ハワイ州観光局ならでは!超ディープなハワイ島旅行
ハワイ州観光局主催「アロハプログラムWeek in ハワイ2018」、前半は学びたっぷりのハワイ島編。日系の歴史からハワイ文化体験まで特別な3日間の様子をどうぞ!
公開日:2018.11.29
ハワイの観光促進活動を、主に日本市場において行うハワイ州観光局(HTJ)。ハワイと日本をつなぐ観光局の活動について、アロハストリートで毎月ご紹介する連載コラム「HTJハワイ州観光局からアロハ!」。
今回は、11月初旬にハワイ島とマウイ島で行われた「アロハプログラムWeek in ハワイ2018」の中の「ハワイ島」について、HTJから届いたレポートをご紹介します!
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アロハ!ハワイ州観光局です。
「アロハプログラムWeek in ハワイ」とは、「アロハプログラム会員」を対象に、ハワイ州観光局が催行するハワイでのオリジナルツアー。ハワイ在住のアロハプログラムキュレーター(ハワイ専門家)によるオリジナルツアーなど現地集合型のスペシャル体験ツアー。2018年は、ハワイ島とマウイ島でプログラムが開催されました。その様子を皆さんにもご紹介させていただきます。まずは、11月5日〜7日の3日間にわたって行われたハワイ島編からどうぞ!
【DAY 1】ヒロの街・歴史探訪
ハワイ島でのプログラムは、11月5日(月)~7日(水)の3日間にわたり開催されました。初日の舞台は「ヒロ」。ハワイ島の郡庁所在地であり、オアフのホノルルに次ぐハワイ第2の港湾都市であるヒロには、日系移民の残した様々な文化が色濃く残っています。
●ハワイ日系人会館
まず向かったのは「ハワイ日系人会館(Hawaii Japanese Center)」。今年は「元年者(明治元年に最初にハワイへ渡った日系移民)150周年」という節目の年ということもあり、館長のアーノルド・ヒウラさんに様々な資料の説明をしていただきました。
下のギャラリーから展示の数々をどうぞ。
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●太平洋津波博物館
次は、ヒロのダウンタウンにある「太平洋津波博物館(Pacific Tsunami Museum)」へ。ヒロは、1946年と1960年の2度にわたり、大きな津波(英語でもTsunamiです)に襲われた歴史があります。とくに1946年のアリューシャン津波では、ヒロだけで96名の尊い命が奪われました。その様子や恐ろしさを風化させることなく伝えつつ、ヒロの街がどのように復興していったかという歴史を学べる場所が「太平洋津波博物館」です。
この日は特別に、アリューシャン津波のサバイバーであるアオキサダオさんが登場、亡くなった親友のお話などをしてくださり、感極まって涙ぐむ参加者も…。忘れてはならない悲劇と、そこからの復興の歴史。ヒロの街と「Tsunami」について学ぶ貴重な機会でした。
館内の様子は下記ギャラリーでどうぞ。
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●カフェ100
ここでちょっと休憩。移動中のランチは、ロコにも大人気の「カフェ100」です。ほとんどの参加者が、名物のロコモコにトライ。やっぱり美味しいですね!下の写真はレギュラー(普通)ロコモコですが、ほかにも様々な種類のロコモコがあって選ぶだけでも楽しいですよ。
さて、楽しいランチタイムの後は、午後のツアーへと進みます…。
●イミロア天文学センター
お腹いっぱいになって向かったのは、「イミロア天文学センター(Imiloa Astronomy Center)」。ハワイ大学ヒロ校の構内に位置する特別な科学教育施設です。「イミロア」というのは、ハワイ語で「探検者」「探求」という意味を持つ言葉。
