よしみだいすけのフラナビ・コラム:メレ(うた)を旅するハワイ
よしみだいすけさんが綴るコラム第22弾。美しい虹が頻繁に見られる場所として知られるオアフ島マノアにある丘「アカアカ」をご紹介!
公開日:2020.01.06
更新日:2020.01.16
メレ(うた)を旅するハワイ
第二十二回:オアフ島アカアカメレ(mele)とはハワイの歌のこと。古来よりハワイの人々は、愛し大切にする土地・場所を歌にしてたたえてきました。その文化は今も受け継がれていて、特定の場所をたたえる新しいハワイ語の歌が今も日々生まれています。
ハワイ語の歌に、ハワイのどんな景色が描かれているのでしょうか?毎月メレに歌われるハワイの場所を訪れて、そこで見る景色をご紹介しています。
第22回となる今回の訪問先は、オアフ島アカアカです。
アカアカってどこにあるの?というあなたは地図を確認ください。
「アカアカ ʻAkaʻaka(またはアカーカ ʻAkāka)」とは、オアフ島マノアの谷にある丘の名前です。上記の地図上は現在のマノア・チャイニーズ・セメタリー(マノア中国人墓地)にマークしていますが、そこから奥のプウ・ピア・トレイルへ続く丘全体がアカアカです。この丘に沿った道「Akaka Place」に地名の名残があります。
歌の中でアカアカはどのように描かれているのでしょう?『Nani Mānoa』にはこう歌われます。
Uʻi maoli ʻo ʻAkāka kau mai i luna
Me ka wai ʻānapanapa aʻo Waiakeakua
[Nani Mānoa]
きれいな姿、立ち上がるアカアカの丘
きらめく水、ワイアケアクアカマカ・クコナの曲『Hanu ʻAʻala』にもアカアカが登場します。
ʻAʻahu ʻo Mānoa i ka ʻahu o te TuahineKe kāhiko maila i ka lehua o ka uka wehi neiHe wehi nō ia no ʻAkāka kau mai i luna
[Hanu ʻAʻala]
マノアはトゥアヒネ雨をまとう
山の上を飾るのはレフア
飾り付けられたアカアカがそびえ立つマノアといえば、虹のプリンセス「カハラオプナ」の伝説が有名ですが、その伝説によれば、マノアの虹はカハラオプナ、マノアの雨トゥアヒネはカハラオプナの母、マノアの丘アカアカはカハラオプナの祖父だと伝えられます。
過去と現在、伝説と現実が交錯する場所アカアカで、虹撮影に成功しました。
よしみだいすけ
Daisuke Yoshimi
文筆家、フラナビゲーター
ハワイ州観光局アロハプログラム講師、フラやハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・講演活動を行う。●著書
たくさんのメレから集めた言葉たち(1〜4)
メレ旅(上下巻)
Live Aloha アロハに生きるハワイアンの教え
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