様々なジャンルで活躍するハワイのキーパーソンが語る、新たな試みや現在進行中のプロジェクトに対する思いや願い。彼らのチャレンジや経験談からあなたの人生をより豊かにするヒントが見つかるかも。

今回の「楽園の仕事人」はカカアコのほか、カイルア、ノースショア、パールリッジで開催しているファームラバーズ・マーケットのマネージング・ディレクターを務めるパメラ・ボイヤーさんの登場です。

パメラ・ボイヤー
Pamela Boyer

テキサス州、カリフォルニア州を経て2006年にハワイへ移住。1994年にテキサスのオースティンで立ち上げたファーマーズマーケットは、アメリカのTOP10マーケットにランクイン。現在、カカアコのほか、カイルア、ノースショア、パールリッジで開催しているファームラバーズ・マーケットのマネージング・ディレクターを務める。

今やハワイの観光スポットにもなっているファーマーズマーケット。いろいろなファーマーズマーケットが開催されているが、実は主催する団体によって目的や趣旨が異なり、必ずしもハワイ産のものが販売しているとは限らない、ということをご存知だろうか？そんななか、ハワイ産にこだわったベンダーを集めたファーマーズマーケットをノースショアやカイルア、パールリッジ、カカアコで開催し、話題を集めているのがファームラバーズ・マーケットだ。

この団体の代表を務めるパメラ・ボイヤーさんは、米国本土で営んでいたジュースビジネスをきっかけに農家と関わるようになり、1994年にプロデュースしたテキサス州のファーマーズマーケットで大成功を収めた人物。

「2006年にハワイへ移住後、ローカル、コミュニティ、ヘルシーをコンセプトにしたファーマーズマーケットの実現を目標に、農家の方たちと直接会い、リサーチを重ねていたころ、ノースショアの商工会議所で声をかけられ、ハレイワで開催したのが初めてのファーマーズマーケットです。65店舗が出店するマーケットへと成長し、開催地をハレイワからワイメアバレーに移動しました。地産地消ブームもあり、今ではほかの街でもファーマーズマーケットを開催しています」

「カカアコファーマーズマーケットでは、土曜日の午前中に加え、毎週水曜日の15:00～19:00にサンセットマーケットをスタートしました。開発が進み、モダンなショップやラグジュアリーなコンドミニアムが多いカカアコは、若者も多く集まるとあってライブDJによる音楽やダンスも取り入れています」

ひとつひとつのファーマーズマーケットの個性を大切にしながらも「ローカル、コミュニティ、ヘルシー」というコンセプトは共通。ファームラバーズ主催のマーケットに参加するにはローカル産のものを販売し、フードメニューはローカル産の食材を最低2品は取り入れること。そうすることで地元の農家のサポートはもちろん、マーケットで得たお金をベンダーが近隣のレストランやショップで使うためハワイ州内の経済にも影響を与えると考えるパメラさん。

「食料自給率が低く、アメリカ本土やほかの国からの輸入品に頼っているハワイですが、ヘルシーな食生活を心がける人が増え、以前と比べてローカル産の食材のニーズが高まりつつあります。ハワイの農業活性化はハワイ州の経済効果にも繋がると思うので、もっと多くの方にファーマーズマーケットを利用してもらい、ハワイ全体がさらにヘルシーで元気になるようにサポートしてもらえるとうれしいですね」

ファーマーズマーケットの利用者が増加することで、ハワイの農業が潤い、農家はさらに新鮮で美味しい食材が生産できるようになり、再び消費者の元へ。ファーマーズマーケットを通して人々の生活に根付き始めている。

★カカアコファーマーズマーケット

【住所】1050 Ala Moana Blvd
【営業時間】毎週土曜日8:00～12:00、毎週水曜日15:00～19:00