この日はスタッフのプナヴァイさんが、マウナケアにある天文台についてをはじめ、様々な展示やアクティビティについてわかりやすく説明してくれました。先端技術とハワイ文化の融合がとても新鮮で、もっと深く知りたい…と感じさせてくれる素晴らしいセンターでした。
館内の様子は下記ギャラリーでどうぞ。
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●モクパパパ・ディスカバリーセンター
この日最後のプログラムはこちら。再びヒロのダウンタウンへ戻って「モクパパパ・ディスカバリーセンター(Mokupapapa Discovery Center)」へ。
ハワイ諸島周辺の生態系、環境や歴史などが学べる学習センターで、とくに北西ハワイ諸島の自然環境についての様々な展示がされています。説明してくださったのはスタッフのアンディーさんです。
北西ハワイ諸島は貴重な野生動物の住処としても有名。しかし、その海や島が環境破壊の危機にあることもお聞きして、胸が痛くなりました。人間の出す廃棄物が、自然を脅かしている事実…。まずは、現実を知り学ぶことが重要なのだとあらためて実感しました。
●ココナッツアイランド(モクオラ)
さらに、事前の予定にはなかったのですが、最後に、古代ハワイアンの聖地とされるココナッツアイランドへ。キュレーターの森出じゅんさんが「ぜひ、みなさんをお連れしたい!」と言ってくれた場所です。この島のヤシの木には、津波でどんなに高い波が到達したかが記されていました。
ハワイ語で「モクオラ(癒やしの島)」。心地よい風の中、夕方までハワイの神話や歴史の話を聞くことができました。
ヒロタウンのあちこちをまわり、たっぷり学んだ初日。本当に深くてためになる一日でした。詳しい内容は、アロハプログラム内のレポートでどうぞ!
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【DAY 2 ホノカアタウン&コアウッド植樹】
「アロハプログラムWeek in ハワイ2018」のハワイ島2日目は、ホノカアへと向かいました。映画「ホノカアボーイ」の舞台として日本人にも知られているこの街ですが、実はサトウキビ栽培が全盛の頃は、ホノルル、ヒロに次いでハワイ州で3番目に大きな都市だったのだそうです。
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●ホノカア・ヘリテージセンター
当時の様子や日系人をはじめとする移民の暮らしを学べるヘリテージセンターは、2011年オープン。サトウキビ農園全盛だった頃の写真や資料などが展示され、見ているだけでホノカアの歴史を感じることができます。
ここには、日系労働者のために尽力して非業の死を遂げた「ホノカアのヒーロー」として今も語り継がれる、カツ・ゴトウ(後藤 濶)さんの展示もありました。展示の様子は下記ギャラリーでどうぞ。
●ホノカア・ピープルズ・シアター
さて。ホノカアといえば、この建物!という人も多いかもしれません。映画「ホノカアボーイ」にも登場する、街のシンボル的存在「ホノカア・ピープルズ・シアター(Honokaa People’s Theatre)」。1930年に、日系移民のタニモト夫妻によって建てられた、歴史ある映画館だってご存知でしたか?
現在は、タニモト夫妻の意思を継いだプランテーションの医師だったトムさんが経営を受け継ぎ、1991年の再オープン以来、今も営業を続けています。
当日は、トムさんと一緒に内部も見学!改装を重ねていますが、客席の椅子は約80年前のままなのだそう。実際、椅子に座ってみましたが、本当に座り心地が良くて感動的でした。
場内の写真などは下記ギャラリーでどうぞ!
