この記事は2024年10月に情報を更新しました。
いくらホテルやレストランで日本語が通じるからと言っても、ハワイはアメリカ、外国です。日本では日常的に何気なくしていることや、違反行為ではないことも、ハワイですると罰金が科せられたり、最悪の場合は逮捕されてしまう…ということも。
と、いうわけで、日本とは違う「ハワイのルール」をまとめてご紹介。楽しい旅行を台無しにしてしまわないよう、ご注意くださいね!
● ● ● ● ●
1. ジェイ・ウォーク
横断歩道以外の道路を横断することは「ジェイ・ウォーク」と呼ばれる禁止行為。違反すると$130〜$180の罰金が科せられます。赤信号の横断歩道を渡ったり、カウントダウンの数字が点滅し始めた後に信号を渡ったりする行為も同じく禁止されています。
「向こう側に渡りたいけど、近くに横断歩道がない」
「車が走ってないから、大丈夫」
「ほかの人もしていたから」
「急いでいるから」
日本でも危険な行為であることに変わりはありませんが、ちょっとした理由で車道や赤信号を渡ってしまうことって、身に覚えのある方もいるのではないでしょうか。ハワイでは、ジェイ・ウォークをすると、旅行者でも容赦なく取り締まりの対象となるので、気をつけてくださいね。
● ● ● ● ●
2. 子どもをひとりにしてはいけない
ハワイをはじめ、アメリカでは12歳未満の子どもを「無人の状態で放置し、危険な環境に置くこと」が虐待やネグレクトとしてみなされる可能性があり、保護者は罰則が適用される場合があります。たとえば…
・ホテルの部屋に子どもだけを残して出かける
・プールや海などで、子どもだけで遊ばせる
・「しつけ」のつもりで子どもの体を叩くなど
こういった状況で、周囲の人が「子どもが安全に守られていない」と判断をすると、たちまち通報され、児童保護サービスの介入や罰金、場合によっては刑事罰に問われることも。
また、ハワイ州では2017年に新しく、駐車した車内に9歳以下の子どもを残して5分以上離れた場合、保護者に$200〜$500の罰金を科す法律が定められました。
日本では子どもだけでお留守番をしたり、買い物に行くことは「よくあること」。子どもが巻き込まれる事件が多発しているアメリカでは、周囲の人の目も厳しくなっています。ハワイ旅行中はかならず家族みんなで行動していれば、安心です。
● ● ● ● ●
3. 洗濯物を外に干してはいけない
ハワイのホテルやコンドミニアムでは、景観を損ねることからラナイ(バルコニー)に洗濯物を干すことが禁止されています。法律での明確な禁止というより、建物の管理組合の規約やルールに基づいての規制が主であるため、各コンドミニアムの規則を確認することが重要です。荷物を少なくするために滞在中は服や下着を洗濯しながら着回す、という方は、ラナイではなく、部屋やバスルームに干しましょう。ホテルの部屋の空気は、エアコンの風で乾燥していることが多いので、薄手のTシャツなどであればひと晩程度で乾きますよ。
● ● ● ● ●
4. お酒をビーチや公園で飲んではいけない
ハワイではビーチや公園、路上、市バスなど、公共の場でアルコールを飲むことが禁じられています。また、お酒による酩酊状態で公共の場に行くこともしてはいけません。
ちなみに、ハワイで飲酒が認められるのは21歳から。アルコール購入時には身分証明証の提示が義務付けられています。日本の「お酒は20歳から」とは違うので、ご注意を!
● ● ● ● ●
5. タバコ禁止の場所が多い
ハワイでは非喫煙者の健康を守るために、禁煙エリアで喫煙することを禁止する法律があります。主にホテルやレストラン、カフェ、バーなどの「建物の中」、それに加えて建物の出入り口から約6メートル以内の場所、市バスやタクシーなどの交通機関、ビーチや公園などの公共の場、建物の入り口付近が禁煙エリアとなっていて、違反者には$100〜$500の罰金が科せられます。電子タバコ(ベイプ)も対象に含まれえるので注意を!
