様々なジャンルで活躍するハワイのキーパーソンが語る、新たな試みや現在進行中のプロジェクトに対する思いや願い。彼らのチャレンジや経験談からあなたの人生をより豊かにするヒントが見つかるかも。
今回の「楽園の仕事人」は、オアフ島ダウンタウンにあるアロハシャツブランド「キホロカイ」のオーナー、カーク・ハバードさんの登場です。
カーク・ハバード
Kirk Hubbard日本で生まれ育ち10歳から高校生までハワイ島で過ごす。アメリカ本土のカレッジで学び、オアフ島へ戻ってからは会計士として就職。1988年に有名アロハシャツブランド「レインスプーナー」へ入社し、バイス・プレジデンツ・オペレーションを経て、2008年から2017年までプレジデントCEOを務める。退社後、自身が手がけるアロハシャツブランド「キホロカイ」を立ち上げ、2019年10月、ダウンタウンにショップをオープン。
ダウンタウンのマーチャント通り沿い。オフィスワーカーで賑わう街の一角に、仕立ての美しいアロハシャツとヴィンテージ雑貨がセンス良くディスプレイされ、思わず足を止めてしまうなんだか気になるショップ。それが2019年10月にオープンしたアロハシャツブランドの「キホロカイ」だ。
ゆったりと落ち着ける大人の雰囲気が漂う店内。
以前この場所にあったのは人気アロハシャツブランド「レインスプーナー」のショップ。偶然にもアロハシャツ店が続いて同じ場所に店を構えたかのように思うかもしれないが、実はキホロカイのオーナーは、レインスプーナーのプレジデントCEOを務めたカーク・ハバードさん。レインスプーナーの跡地でキホロカイをスタートしたのはカークさんにとって偶然ではなく必然だったのかもしれない。
「僕は10歳から高校生までハワイ島で育ち、カレッジからはアメリカ本土で学び、サンフランシスコで就職しました。その後オアフに戻ってこのショップの目の前にあった会社で会計士として働き始め、ある日レインスプーナーが会計士を探していると聞き、そこから縁あってレインスプーナーに入社することに。もの作りやハンドメイドアイテムが大好きだったので、会計の仕事から徐々に販売やデザインにも関わるようになり、今では30年以上もアロハシャツビジネスに関わっています」いろいろなカラーがそろうのでお気に入りを見つけよう。
上質な素材を使ったハワイ製のアロハシャツ作りがモットーのキホロカイ。生地にも相当のこだわりがある。例えば、裏地を表地に使用してやわらかな発色を楽しむリバースプリントの生地は、わざわざ日本で作っているのだそう。
「レインスプーナーを退職後、メイド・イン・ハワイで伝統的なスタイルのプレミアム・アロハシャツを作りたいと思いこのブランドを立ち上げました。リバースプリントを使ったラインのほとんどは日本製の生地を使用していますが、裏地の発色まで計算して美しくプリントするには、今はもう日本でしかできないんです。手間や時間がかかってもハイクオリティな生地を使い、デザインや製造はすべてハワイ内で。最高級のシャツに仕上げるため、ポケットはシャツの柄とマッチするのがマッチングポイント。縫製はシャツの裏側の縫い代が出ない巻き伏せ本縫い(シングルニードル)を取り入れています」
カークさんは、キホロカイのコレクションの中心となるプロダクトのスタイルを「ハワイ風アイビールック」と表現。生地や仕立てがしっかりしているからこそ、カジュアルなコーディネートでも自然と品のあるスタイリングができるのが特徴だ。
シャツと同じ生地を使用したトートバッグ
「トラディショナルなスタイルを守りつつも、ハワイアンライフスタイルを描写したプリントで、オリジナルのアレンジを加えています。これらのプリントにもひとつひとつストーリーがあるんですよ。これからは自分の好きなものをデザインしつつ、もっと多くの方にアロハシャツを気軽に着用してもらうために、いろいろな着こなしを提案していきたいですね。日本の方はネイビーブルーをチョイスされる方が多いですが、相談してもらえれば、ほかの似合うカラーをお探ししますよ!新たなスタイルを発見できるお手伝いができたらいいなと思っています」
定番のワードローブに加えたいお気に入りの一着を探しに、このダウンタウンにある小さなお店にでかけてみては?
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