よしみだいすけさんが、メレを旅するハワイをテーマにしたコラム
文筆家、フラナビゲーターであるよしみだいすけさんが、メレを旅するハワイをテーマにしたコラム。今回から数回に渡ってメリーモナークの特集。最初はハワイ島をご紹介。
公開日:2023.05.05
更新日:2023.07.14
メレ(うた)を旅するハワイ
第六十二回:「メレを旅するハワイ〜メリーモナークのハワイ島メレ旅」Aloha from Mānoa!
ハワイ旅行を心待ちにしているフラダンサーに提案します。
次のハワイではメレ旅に出かけよう!「メレ旅」とは、メレ(フラソング)に歌われた景色を探す旅です。
メレには、ハワイの人が愛するいろいろな土地のことが歌われています。それぞれの島にちらばるそんな場所を訪れる「メレ旅」が、フラダンサーのハワイ旅行をより有意義なものにしてくれます。今回から数回に渡ってメリーモナーク特集。
メリーモナーク2023で踊ったフラダンサーたちに、ハワイの各島へいざなっていただきましょう。
第1回の今回はハワイ島ソングのフラ特集です。
今年のメリーモナーク・アウアナ競技でハワイ島を舞台にするメレを踊ったのは9組でした。
「ミスアロハフラ」のアウアナ競技で私たちをキラウエア火山にいざなってくれたのはこのパフォーマンス。
メレのタイトルは「Halemaʻumaʻu」。
火の女神ペレのホームでハワイの人々にとっての聖地、キラウエア火山にある火口ハレマウマウをたたえる歌を、真っ赤なドレスで踊りました。
1月の火山活動再開で火口に溶岩がたっぷり溜まり注目されたハレマウマウはここ↓上のソロダンサーがグループの一員として出場した団体アウアナ競技でも踊ったのはハワイ島ソングでした。
メレのタイトルは「He Aloha Moku O Keawe」。
こちらはアメリカ本土滞在中に、寒さの中、故郷のハワイ島を恋しく思う歌。ダンサーたちはここでも真っ赤なドレス。ハワイ島ソングを踊るフラダンサーの衣装に赤が多い理由、わかりますよね?(島の色)
メリーモナーク・フェスティバル開催地であるヒロをたたえるフラを踊ったのはこのグループ。
踊られたのは有名なヒロ・ソング3曲「Mahalo E Hilo Hanakahi」「Hilo Ē」そして「Kaulana ʻO Hilo Hanakahi」。オアフ島のフラガールたちが、今年第60回となったメリーモナーク・フェスティバルのホスト・タウンであるヒロの人々に感謝を贈るパフォーマンスでした。
ヒロはここ↓
ハワイ島秘境の谷をたたえるフラもありました。
メレのタイトルは「Ke Aloha No Waipiʻo」。
断崖絶壁の谷、ワイピオは近代化されていない昔のままのハワイが残る秘境。谷へ降りていく唯一の道路は、現在閉鎖中。観光で訪れることができなくなった今、ワイピオ渓谷の秘境度はさらに高くなっています。そんなワイピオへいざなってくれたフラダンサーたちのパフォーマンスでした。
ワイピオはここ↓
男性ダンサーグループもハワイ島ソングを踊っていました。
メレのタイトルは「Hawaiʻi Nō E Ka ʻOi」。
「ハワイ島が一番!」という意味のこの歌は、ハワイ島にそびえる3つの山をたたえます。その山の名前は、マウナロア、マウナケア、そしてフアラライ。それぞれの山の特徴を表現するテンポのいい踊りで、観客を楽しませていました。
マウナロアはここ↓
マウナケアはここ↓
フアラライはここ↓
最後に、男性グループ部門アウアナ競技で優勝したハワイ島ソングのフラはこちら。
メレのタイトルは「Ka Rodeo O Waimea」。
パーカー牧場で有名なワイメアのカウボーイをたたえる歌を、コミカルに踊って大喝采を受けました。
ハワイのカウボーイ「パニオロ」の聖地ワイメアについては、前回の記事に書いたのでそちらも見てみてください。ワイメアはここ↓
メリーモナーク2023特集第1弾、フラとメレで巡るハワイ島、いかがでしたか?
ハワイ島の風を感じてもらえていたらうれしいです。では次回もお楽しみに。
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ハワイからのライブ配信もお楽しみに。
よしみだいすけ
Daisuke Yoshimi
文筆家、フラナビゲーター
ハワイ州観光局アロハプログラム講師、フラやハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・講演活動を行う。●著書
たくさんのメレから集めた言葉たち(1〜4)
メレ旅(上下巻)
Live Aloha アロハに生きるハワイアンの教え
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