ハワイ島 オーシャンエントリー 感動 ビッグアイランド「トロトロ溶岩が海に流れるところを見てきた! 」

ハワイ島 オーシャンエントリー 感動 ビッグアイランド「トロトロ溶岩が海に流れるところを見てきた! 」

これぞ生きている地球の鼓動そのもの!真っ赤に跳ねる溶岩流が海に流れるところを、ハワイ島で見てきました。溶岩流が活発な今だけの貴重体験!

公開日:2017.09.26

更新日:2018.01.17

ハワイ島(ビッグアイランド)特別コラム

※この記事は2017年9月26日に公開されたものです。

アロハ! メグミです。

JALの成田ーハワイ島コナ直行便が就航し、ハワイ島への旅が、さらに身近になりましたね!
火山や溶岩、マウナケアのあるハワイ島まで、ひとっ飛びで来られちゃうんです。夢のようだ〜。

ということで、ハワイ島の溶岩道路の上から失礼します!

 

さて、ハワイ島といえば、ハワイ諸島の中でも唯一の活火山があり、その一帯は世界遺産にも登録されている、ワールドフェイマスな場所。
広大なハワイ火山国立公園では、ハレマウマウ火口ラバチューブ(溶岩洞窟)、チェーン・オブ・クレーターズ・ロードでの溶岩ウォークなどなど、さまざまな形で火山を楽しむことができます
詳しくはこちらをチェック>>)。

 

なかでも、溶岩が海へ流れ落ちる「オーシャンエントリー」は、真っ赤な溶岩流を間近に眺めることができ、迫力満点の感動アクティビティです。
しかも、溶岩流が活発な今だけしか見ることができない、むちゃくちゃ貴重な体験なんですよ〜。
溶岩流が止まったら、次いつ見られるか、誰にもわかりません。
だからこそ、今のうちに見ておきたい!!

 

ハワイ島取材班であるリツコ編集長と、メグミこと私、貴重なオーシャンエントリーを見てきたので、たっぷりレポートしたいと思います!

 

最初に言っておきますが、

むちゃくちゃ感動しました。

もう、紛れもなく一生に一度は味わっておきたい感動体験でした。
このレポートを書くにあたり、感動感動と言いすぎて感動のインフレが起こるおそれがあるので、ここからは感動の2文字を封印したいと思います。

 

さて。
「溶岩流って、ハワイ島のどこにあるの?」

上の地図で、青い矢印があるのが「ハワイ火山国立公園」。
少し内陸部に公園の入り口がありますが、ここから海へと下る一帯が敷地となっています。

そして、赤い矢印にご注目。
ここが、現在オーシャンエントリーが起こっている「カラパナ」という町です。

カラパナは、2014年に起こった溶岩流により、多大なるダメージを受けたパホア地区からほど近い場所です。どろどろと流れる溶岩が家を飲み込んでいく様子をニュースで目にした人も多いのでは。

オーシャンエントリーは、それと同じプウオオ火口からの溶岩が海へ到達したもの。車が通れる道路は途中までしかなく、溶岩を切り開いたデコボコの未舗装道路をハイキングし、観測スポットを目指します。

 

今回私たちが参加したツアーは、ハワイ島の各種自然ツアーで人気の「マサシのネイチャースクール」が主催する「トロトロ溶岩ハイキングツアー」。

なぜこのツアーを選んだかというと…下の図をご覧ください。

通常、☓印のある「旧ハイキングスタート地点」から歩き始めなければならないのですが、このツアーに参加すると、◎印の「新ハイキングスタート地点」まで車で行くことができるのです。
これは楽!

◎印からオーシャンエントリーが見える観測地点までは、約3キロ、時間にしておよそ50〜60分かかります。

明るい間は溶岩流が見えづらいので、夕暮れ時ぐらいに観測地点に到達できるぐらいのスケジュールで出発します。ツアーだから宿泊ホテルまで迎えに来てくれるので、これまた楽!