ホテルやショッピングモールなどでは「喫煙スペース」を設けている場所もあるので、愛煙家の方は事前にチェックしておくことをおすすめします。
● ● ● ● ●
6. 歩きスマホは禁止
2017年秋に施行されたばかりの法律で、歩行者が携帯電話やデジタルカメラなどの電子機器を使用しながら、横断歩道を渡ることが禁止されています。違反者には1回めであれば$15〜$35、2回め以降は$75〜$99の罰金が科せられます。
スマホの普及にともない、日本でも歩きスマホによるトラブルがニュースで取り上げられることがありますが、ハワイでも同様に横断中の電子機器使用中の不注意による交通事故などが増えています。歩きながら写真を撮ったり、SNSを利用したり、「ついうっかり」やってしまいがちなので、お気をつけください。
● ● ● ● ●
7. 海ガメに近づいてはいけない
ハワイの海で見かけることができる海ガメは、絶滅危惧種に指定され、大切に保護されています。オアフ島のノースショアにあるビーチをはじめ、砂浜で甲羅干しをしている海ガメを近距離で観ることのできる有名スポットはいくつかありますが、海ガメの生態に悪影響を及ぼすため、半径3メートル以内に近づくことや、触れることが禁止されていて、違反した場合は$500〜の罰金が科せられます。
ハワイ語で「ホヌ」と呼ばれ、幸運を運んでくれる海の守り神として大切にされている海ガメ。もしも海の中でばったり出会ってしまったら、慌てずにそっと距離をとってくださいね。
また、モンクシール(アザラシ)も同様に接近や触れることが禁止されています。モンクシールの場合は半径15メートル以内に近づくことが禁じられています。罰金は最高$50,000、収監される場合もあるので、ルールを守って動物たちを見守りましょう。
↓ ビーチでの飲酒・喫煙の禁止や、一部の成分を含む日焼け止めの販売禁止など、気をつけたいハワイのビーチマナーはこちら
● ● ● ● ●
8. 自転車で歩道を走ってはいけない
ハワイでは自転車は車と同じ「乗り物」とされ、基本的に車道を走行しなければいけません。とくにワイキキやダウンタウンなどの商業地区に指定されている場所では、必ず車道を走るよう定められており、違反すると$55〜の罰金が科せられます。
アメリカなので車道は右側通行です。日本とは少し違うルールに最初は戸惑ってしまうかもしれませんが、レンタルショップやシェア・バイシクル「biki」で気軽に利用でき、小回りも効く自転車は、タウン観光にぴったりですよ!
↓ ハワイのレンタル(シェア)自転車「biki(ビキ)」の使い方&豆知識はこちら
● ● ● ● ●
9. ビーチの砂を持ち帰ってはいけない
「ハワイ旅行の思い出に、ビーチの砂や珊瑚などを持ち帰る」。ロマンチックで、よくありそうですよね。ですが、それもハワイではNG。なかでもワイキキのビーチは、人工的に白砂で作り上げたもので、定期的に注ぎ足されています。その砂をたくさんの旅行者がおみやげに持ち帰ってしまうと、ビーチの面積が減ってしまう…という理由で、禁じられているのです。
また、違法ではありませんが、ハワイ島から溶岩石のカケラを持ち帰ると、キラウエア火山に住むとされている女神ペレの怒りを買い、その人の身に良くないことが起きるといった伝説もあります。
↓ 旅行前に確認したいハワイ・日本への持ち込み禁止品のまとめはこちら
● ● ● ● ●
10. バス専用レーンに注意!
2020年から導入されたバス専用レーン。現在、キング・ストリートに設置されており、ディリンハム・ブルバードからパンチボール・ストリートまでの区域が対象となります。このレーンはバスと交差する通りで右折したい車両が使用できます(直進する際の使用は不可)。今後、ワイキキ内にもバス専用レーンが導入される予定なので、レンタカーなどの運転の際は注意を。バス専用レーンには「BUS ONLY」と道に表示されています。
● ● ● ● ●
11. 違法な花火の使用
日本で花火はスーパーで気軽に購入できたり個人でも楽しみやすいですが、ハワイでは特別な許可がない限りほとんどの花火の使用が禁止されています。基本的に、空中に上がる花火や爆竹などの危険な花火の個人使用は禁止。一般的な手持ちの小型花火なども、許可を持たない個人には厳しく制限されています。例外として、特定の祝日やイベントの際にのみ、許可された花火を使用することができます。使用するためには事前に許可証を取得する必要があり、違反した場合は最大$2000の罰金対象に。
乾燥した季節や風が強いハワイの環境では、花火による火災リスクが高いので、火災の発生を防ぎ、地域社会の安全を守るためのルールなのでしっかり守りましょう。
- この記事をあとでまた
みたい場合は、
マイページにクリップ!