絶滅危惧種を守ろう!フォーシーズンズの新たな取り組み
手付かずの大自然が残るラナイ島のリゾート「フォーシーズンズ リゾート ラナイ」が、絶滅危惧種「アウィキウィキ」の保全プロジェクトをスタート!
公開日:2022.01.19
持続可能な島づくりを目指して様々な取り組みを行っているラナイ島にあるラグジュアリーリゾート「フォーシーズンズ リゾート ラナイ」では、ラナイ島の管理会社であるプラマ・ラナイと連携し、連邦政府が指定する絶滅危惧種「アウィキウィキ」の保全プロジェクトを開始しました。
ハワイ諸島の固有種であるアウィキウィキは、紫色やピンク色の花を咲かせるナタマメ属の植物。今回のプロジェクトでは、ラナイ島北西部のカエナ付近に自生していたアウィキウィキをリゾートのテニスガーデン内に移植し、アクシスジカなどの外来草食動物から守りながらリゾートの造園チームが育成します。
また、繁殖したアウィキウィキから採取した種子をオアフ島のライアン植物園で保管し、数年後にかつて自生地だったフロポエ湾とマネレ湾の沿岸地帯に植栽する予定です。植栽に伴い、アクシスジカやムフロンなどの有蹄動物の侵入を防ぐ柵を取り付けて保護区を設ける計画も進んでいますよ。
溶岩原や岩の多い沿岸、乾燥した低木地、乾燥林に生育するアウィキウィキは、かつてニイハウ島、カウアイ島、マウイ島、ラナイ島に分布していましたが、ニイハウ島とカウアイ島からは絶滅した可能性が高いと言われています。ラナイ島には現在、20株以上のアウィキウィキが移植された保護区が4カ所ありますが、ここ数年の間に島内で確認できた野生株は2個体のみです。
プラマ・ラナイの保全部門では、在来種の保全及び管理、外来種の駆除、新たな外来種の侵入防止を通じて、島の多様な種と脆弱な生態系の保全に取り組んでいるほか、苗床で育てた在来植物を島全体に移植。さらに、在来植物、カタツムリ、海鳥を捕食動物や有蹄動物から守る保護柵の設置にも注力しています。なお、プラマ・ラナイが実施している希少植物のモニタリング、種子採取、苗床の増設、植え付けなどは、ハワイ州森林野生生物課から許可を得て行っている活動です。
フォーシーズンズ リゾート ラナイに植栽されるアウィキウィキを手にする、フォーシーズンズ リゾート ラナイの総支配人アラスター・マカルパイン氏(左)とプラマ・ラナイの社長カート・マツモト氏(右) プラマ・ラナイの社長、カート・マツモト氏は、「ラナイ島固有の生態系を守り続けることは、持続可能な島づくりに欠かせません。フォーシーズンズ リゾート ラナイが絶滅危惧種であるアウィキウィキの保全に協力してくださりとても感謝しています。彼らの取り組みにより、島の固有種がまたひとつ生き残ることができます」とコメント。
フォーシーズンズ リゾート ラナイの総支配人、アラスター・マカルパイン氏も「この貴重なプロジェクトに参加し、島全体の持続可能な取り組みを支援できることを光栄に思います。私たちのお客様は、ラブ・ラナイのワークショップやガーデンツアーを通じてラナイの豊かな文化や歴史を熱心に学ばれています。今回の取り組みをお客様と共有できることを楽しみにしています」と述べています。
手付かずの大自然が残るラナイ島には、
ラナイ島の固有種を入れて21種もの絶滅危惧植物が生息。約5万平米の広大な敷地をほこるリゾート内の植物園には、ハワイの固有植物を含む500種以上の植物が植えられていて、植物園を統括している造園部門ディレクターのロバート・ウッドマンによる無料ガーデンツアーも開催中です。 フォーシーズンズ リゾート ラナイは、これまで取り組んできた様々な植物保全活動が高く評価され、国際的な樹木園・植物園の認定機関であるモートン植物園から公認樹木園の認定を受けているほど。ぜひ、自然豊かなリゾートを、ぜひ訪れてみてくださいね。
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