●ホノカアの街
ホノカアタウンのメインストリートはママネ・ストリート。サトウキビ農園がたくさんあり、多くの人が生活していた頃の面影が、街のあちこちに残っています。日系の名前のショップも多く見かけます。
ホノカア・ピーブルズ・シアターをはじめ、雰囲気のいいレストランやショップも点在。時間があまりなかったのですが、少し街を散策しながら、この街で20年以上営業しているという「カフェ・イルモンド」でランチをいただきました。
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●ハワイアン・レガシー・ツアー
ホノカアの街を出発した私達が向かったのは、マウナケア山の中腹ウミコア・ビレッジ。その昔はカメハメハ大王一世が所有していた神聖な場所です。
ここで、コアの木の植樹活動に取り組んでいるNPO団体「ハワイアン・レガシー・ハードウッド」の植樹ツアーに参加しました!徐々にその個体を減らして絶滅を危惧されている貴重な木。だからこそ、この聖地にコアを植樹して森を復活させてハワイの自然を守りたい…それがハワイアン・レガシー・ハードウッドのミッションです。
未舗装の山道をガタガタ進んで植樹スポットに到着すると、参加者それぞれの名前が付けられたコアの苗木をしっかりと植えます。イプに入ったお水をたっぷりあげてその成長を祈りました。
ハワイ固有種のコアの木を植樹することは、大好きなハワイを守ることへの貢献でありサポートのひとつ。こんな貴重な機会をもらえてうれしい…と、参加した皆さんはそれぞれ感じ入っている様子でした。
写真は下のギャラリーでどうぞ!
【DAY 3 ノースコハラでハワイアン体験】
ハワイ島ツアーの3日目は、ノース・コハラにある「コハラ・インスティテュート」へと向かいました。この日は朝から晴天で、ヒロから現地へ向かう道のりで見えた車窓からの景色が極上!
マウナケア、マウナロア、フアラライ、そしてなんとマウイ島のハレアカラまでくっきり見えるという最高のお天気でした。
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●コハラ・インスティテュート
NPO団体であるコハラ・インスティテュートは、カメハメハ1世生誕の地に近いノース・コハラにあります。ハワイの伝統的な土地区画であり生活様式であったアフプアアを今に残し、古代ハワイアンが残した様々な文化を守り、伝えていくため活動されていて、ワークショップや文化交流などの活動も行っています。
今回は、カメハメハ1世が愛したというタロイモ畑(ロイカロ)を見学し、その側に「Awa」という木を植樹させてもらいました。また、ハワイアンのソウルフードであるポイ(タロイモをすりつぶして作った主食)作り「ポイ・パウンディング」にも挑戦しました。
大切な「ポイ・パウンダー(ポハク・クイアイ)」と、木のボード「パパクイアイ」をお借りして、スタッフのメレさんによる指導で、参加者全員で作業開始!いくつかのグループに別れて大奮闘(笑)。これが思ったより難しくてたいへんな作業…。皆さん「ポイ作りはこんな重労働だったのか!」と身をもって実感したご様子でした。
敷地内の「グレースセンター」は、19世紀に女子学院&寄宿舎だった建物を改築したもの。現在は、ここを宿舎やワークショップスペースにして、ハワイ文化の伝承や教育の場として使用しています。日本の学生さんが訪れることもあるそうですよ。
●カメハメハ大王像
ヒロへの帰り道、カメハメハ1世生誕の地カパアウにあるカメハメハ大王像にも立ち寄りました。生まれ故郷で堂々と建っているその姿をしっかり目に焼き付けて、この日のプログラムは終了となりました。
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3日間のハワイ島滞在はまさにディープ。ハワイスペシャリストの皆さんからも、「初めて知りました」「貴重な体験ができて、感動しました!」という声が聞かれました。
今回参加してくださった皆さん、お疲れ様でした。そして、ご協力いただいた現地の皆さん、キュレーターの浅沼さん、森出さん、本当にありがとうございました!
※なお、「アロハプログラムWeek in ハワイ 2018 マウイ島編」レポートは12月中旬に掲載予定です。少々お待ち下さい。
本当にディープなツアー…。個人旅行ではなかなか体験できないですよね。
ハワイ州観光局では、2019年も「アロハプログラムWeek in ハワイ」を開催予定とのことです。興味がある方は、アロハプログラム会員登録(無料)をして、大好きなハワイを学び、ハワイスペシャリスト検定を受けてみてはいかがでしょうか?
- この記事をあとでまた
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