新型コロナ自粛中の過ごし方をインタビュー(阿部栄一さん編)
ハワイ在住のアーティストや著名人に、コロナ禍での過ごし方、今後の活動などをインタビュー。第7回めはハワイのスポーツナビゲーター、阿部栄一さんです。
公開日:2020.08.31
更新日:2020.12.01
※この記事は2020年8月31日に公開したものです。(インタビューは8月27日からの自宅待機前に行われたものです)
アロハ! ユウリです。
世界中に大きな影響を与えた新型コロナウィルス(COVID-19)。ハワイでも3月26日から6月30日まで自宅待機措置が実施され一時期感染者数が減ったものの、8月27日から再び2週間の自宅待機令が発令されました。
そんな中、アロハストリートではハワイで活躍するアーティストや著名人の方にインタビューを実施。それぞれのロックダウン中の過ごし方や考え方の変化、現在のライフスタイルなどについて伺いました。
第7回めはハワイで楽しめるスポーツを紹介する「スポナビハワイ」のスポーツナビゲーター、A-1こと阿部栄一さんです。
阿部栄一/Eiichi “A-1” Abe
1999年にハワイへ移住し、2005年にマーケティングコンサルティング会社「エイビーズ・インク」を起業。2007年にスポーツポータルサイト「スポナビハワイ」を立ち上げる。「ハワイでスポーツを楽しもう!」というコンセプトのもと、ハワイのスポーツイベントをプロデュースし、スポーツに関する最新情報の発信やオプショナルツアーを提供するスポーツナビゲーターとして活躍中。
生活を見直し、より健康的に過ごすきっかけになった。
───アロハ! 日頃からスポーツに関わり、アクティブに過ごされているイメージの阿部さんですが、外出自粛期間はどのように過ごしていましたか?
阿部さん:会社にも行けず、ほとんど自宅で過ごしていました。日頃から規則正しい生活を送っていますが、生活リズムが乱れやすいステイホーム期間は特に規則正しく過ごすよう心がけ、運動も変わらず続けていました。
───いつもと変わらずリズムの整った生活だったんですね! 運動も続けていたとのことですが、どのような運動をされているんですか?
阿部さん:毎朝5:30に起きて、6:00からゆっくり5kmのジョギングを30分間、コアトレーニングを30分間しています。あとはトライアスロンのローカルチームに入っているので、毎週火、木、土曜にサイクリングやスイミングなどの練習をしていました。
ステイホーム期間は、コロナ太りにならないよういつもより健康に気をつけ、改めて生活を見直す良い機会になりましたね。
-
毎朝5kmを30分かけて行うジョギング
-
海沿いをサイクリング
───トライアスロンのローカルチームはどうやって見つけたんですか?
阿部さん:40歳で前職を辞めてスポナビハワイを立ち上げ独立したのですが、当時はとても忙しくて運動する時間もなく、お酒もよく飲んでいたのでとても健康的とは言えない生活で…。会社を立ち上げると同時に生活を見直し、健康的になろうと決心したんです。そんな時、ちょうどホノルル・トライアスロンに初めて出場することになって、練習するためにチームを探したのがきっかけ。毎日体を動かすようになってからは体重も減り、体がかなり絞れたと思います。
───大会の運営だけでなく出場もされているんですね。
阿部さん:ほぼすべてのハワイのスポーツイベントに運営、または参加者として関わっています。お気に入りの大会は毎年1月にマウイ島で行われる「マウイ・オーシャンフロント・マラソン」。マウイ島西部の海沿いを走るのはとっても爽快ですよ! ハーフや5kmのコースもあり、普段走り慣れてない人でも参加しやすい大会です。来年も無事開催できることを願っていますが…。
マウイ島で行われるマウイ・オーシャンフロント・マラソン
───ハワイは景色も綺麗で、気候が良いので体を動かすのに最適な場所ですよね。
阿部さん:そうですね。公園やビーチパークにアクセスしやすいので、ジョギングやサーフィン、スイミングなどが気軽にできるし、信号が少なく都会よりもジョギンングやサイクリングもしやすい。そんな環境が整っているハワイに住んでいる私たちはとても恵まれていますよね。
サイクリング中に見えた虹
───確かにこれだけ気軽に運動できるハワイなら運動も続けやすそうです。
阿部さん:本当にそう思います。今では、ジョギングやコアトレーニングが歯磨きのように毎日の習慣になってます。
運動をするとアイデアが浮かんでくるし、頭がシャキッとリフレッシュするんです。
「脳を鍛えるには運動しかない!(ジョン J.レイティ著)」という本によると、運動で脳が活発化することが様々な実験結果により証明されているのだそう。少しずつでも毎日の運動で体のコンディションだけでなく、発想も豊かになるなんて良いことづくしですよね! 仕事の新しいアイデアもほとんど運動中に思いつきます(笑)。───そうなんですね! とはいえ、ジョギングも筋トレも、毎日続けようとしても挫折することが多いです(笑)。
阿部さん:最初から頑張りすぎると、挫折してしまうことが多いかもしれません。ジョギングなら、走って苦しくなったら無理せず歩いてOKです。歩くだけでも全然違いますし、1カ月、2カ月と続けていくと、だんだん走れる距離が長くなってきます。一番大事なのは、運動を習慣づけること。ずっと歩いても良いので、まずは毎朝決まった時間にドアを開けて外に出てみてください。
自宅でする運動は、体幹を鍛えるコアトレーニングがオススメ。バランスボールやダンベルがあれば簡単にできますし、代謝アップ、怪我予防にもなりますよ!
