看護師とアーティストを両立!マーガレット・ライスの世界
ハワイで今人気急上昇中のアーティスト、マーガレット・ライスさんにインタビュー!独特の色合いの心和むアートを生み出す彼女の素顔とは?
公開日:2023.04.10
更新日:2023.09.13
アロハ! ヒロヨです。
アロハブリーズの通販サービス「ハワイが届く」では、人気アーティスト、マーガレット・ライスのアートの販売をスタートしました。今回販売するのは、直筆サイン入りプリントアート「アンダー・ザ・シー」、「パラディッソ」、「ザ・スイート・スピル」の3点とハワイが届く限定販売のキャンバスに印刷した「フロム・アバブ」1点の合計4点のみ。すべてのアートはノースショア在住の職人が手作りしたフレーム付きで、届いてすぐお部屋に飾ることができます。
※商品はすべて完売となりました。
今回はアーティストのマーガレット・ライスさんにアーティストになったきっかけや作品に関して、彼女のアトリエでインタビューしてきました。まずプロフィールをご覧ください。
マーガレット・ライス
オアフ島出身、アートを人生の大切な情熱として愛し、独学で学ぶ。ハワイの自然の美しさ、魅力、そして文化に影響を受け、その豊かな色合い、質感、雰囲気を彼女独特のやさしいタッチで描く。優雅にくつろぐ女性は代表的な作品。
看護師とアーティストの両立
───アロハ、マーガレットさん。スタジオにお招きいただいてありがとうございます。カイルアのとても素敵な場所にあるんですね!
マーガレットさん(以下マーガレット):ありがとうございます。私はカイルア生まれ、カイルア育ちなんです。
───生粋のカイルアっ子ですね! アートを始められたきっかけは何だったのでしょうか?
マーガレット:私の母が水彩画家で、小さい頃から母にアートを教えてもらっていました。父方の家族も木工系をやっていたり、クリエイティブな環境だったので、アートがすぐ身近にありましたね。地元のアートスタジオによく母に連れて行ってもらって、絵を描いたりもしていました。ですから小さい頃からずっとアートをやっています。
───アーティスト一家なんですね。実はマーガレットさんは、アーティストでありがながら看護師さんでもあるんですよね?
マーガレット:そうです。アートが大好きだったので進学の時は、美大を希望したのですが、実際に美大を卒業した母に就職先が限定されるかもしれないと反対されたので、2番めの夢だった看護師という仕事に就くために学校へ行くことにしました。
───看護師とアーティストの両立って難しくないですか?とくに時間的な制約とか。
マーガレット:看護師の仕事は週3日で1日12時間勤務なんです。休みの日が結構あるので、アートとの両立ができていますね。とはいえ、看護師の仕事を始めた時は、一時アートを中断していました。数年前に改装中のホテルのために小さなアート作品を友人から依頼され、それがきっかけでまたアートの世界に戻ってきたという感じですね。
───アートの作業をする時に看護師からアーティストに気持ちを切り替えるのが大変では?
マーガレット:マインドセットを切り替えるのはたしかに難しいですね。工夫やコツが必要だなと感じています。でも、アートを中断していた時はいつも何かが足りない気がしてモヤモヤしていたんです。でもアートを再開した時、右脳と左脳を使っているような感覚がして、私に足りなかったのはこれだ!と気が付きました。自分の人生には看護もアートも両方が必要なんです。
───その両方がマーガレットさんのライフスタイルには必要不可欠だったんですね。アートを本格的に再開したのはいつ頃のことでしょうか?
マーガレット:2019年から2020年にかけてですね。グリーンルーム・ギャラリー・ハワイのオーナーのヨウヘイさんと一緒にプリント作品を作ったり、地元のブティックやギャラリーで作品を販売したり、SNSで作品を発信したり。今はSNSを利用することで、よりたくさんの人に自分の作品を見てもらう機会を作ることができるので便利ですよね。
───マーガレットさんの作品を見ていると、共通して独特の色使いというかトーンが感じられます。
マーガレット:鮮明過ぎず、暗すぎず、その中間ぐらいで淡いトーンが多いですね。ポップなカラーを使う時もありますが、全体的に落ち着いた感じというか。好きな色合いです。
───見ていて心地よいトーンなので癒やされます。あと、女性をよく描かれていますよね?