リツコ編集長(左)と私(右)の間にいるのが、この日ガイドしてくださった今野さん。
マサシのネイチャースクールは完全日本語ツアーなので、これまた楽(ラク)&楽しい!!

ここが、旧ハイキングスタート地点。

自転車レンタルのテントが並んでいます。自分でオーシャンエントリーを目指す人たちは、ここから歩いていくか、自転車をレンタルして進みます。

 

私たちは車でそのまま先へと進みます。時間にして、およそ10〜15分ぐらい。

ガイド今野さん
「車に乗っていると短く感じますが、歩くと30分はかかる距離なので、車で進めるのはかなり楽なんですよ」

 

新ハイキングスタート地点に到着!

ツアーバンを降り、歩き始める準備をします。

ガイド今野さん
「持ち物を配りまーす」

 

シリアルバーと、具がたっぷり入ったサンドイッチがもらえます。私はあまりお腹が空いていなかったので、ハイキングの後で食べることにしました。

雨よけのポンチョ、懐中電灯、軍手も1人に1個ずつ用意してくれます。ありがたい〜。

ガイド今野さん
「ゴツゴツした溶岩の上を歩く時は、溶岩で手を切らないよう軍手をはめてください。また夕暮れ後は真っ暗になるので、懐中電灯をバッグの取り出しやすいところに入れてくださいね」

以前参加したマウナケア山頂の天体観測と朝日のツアーでも感じたのですが、マサシのネイチャースクールでは必要なものを用意してもらえて、細かい気配りがハンパないのです。

 

いざ、出発〜!

道は平らですが、大きめの砂利が敷き詰められています。歩きづらいというほどではないけれど、砂利に足を取られるので、普段よりも一歩一歩に力が要ります。

ガイド今野さん
「切り開かれたばかりの時と比べると、地面が踏み固められて、これでもだいぶ歩きやすくなったんですよ」

 

道の両脇は、あたり一面の真っ黒な溶岩で大地が埋め尽くされています。
つやつやと黒光りする溶岩世界の中には……

 

ポツン、ポツンと、小さな家が経っています。

これは、かつてこの場所に住んでいた人たちの、新しいおうち。
家が溶岩流に飲み込まれた後、この土地に戻り、自力でまた家を建てているのだとか。
もちろん、電気も水道も、まだ復旧していません。

ハワイでは、火山は火の女神ペレによるものと信じられています。
ペレとともに生きる暮らしとは、どんなものなのでしょう…。

「私たちはここが溶岩の場所だと知って住んでいる。溶岩の流れを変えるなんておかしな話だ」
以前、フラナビゲーターのヌイ・ダイスケさんのコラムに書かれていた、ネイティブ・ハワイアンの言葉を思い出します。

 

自然に比べると、私たち人間はなんてちっぽけで、なんて非力な存在なのでしょう。
でも、なんて健気で、なんてたくましいんだ!ううう〜〜〜(涙)。

道すがら、パパイヤが売っていました。
ここは世界的な観光地。また別の意味でのたくましさを感じます(笑)。

そうこうしているうちに…。

 

「ハワイ火山国立公園」の看板に到着!

ここから先は、ハワイ火山国立公園の敷地となります。
ちなみに右にいるのは、今回同行してくださったカメラマン内田さんです。

 

こんな景色を左右に眺めながら、海岸を目指してひたすら歩きます。
はるか彼方の大地から煙が出ているのは、地下に溶岩が流れているため。

それにしても、けっこう暑い。

この日は曇り気味な天気だったにもかかわらず、かなりの暑さでした。
あたりには日陰がなく、また太陽で温まった溶岩が熱を発しているせいかもしれません。

こまめに水分補給しながら歩きます。

レンタル自転車を利用する人も、けっこう多いです。
かなりの砂利道なのですが、みんなパワフルに進んでいましたよ。

ちなみに、10歳ぐらいの女の子(西洋系)が、子どもサイズの自転車に乗っていたのですが、思いっきりすっ転んでギャン泣きしていました。砂利道なのでハンドルを取られやすいのかもしれません。

 

海が近づいてきました!

