メレを旅するハワイ〜小さな滝に癒やされるワイカハルル
文筆家、フラナビゲーターであるよしみだいすけさんが、メレを旅するハワイをテーマに、ホノルル市内の小さな滝、ワイカハルルをガイド!
公開日:2022.06.07
メレ(うた)を旅するハワイ
第五十一回:「メレを旅するハワイ〜ワイカハルル」Aloha from Mānoa!
ハワイ旅行を心待ちにしているフラダンサーに提案します。
次のハワイではメレ旅ドライブに出かけよう!「メレ旅」とは、メレ(フラソング)に歌われた景色を探す旅です。
メレには、ハワイの人が愛するいろいろな土地のことが歌われています。それぞれの島にちらばるそんな場所を訪れる「メレ旅ドライブ」が、フラダンサーのハワイ旅行をより有意義なものにしてくれます。リアルなメレ旅ドライブができる日までは、このコラムで予行練習しておきましょう。
今月の行き先は、ワイカハルルです。
上の動画でハワイの美しいフラダンサーが踊るのは、「プア・キエレ」というタイトルのメレ。
フラダンサーに人気のこの素敵な映像はどこで撮影されたのでしょう?
この場所に行ったことがある人は、映像のなかの景色を見てすぐに気づいたでしょう。
動画の撮影地はリリウオカラニ植物園(Liliʻuokalani Botanical Garden)。ホノルル・ダウンタウンの山側に位置する街なかの公園です。
もうひとつの、そしてもう少し立派な植物園、フォスター植物園(Foster Botanical Garden)と隣接しています。もともとふたつの植物園は一つの大きな敷地で、リリウオカラニの所有地でした。
植物園と呼ぶにはちょっと少ないかなと感じますが、園内にはハワイ州木のククイ、モンキーポッドの大木、固有種のハイビスカス、イリマ、アアリイ、マオ、ハラなどのハワイの植物が植えられています。
芝生のエリアの横には川が流れています。ヌウアヌ渓谷を流れてきたヌウアヌ川です。
川の途中に段差があって、滝と呼ぶにはこじんまりしたワイカハルル滝が、高低差1メートル程を流れ落ちつつ水の音を立てています。マイナスイオンで癒やされます。
ワイカハルルの名前が歌われる古いメレがあります。フラのスタンダード・ソングになっている「Kuʻu Lei Hōkū」です。
「私の星のレイ」という意味の曲名『Kuʻu Lei Hōkū』、このメレのなかでワイカハルルがどんなふうに描かれているのか、歌詞をチェックしてみましょう。
Kau pono aʻela i Waikahalulu lā
I ke kikowaena helu ʻekahiいい感じにある、ワイカハルル
一番の中心
(Kuʻu Lei Hōkū - Traditional)その昔、暑い夏には子どもたちや家族が気軽に寄れるホノルル市中の水遊び場として、市民に愛されていたのでしょう。
先日ぼくが訪れたときのライブ配信動画はこちら↓
ではメレに歌われる「ワイカハルル」へドライブに出かけましょう。
行き先は、リリウオカラニ植物園です。ちなみに、コロナ前に訪れたときには、ホームレスの姿が見られたり、治安がいまひとつよくない印象でしたが、今回訪れたときは園内もきれいに整備され、ホームレスの姿もなく治安の面では改善されたように感じました。
とはいえ、観光客がガイドなしで行くのはおすすめしません。訪れるときは安全第一を心がけて。
このコースを実際に走ってワイカハルルを訪れるドライブ動画はこちら。
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よしみだいすけ
Daisuke Yoshimi
文筆家、フラナビゲーター
ハワイ州観光局アロハプログラム講師、フラやハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・講演活動を行う。●著書
たくさんのメレから集めた言葉たち(1〜4)
メレ旅(上下巻)
Live Aloha アロハに生きるハワイアンの教え
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