マーガレット:自分自身が女性だから描きやすいというのもありますが、日常生活から垣間見える女性らしさってとても美しいので、その瞬間を描きたいなと思っています。逆に男性を描いてくださいと言われると難しいかも……。あと、母もよく女性を描いていて全体のバランスや描き方を母から教わりましたね。
───お母さんの影響も大きいんですね。モデルになっている女性たちは実在する人物なんですか?
マーガレット:そうですね。街で見かけた女性からもインスピレーションを得ることが多いです。でもその場で声をかけて写真を撮ったり送ってもらうのは、変に思われるかもしれないのでインスタグラムなどのSNSをやっていないか聞きます。SNSにアップされている写真から、その人らしい表情や振る舞いのエッセンスを抽出して描くことが多いですね。
───今回、ハワイが届くではマーガレットさんの作品の中でとくに人気の高い「アンダー・ザ・シー」と「パラディッソ」、「ザ・スイート・スピル」、そしてキャンバスに印刷した「フロム・アバブ」を販売していますが、これらの作品について少し説明していただけますか?
マーガレット:私はサーフィンが大好きで海にいることが好きなのですが、とくに晴れた日はボードから下を眺めては、一体どんな世界が海の下に広がっているんだろうと思うんです。今見えている海上の世界が美しいから、海の下にある世界もきっと美しいに違いない、と思って描いたのがアンダー・ザ・シーです。下を覗き込む女性は海中の世界に思いを巡らしている様子を描きました。
───こちらの作品はクイーン カピオラニ ホテル内にあるレストランの「デック」でも飾られていますね。マーガレットさん独特の色使いが素敵です。では「パラディッソ」はどんな作品ですか?
マーガレット:こちらは、手前の女性はパラダイスについて空想していて、その空想上のパラダイスを背景に描きました。実際にはそこに居ないんだけど、メンタル的にはそのパラダイスにいるような感じです。
───背景の景色はハワイ?
マーガレット:これはタヒチのどこかの山をイメージしました。これらは「アンダー・ザ・シー」と同様にデジタル作品なんです。色を変えたり、削除したり、雰囲気を変えることが簡単なので、こういう夢というかファンタジーのある作品は、細かい調整が瞬時にできるデジタルのほうが制作しやすいですね。
───「ザ・スイート・スピル」もデジタルの作品ですね。
マーガレット:そうです。これは元々iPadでこぼれているジュースを気にせずクルージングしている女性を描いた時、そのジュースの部分を単体の絵にしてみたんです。こぼれ出ているジュースも汚れてもしょうがないよね、みたいな表情が感じられる楽しい作品です。
───確かに、ほかの作品に比べるとユーモアが感じられる作品だと思います。では最後にこちらの「フロム・アバブ」はいかがですか?
マーガレット:アトリエ近くでよく見かける野生の鳥と、同じような面持ちの女性が共存している作品です。背景がないので女性は空にいるようにも見えますが、実際にはどこにいるのかわからないというか。通常鳥は空から人間を眺めていますが、この絵では逆ですね。
───淡くやさしい色合いで見るたびに心が和みます。私もこの鳥はよく見かけますが、あんまり車や人間を気にせず、マイペースですよね。この女性もあまり周りに左右されず、自分自身の世界に浸っているかのような表情です。今後、何かチャレンジしてみたいことはあるでしょうか?
マーガレット:自分の作品を布地にしたりして、服飾関係をやってみたいです。すでに腰に巻いたりするサロンなどは作ったのですが、洋服作りをしてみたくて。今、縫製工場を持っている友達と協力して進めているところです。夏頃には形になればいいなと思っています。
───作品の中の女性が着ているドレスも素敵なものばかりなので、マーガレットさんの作る服がとても楽しみです。発売が決まったらぜひ教えてくださいね。ありがとうございました!
マーガレットさんからのメッセージを動画でどうぞ!
マーガレットさんのアート作品の商品の注文は、日本時間2023年4月28日(金)まで受け付けています。すべてフレーム付きで、直筆サイン入りのプリントアートの「アンダー・ザ・シー」、「パラディッソ」、「ザ・スイート・スピル」とキャンバスに印刷した「フロム・アバブ」の合計4点のみの販売なので、ご購入はお早めに。作品の詳細は以下よりチェックしてみてくださいね。
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