いよいよ太平洋就航を開始!伝統航海カヌー「ホクレア」
伝統航海カヌー「ホクレア」が、2023年6月にアラスカに到着後、太平洋周航を開始するとポリネシア航海協会が発表。姉妹カヌー「ヒキアナリア」も8月に合流する予定です。
公開日:2023.03.22
3月21日(火)、ポリネシア航海協会(PVS)はサンドアイランドにあるMarine Education Training Centerで記者会見を行い、5年間にわたる「モアナヌイアケア(地球への旅)」の計画と準備を経て、2023年6月10日(土)にアラスカ州ジュノーに到着後、太平洋周航を開始すると発表しました。
世界的パンデミックの影響や世界情勢により、2022年春に予定されていたホクレアの環太平洋航海は延期が発表されていましたが、この度、新たな航海計画を公表。
記者会見のオープニングでは、ホクレアの正面で浄化の儀式を実施。ナイノア・トンプソンCEOやクルーをはじめとする関係者が集いました。
記者会見には、ポリネシア航海協会のナイノア・トンプソンCEOをはじめ、スポンサーであるハワイアン航空の社長兼CEOのピーター・イングラム氏、カメハメハスクールCEOのジャック・ウォン氏など、名だたるメンバーが参加し、「モアナヌイアケア航海」に対するそれぞれの想いを述べました。
「この活動は海だけのことではなく、気付きを得て選択に繋げ、子供たちにとって十分な未来を築くのに役立つと私たちが信じる行動を起こすための選択へと向かわせることなのです。」と語るナイノア・トンプソンCEO。
さらに、「モアナヌイアケア航海は、最も難しい航海だと思います。それは、物理的に最も時間と距離が長く、海流や潮の流れ、アラスカでの低体温症の問題などの準備が必要です。しかし、最も難しいのは、ミッションを達成することです。私たちは地球との関係を取り戻そうとしているのであって、向かう土地や地域は私たちのものではありません。この世界が私達の子ども達にとって健全であるかどうかが重要なのです。」と付け加えました。
ホクレアは2023年4月16日からアラスカを目指して出航し、2023年6月10日にアラスカ州ジュノーに到着。アックウクワン族の伝統的な土地であるアウク湾で出迎えられる予定です。カヌーとクルーはジュノーに約1週間滞在し、地域のコミュニティと教育活動に従事した後、2023年6月15日、ホクレアはジュノーを発つ予定です。姉妹カヌー「ヒキアナリア」は、2023年8月にワシントン州シアトルでこの航海に合流します。
航海予定は以下の通り(変更になる可能性があります)。
- 2023年6月〜9月 アラスカ、ブリティッシュコロンビア、シアトル
- 2023年9月〜11月 アメリカ西海岸地区
- 2024年1月〜2月 メキシコ、中米、南米
- 2024年3月〜12月 世界最大の地域であるポリネシアを航海
- 2024年12月〜2025年5月 アオテアロア
- 2025年5月〜2026年3月 メラネシア、ミクロネシア、パラオ
- 2026年3月〜9月 西太平洋、日本(終着)
- 2026年9月〜12月 日本からロサンゼルスに輸送後、ハワイに帰航
- 2027年春 タヒチポリネシア航海協会とモアナヌイアケア航海の詳細については、公式ウエブサイトやハワイ州観光局によるホクレア情報サイト(日本語)のほか、Facebook、Twitter、Instagram、YouTubeをご覧ください。
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