神聖なる「太陽の家」へ…マウイ島ハレアカラ編
よしみだいすけさんが綴るコラム第5弾はマウイ島へ。マウイ島ソングにもっとも多く登場する地名でもある標高3,055mの火山「ハレアカラ」を訪れます。
公開日:2018.08.01
更新日:2018.08.08
メレ(うた)を旅するハワイ
第五回:マウイ島で一番歌になる場所〜ハレアカラAloha!フラ・ナビゲーターのよしみだいすけです。
『メレを旅するハワイ』第5回はマウイ島へ飛びましょう。
訪れるのは、マウイ島ソングにもっとも多く登場する地名「ハレアカラ」です。ハレアカラはマウイ島東部にある標高3,055メートルの火山の名前。名前の意味は「太陽の家」。毎朝この山から太陽が出て来るように見えるからなのでしょう。
デミゴッド・マウイが山頂に登って太陽を待ち伏せし、ロープで捕まえて日照時間を長くさせるという神話エピソードは有名ですね。
そんなハレアカラ、ハワイアン・ソングにはどのように描かれているのでしょう?
『ハレアカラ・フラ Haleakalā Hula』にはこう歌われています。Kuahiwi nani ʻoe Haleakalā
Kaulana hoʻi ʻoe kū kilakila
あなたは美しい山、ハレアカラ
名高いあなた、そびえ立つ
『ナ・ワイ・カウラナ Nā Wai Kaulana』にはこう歌われます。
Ā luna aʻo Haleakalā
ʻIke ia e ka nani kamahaʻo
ʻAlawa aku ʻoe i ka nani
Ka nani o ke kukuna o ka lā
ハレアカラの上
見てごらん、驚くほどの美しさ
あなたが目を向ければ
そこに美しい太陽光線
『レイ・ロケラニ Lei Lokelani』
Kaulana ʻoe e Maui
I nā hono a Piʻilani
Kilakila Haleakalā
Ma ka hikina
名高いあなた、マウイ
ピイラニの湾
雄大なハレアカラが
東に見える
『レイ・アナ・オ・マウイ Lei Ana O Maui』
E kuahiwi kaulana Haleakalā
Kau mai lā i luna i ka ʻiu o nā moku
名高き山、ハレアカラ
高々とそびえる神聖な地帯
ハレアカラが登場する歌は他にもたくさんありますが、このくらいにしておきましょう。ほとんどのメレに歌われるのは下から見上げるハレアカラ。海に浮かぶ壮麗な山の姿を見る絶景ポイントがあります。西マウイの最南端にあたるパパワイ岬を通る30号線沿いのホエール・ルックアウトです。
ハレアカラ・ソングについてコラムを書いたので、ハレアカラを撮影した動画を探してました。見つけたのでシェア🙂Kuahiwi nani ʻoe HaleakalāKaulana hoʻi ʻoe kū kilakilaあなたは美しい山、ハレアカラ名高いあなた、そびえ立つ
よしみ Nui だいすけさんの投稿 2018年7月23日月曜日
マウイ島へ行くなら、ハレアカラの山頂へも訪れたいところ。車で頂上まで行くことができます。カフルイ空港からの走行距離は62キロ。寄り道をしなければ1時間半のドライブです。道路は良く整備されていて走りやすいのですが、頂上に近づくにつれ急カーブと断崖ギリギリの連続で、運転は要注意です。運が良ければ、ハワイ固有種の鳥ネネが歩いているのを見ることができます。ぼくが行ったときは、頂上まであと2キロほどのところでプエオ(フクロウ)が現れ、神々しい姿で飛んでいくのを見ることができました。
頂上の駐車場に車を止めたら火口展望地点へ。ハワイと言えども山頂は寒いです。防寒の用意も。
『ハノハノ・オ・マウイ Hanohano ʻO Maui』
Kuahiwi kilakila ‘o Haleakalā
Me ka ua hu‘ihu‘i koni i ka ‘ili
ハレアカラは雄大な山
肌を刺す冷たい雨降る
-
下山するのをサンセットの時間に合わせれば、夕日が雲海に沈んでいく特別な時間を体験できます。
■最新著書『メレ旅』■
この連載「メレを旅するハワイ」で紹介した場所を、写真・動画(!)・文章で学べる書籍『メレ旅』(上下巻)もどうぞよろしく。
※ドローンも使って現地で撮影したハワイの風景を、書籍のQRコードからスマホで閲覧できます。一瞬でハワイへ飛べる「どこでもドアのような本」と好評です。
http://www.yoshimidaisuke.com/pages/1040076/page_201706020051
◆お知らせ◆
フラ・ナビゲーターよしみだいすけ講演・セミナー情報はこちら
http://www.yoshimidaisuke.com/pages/1040207/page_201706020227
よしみだいすけ
Daisuke Yoshimi
文筆家、フラナビゲーター
ハワイ州観光局アロハプログラム講師、フラやハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・講演活動を行う。●著書
たくさんのメレから集めた言葉たち(1〜4)
メレ旅(上下巻)
Live Aloha アロハに生きるハワイアンの教え
- この記事をあとでまた
みたい場合は、
マイページにクリップ!