自宅の倉庫兼トレーニングルーム
コロナの影響を受けているハワイのお店やコミュニティを支援するプロジェクトを開始
───先ほどマウイ・オーシャンフロント・マラソンのお話がありましたが、ハワイのスポーツインベントにも新型コロナウィルスの影響が出ていますよね…。
阿部さん:はい。ホノルル・トライアスロンは延期、ホノルル・マラソンは一応開催を予定していますが、まだわからない状況です。そのほかのスポーツイベントもすべてキャンセルとなっていますね…。
───先の見通しが立たないと思うように動けなくて、もどかしいですよね。
阿部さん:そうですね。スポーツイベントも観光業が再開しないと行えないので、まずはハワイの苦しい現状を改善したいと思って、読書をしたり、Youtubeを見たりして、今自分にできることを探しました。
そんな中、Eコマースのセミナーに参加し、スタートしたのが「#SupportAloha(サポート・アロハ)」というプロジェクトです。
ハワイ在住デザイナーによるオリジナル・ロゴグッズのほか、ハワイのお店のロゴをプリントしたTシャツやグッズをオンラインで販売しています。
───私たちがグッズを買うとハワイのお店をサポートできるんですか?
阿部さん:はい。オリジナル・ロゴグッズの売り上げの10%は、フードバンクやホームレスの子どもたちを支援するプロジェクトハワイといったチャリティー団体へ、お店のロゴグッズの売り上げの10〜15%以上はそのお店へ寄付しています。
販売しているグッズは、注文を受け次第工場で作り、配送しているので在庫が余る心配がないんです。在庫を持たないことで無駄なくハワイのローカルコミュニティやお店を支援できる仕組みになっています。
───無駄が出ないのは良いですね! どんなお店のロゴグッズがあるのか気になります。
阿部さん:アロハテーブル・ワイキキやバナン、波花など約20店舗のお店のロゴグッズがそろっています。
旅行が再開した時に購入者がTシャツを着てそのお店へ行くと、割引やギフト進呈といった特典が受けられるので、購入者にとってもメリットがあるんです。
-
アロハテーブル・ワイキキのロゴTシャツ
-
ベビーグッズもラインナップ
───そのほかにコロナ禍を乗り越えるため、新たに行いたいことなどはありますか?
阿部さん:まずは#SupportAloha(サポート・アロハ)をもっと広げていきたいですね。ハワイのお店だけでなく、地元のスポーツチームや、フラハラウ(教室)、ミュージシャンなども苦しいのが現状。そういったスポーツやハワイアンカルチャーのコミュニティも支援していきたいです。
───新型コロナウィルスが終息するまで、たくさんのサポートに繋がりそうですね。
阿部さん:#SupportAloha(サポート・アロハ)は、新型コロナウィルス終息後も続けていく予定です。グッズ販売をしてみたいけれど、個人経営でそこまで手が回らないお店のお手伝いなどができればいいなと思って。
あとは、ハワイでたくさんの恩恵を受けたので今後はハワイのコミュニティに還元できることをしていきたいという思いがあるんです。#SupportAlohaのほか、能力はあるのにお金に余裕がなく遠征や大会に参加できないアスリート、若手の起業家の支援も行いたいです。
───本日はいろいろとお話しいただきありがとうございました!
★インタビューを終えて…
ハワイの苦しい状況を少しでも良くしたいと、#SupportAloha(サポート・アロハ)のプロジェクトを立ち上げた阿部さん。無駄がなく、サポートをしたいという人の支援がハワイ州内外からお店やコミュニティにしっかりと届き、グッズ購入者も次回来店時に特典が受けられる仕組みはアイデアとアロハに溢れているなと思いました。また観光業が再開できるよう、ハワイの美しい自然の中で行うスポーツイベントが開催できるよう、私も地元のサポートに貢献したいです。そして、最近運動していなかったので、少し体を動かそうと思いました。
- この記事をあとでまた
みたい場合は、
マイページにクリップ!