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様々なジャンルで活躍するハワイのキーパーソンが語る、新たな試みや現在進行中のプロジェクトに対する思いや願い。彼らのチャレンジや経験談からあなたの人生をより豊かにするヒントが見つかるかも。
今回の「楽園の仕事人」は、マウイ島パイアで1989年から続くシーフード料理店「パイア・フィッシュ・マーケット」の共同オーナー、ムーンスター・グリーンさんとユーリ・ソリダーデェさんの登場です。
ムーンスター・グリーン
Moonstar Greener「パイア・フィッシュ・マーケット」のオーナ。ハリウッドで映画ディレクターを務めていたが、1993年にマウイ島に移住し、友人が経営していた「パイア・フィッシュ・マーケット」を後継。
ユーリ・ソリダーデェ
Yuri Soledadeブラジルで生まれ育ち、17歳で初めてマウイ島を訪れ移住を決意。「パイア・フィッシュ・マーケット」の共同オーナーを務めつつ、大波を乗りこなすプロサーファーとしても活躍。
マウイ島の小さな町、パイアの中心にあるシーフード・レストラン「パイア・フィッシュ・マーケット」。1989年に創業以来、ハワイ近海で獲れた新鮮なシーフード料理を提供し続け、今や波乗り後のサーファーや旅行客が絶えないマウイ島を代表する名店へと成長。
そんなパイア・フィッシュ・マーケットを支えるのは、オーナーのムーンスター・グリーンさんとユーリ・ソリダーデェさん。「1993年にお店を友人から引き継ぎ、当時従業員として働いていたユーリと共同オーナーになってから、2015年にキヘイ、2016年にラハイナにも店舗を構え、今ではマウイ島で合計3店舗を展開しています。もっとたくさんの人に自慢のシーフード料理を味わってもらいたいと思い、2018年に世界各国から旅行者が訪れるワイキキに4店舗めとなるオアフ島一号店をオープンしました」とムーンスターさん。
マウイ島パイアにある本店はレトロな雰囲気が魅力 「マウイ島では、食材にこだわった美味しいシーフード料理を手頃な価格で提供することで話題となり自然と客足が伸びましたが、ワイキキでの集客は同じようには行かず、苦労しました」と言うふたり。ワイキキには多様な飲食店が立ち並び、飲食業者にとって競争率が高いエリアのため、実力があっても、その力を周知しなければ集客は難しい。
「まずは店について知ってもらおうと、今までやったことがなかった広告を始めました。そのお陰で徐々に客足が伸び始めましたが、私たちにとって一番重要なのは、マウイ島の本店のメニューを同じクオリティ・価格で提供すること。マウイ島へ行かなくても本店の味がワイキキ店でも楽しめるのは大きな魅力のひとつだと思います」。
とはいえ、ハワイの中でもとくに物価が高いワイキキで、地元産のシーフードを使った料理をマウイ島と同価格で提供することは決して容易ではない。季節、天候、気温によって獲れる魚の種類や量が左右されるため、仕入れ状況は不安定で価格は毎日大きく変動する。食材や店舗の維持費など何かとコストがかかるが、それでも料理のクオリティを保つことを最優先し、信頼する漁師が「上質」と判断するグレードの高い魚のみを仕入れることを徹底しているのだそう。
ワイキキ店はクヒオ通り沿いで便利な立地 「質の高い魚を仕入れることに加え、各店舗の現場に出て従業員が楽しく仕事ができるよう、コミュニケーションも怠りません。人任せにせず店舗管理に密に関わることで、どの店舗でも変わらぬパイアの味を守り、常にお客様に満足してもらえる料理を届けることがリピート率の高さに繋がっていると思います。現にワイキキ店でも常連客が増え始めています」と語るふたり。新鮮な素材にこだわったシーフード料理は、ワイキキでも多くの人々を魅了している。
今後の夢を聞くと、ふたりは「これからも変わらず、鮮度にこだわったパイアならではの美味しさをたくさんの人に届けていきたいです。日本の文化が大好きなので、いつか日本にも出店したいですね」。マウイ島の名店が日本に上陸する日を期待せずにはいられない。
パイア・フィッシュ・マーケット
<ワイキキ店>
- 住所
- 2299 Kuhio Ave #D. Honolulu, HI 96815. ザ・レイロウ・オートグラフ・コレクション・ホテル(一階右側)
- 電話番号
- 808-200-0200
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