おお、もくもく煙が立ち上っています。あそこでオーシャンエントリーが起こっているのですね!

 

こんな写真を撮ってみたりして…(笑)。

 

砂利道の終点が、こちら。
ここから先はゴツゴツした溶岩の上を進むため、ここで自転車を停め、徒歩で先を目指します。

 

海はすぐそこ!
人が集まっているところが、オーシャンエントリーの観測地点です。

足元は、こんな感じ。

基本的にはつるっとした「パーホエホエ」と呼ばれる溶岩ですが、起伏が激しく、ところどころ削れて切り立った部分があったりするので、慎重に進みます。

 

観測地点には、すでに人がいっぱい!

この人たちが眺めているのは……?

 

オーシャンエントリー!!!

まだ夕暮れ前で明るいので、赤い色はあまり見えませんが、溶岩が海水に触れてプシューッ!と吹き上がる水蒸気の煙が迫力満点です。

 

もう少し日が暮れると、こんな風に見えます。(カメラマン内田さん撮影)

溶岩流をさらに間近に見られるボートツアーも人気なのですが、こんなにギリギリまで近づくのですね〜!
見ているこちらがハラハラしちゃいます。

 

ガイドの今野さんからお借りした双眼鏡を覗く、リツコ編集長。

双眼鏡で見える景色を写真でお伝えできないのが残念なのですが、溶岩は一定量を保ちながら流れるのではなく、時々どばっ!と多めに流れてきて、そのたびに真っ赤な火の粉が跳ね、煙が吹き上がるんです。
その、リズムを刻むような様子は、ドクン、ドクンという血液の流れを想起させます。

まさに、地球の鼓動そのもの。
やっぱり地球は生きているんだ!と、興奮が止まりません!!

 

さらにこの後、すごい景色に遭遇することに……。
それが、こちら!!

 

空が燃えている〜!!!

色調整やフィルターなしで、この夕焼け。
自然ってやつは、なんてドラマチックなんだ!!

 

日が暮れると、水蒸気でできた白い煙に溶岩の色が反射し、激しく鮮やかな赤い色に。

溶岩流が織りなす圧倒的な景色をしばし眺め、気づけばあたりは真っ暗。街灯などは一切ないので、手元すら見えない暗闇の中、ガイドの今野さんが支給してくれた懐中電灯をつけ、来た道を戻ります。

まぶたに焼き付いたオーシャンエントリーの景色を想い、余韻をかみしめながら、みんなで暗闇をてくてく、てくてく。
ふと、遠くに小さな灯りが見え、さらに近づくとそれが先ほど見た溶岩に建つ小さなお家だとわかり、むしょうに泣けてきてしまいました。人の暮らしの温かさよ……。

 

1時間ほどかけてツアーバンに戻り、ガイドの今野さんにもらったサンドイッチを食べつつ、ホテルに戻ったのは21:00頃。移動時間も含めて半日強のツアーですが、まる一日以上の時間を費やしたぐらいの充実感。
なによりラク、安心、ストレスフリー!

そして、おすすめな理由がもうひとつ!

 

こちらの写真は9月24日のツアーの様子なのですが、なんと、溶岩流に迫っているではありませんか!

じつはこちらのツアー、溶岩の流れ方次第で、山肌に流れる溶岩流を観測するハイキングに変更になるんです。溶岩は自然のものゆえ、オーシャンエントリーを見るか、溶岩流ハイキングになるかは、その日になってみないとわからないそうですが…こんなに近くで赤い溶岩を見られるのは、今だけのチャンス!

最近の溶岩流の様子は、マサシのネイチャースクールのブログで見ることがでるので、こちらもぜひチェックを。ブログはこちら>>

 

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この記事を書いた人

この記事を書いた人

マローン恵(メグミ)

アロハストリート副編集長。ワイキキ、マノア、モンサラット、マキキを経て現在はカイムキ在住。好きなものは地ビールと地コーヒーと地チョコレート(全部発酵食品!)。ハワイ島取材班としても意欲的に活動中。

Twitterアカウント:@Megumiinhawaii

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