よしみだいすけのフラナビ・コラム:メレ(うた)を旅するハワイ
よしみだいすけさんが綴るコラム第12弾。モロカイ空港から57キロの島の東端、緑濃く美しいビーチが広がるハラワへとご案内します。
公開日:2019.03.08
更新日:2020.01.16
メレ(うた)を旅するハワイ
第十二回:モロカイ島ハラワメレ(mele)とはハワイの歌のこと。
古来よりハワイの人々は、愛し大切にする土地・場所を歌にしてたたえてきました。
その文化は今も受け継がれていて、特定の場所をたたえる新しいハワイ語の歌が今も日々生まれています。ハワイ語の歌に、ハワイのどんな景色が描かれているのでしょうか?
毎月メレに歌われるハワイの場所を訪れて、そこで見る景色をご紹介しています。第12回となる今回の訪問先は、モロカイ島ハラワです。
モロカイ島の中で、ハワイアン・ソングに歌われる地名に「ハラワ Hālawa(ハワイの人はハーラヴァと発音します)」があります。
ハラワってどこにあるの?というあなたは地図を確認ください。ハラワとは、モロカイ島の東端にある渓谷の名前です。
渓谷の内陸奥からはハラワ川がハラワ湾の海に流れています。ハラワ湾には美しいハラワ・ビーチがあります。ハラワへ行くには、モロカイ島の南岸を走る一本道、450号線を東へひた走ります。
東西に細長い島の東端にあるハラワ渓谷に近づくと、断崖の狭い道がクネクネと続き、道路は崖の上高くに一度登ります。谷を見下ろす最高地点で車を停めて絶景を楽しみます。
眼下の美しいハラワ・ビーチへ降りていく道路を行けば、誰もいない美しすぎる砂浜が貸し切り状態であなたを待っています。
モロカイ空港から57キロの島の東端、そこには現実のパラダイスがあります。
歌の中でハラワはどのように描かれているのでしょう?
デニス・カマカヒが歌う『Wahine ʻIlikea』にはこう歌われます。Nani wale nō ka ʻāina Hālawa
Home hoʻokipa a ka malihini
ʻĀina uluwehi i ka noe ahiahi
Ua lawe mai e ka makani Hoʻolua
それは美しい、ハラワの地に
訪問客を快く受け入れる家
緑濃い大地を包む夜の霧
ホオルアの風に運ばれてくる
カマカケハウ・フェルナンデスの曲『He Mele No Hina』にもハラワが登場します。
Aia i Hālawa
Kaulana o Moʻoʻula
Kū ka nani i ke awāwa
E hoʻowali ia ka wai me ka moana
Molokaʻi nui a Hina
ハラワにある
名高いモオウラ滝
谷に現れる美しい姿
水は流れ海と出会う
女神ヒナが産んだモロカイ歌の中の滝はモオウラ、またはモアウラと呼ばれます。
谷の奥、手付かずの大自然の中を流れています。
-
モロカイ島のメレに歌われるハラワをご紹介しました。
フレンドリー・アイランドと呼ばれるモロカイ島へお出かけの際は、ぜひ立ち寄ってみてください。ぼくがそうであったように、帰りたくなくなっても責任は持てませんが(笑)。
◆お知らせ◆
3月末から4月上旬は以下の地域で一般公開講演会/セミナーを予定しています。
●山口県下関市
●千葉県市原市
●福岡県福岡市
●東京都吉祥寺
現地でお会いできるのを楽しみにしています。
フラ・ナビゲーターよしみだいすけ講演・セミナー情報はこちら
http://www.yoshimidaisuke.com/pages/1040207/page_ 201706020227 ■最新著書『メレ旅』■
この連載「メレを旅するハワイ」で紹介した場所を、写真・動画(!)・文章で学べる書籍『メレ旅』(上下巻)もどうぞよろしく。
※ドローンも使って現地で撮影したハワイの風景を、書籍のQRコードからスマホで閲覧できます。一瞬でハワイへ飛べる「どこでもドアのような本」と好評です。
http://www.yoshimidaisuke.com/pages/1040076/page_201706020051
よしみだいすけ
Daisuke Yoshimi
文筆家、フラナビゲーター
ハワイ州観光局アロハプログラム講師、フラやハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・講演活動を行う。●著書
たくさんのメレから集めた言葉たち(1〜4)
メレ旅(上下巻)
Live Aloha アロハに生きるハワイアンの教え
- この記事をあとでまた
みたい場合は、
マイページにクリップ!