くなったら遠慮なく教えてくださいね。
・日本人のガイドさんが、日本語でていねいに説明してくれるので安心です。
それにしても、過酷な「探検家ツアー」…ドキドキしてきました(笑)。ガイド:まずはデッキ部分から見ていきましょう。
シャッキーーーーーン!
・
戦艦のデッキ前方で待ち構えていたのは、16インチ(約40cm)主砲。戦艦もでかけりゃ主砲もでかいわけだ…ポカーンと口を開けて見入ってしまうほどの大迫力です。
・
ガイド:この主砲どこまで飛ばせると思います?
…想像もつかないです。
ガイド:37キロメートルは飛ぶので、ここからノースショアあたりまでは軽くひとっ飛びです。
すごっ!とんでもない威力ですね。
・
主砲下に砲弾のレプリカが展示されています。その重さなんと約1トン!軽自動車一台分に相当するのだとか。
何気なく置いてある展示物にもちゃんと意味があって、いちいち感心させられちゃいます。そのぶん、ガイドさんのトークも止まらないわけで…(笑)。情報量が膨大すぎて全部はお伝えしきれませんが、とくに個人的に印象に残った内容を抜粋してご紹介します!
・
ガイド:さっそく主砲の中へ入ってみましょう!
え!入れるんですか?
ガイド:探検家ツアーは、一般公開されていない艦内の特別な場所を見学していただけるんですよ。
なるほど、それで一日10名限定というわけですね!特別感がすごい…。
・・
【主砲内部】
砲塔の後ろにある、入り口から入ります。中腰にならないと入られないくらい狭くて低いので、注意しながらそ〜っと昇ります。
中では、主砲の内部が見られたり…
発砲する際に使われていた引き金などに触れられたりと、まるでタイムスリップしたかのような気分になってしまうくらい当時のリアルな姿が残されているんです。
・主砲内にはモニターが設置してあり、発砲をする当時の映像も見ることも。
・
ガイド:発砲するごとにかなりの火花が出るため、実際は砲塔を横に向けて発砲していたんです。まっすぐ発砲してしまうとデッキ部分に火花が散って火事になってしまうんです。なるほど。映像で見ると主砲の威力が伝わってきます。そして、私は今その中にいるのだと思うと、すごく不思議な感じ…。
・・
ガイド:では今から地下に降りていきましょう。・
再びデッキに戻り、地下へ続く鉄扉から戦艦の下層部へ進みます。
・ひゃ〜!
・
しっかり手すりを持っていないと転げ落ちそうになるくらい階段はかなり急です。
でも、さらなる未知の世界を覗けるとあって内心ちょっとワクワク。
・・
【居住空間】
メインデッキから1階下がった場所にあるのは居住空間。
ずらりと並ぶ3段ベッドは、プライバシーが守られるようにカーテンが付いていたり、ベッドの下に鍵付きの収納スペースがあったりと、窮屈ながらも生活に必要な工夫が凝らされています。
・
ガイド:これは、湾岸戦争当時の近代化が行われた後に作られたものなんですよ。第二次世界大戦時はハンモックみたいなベッドが4段、5段重なっている中で仮眠をしていたんです。
なるほど。第二次世界対戦に比べ、湾岸戦争時は乗組員が約半数だったから叶ったベッドなのだとか。
その先に進むと、アルファベットと数字がミックスされた暗号のようなものを発見。ガイド:これは、自分がどこにいるかわかるように作られたパネルで、艦内のいたるところに配置されています。
今私たちは、
3… 甲板から地下に2階(メインデッキを1と
して、1つ上は01、1つ下は2と数えます)
86… 前方から86番目のフレームあたり
0… 真ん中の
L… 居住空間にいることがわかります。
なるほど〜、窓がないと自分がどこにいるかわからないですもんね!標識があっても方向音痴の私は、間違いなく迷子になるだろうなぁ…(笑)。
・
ちなみに、下の十字架は病院への方向を意味するのだそう。壁にラクガキを発見!なにかのキャラクターでしょうか。
このように艦内にはいたるところにクルーが残したラクガキがあるんです。その数は約80カ所にも及ぶそうなので、ラクガキを何個発見できるか挑戦してみるのも面白そう!
・
・
【ブロードウエイ】見てください!この長〜い通路。
視力が2.0ある私でも通路の終わりが見えません…なんだか鏡を見ているような不思議な感覚。
・
ガイド:ここはブロードウェイと呼ばれる場所で、艦首の第二砲塔と艦尾の第三砲塔を結ぶ通路になっています。
天井にある黄色いレールは、砲弾や各種器材を運ぶ時に吊り下げて移動するために使われていたのだそう。
・
ガイド:レールは取り外してルートを変更することができるんですよ。少し重たいですが、やってみます?
力には自信があります!と強気で挑んでみるも…
ヨイショッ…え…おっ…重たい…。
持ち上げられても隣のレーンに重たくて移動できないんです。
そんな私を見かねたガイドさんが手伝ってくれ、2人がかりでなんとか隣のレーンに移動できました。
当時ここで働いていた人は、こんな重労働もテキパキやってのけたんだろうなぁ。
・・
【エンジンルーム】窓がないのでよくわかりませんが、この部屋は海の中に位置します。
・
ガイド:エンジンルームは、戦艦が動き出すと50度くらいに気温が上がり騒音もひどくなるので、当時とっても過酷な労働環境だったんです。下着一枚で、水と氷の塊を持って働いていたんですよ。
それはたしかに過酷ですね…戦艦が動いていない今でさえゴーッという騒音がしているのを考えると、戦艦が動き出したら会話はいっさい聞こえなさそう。
ガイド:通信が大事だったので、当時はこちらのテレフォンボックスを利用していました。中に入ってみてください。
え!めっちゃ静か!
防音素材の壁が使用されているので、一気に騒音が聞こえにくくなりました。
・
艦内のいたるところにいろんな工夫がしてあって、アナログながらも利便性を考えたアイデアに感心させられます。ほかにも、
副砲と主砲の両方を発砲していた射撃管制室や…
ボイラーに火をいれる場所など、本当に紹介しきれないほど隅から隅までていねいに案内してくれます。
・
艦内を見学すること約1時間強。再びデッキに戻り、神風特攻隊のエピソードと調印式のお話を伺い90分のツアーは終了。学生時代に暗記した歴史はすべて頭からすっ飛んでしまっていた私ですが、 教科書で学べない歴史を知れるだけでなく、当時の戦艦内での暮らしなども学べ、とても貴重な経験になりました!
・
ツアーの最後にはミネラルウォーターがもらえます。ツアーが始まる前にもらうこともできますが、急な階段の昇り降りが多いので最後にもらうことをオススメします!
・
次のページでは……
おみやげやフードが購入できるショップをご紹介!
- 1
- 2
- この記事をあとでまた
みたい場合は、
マイページにクリップ!