
よしみだいすけさんが、メレを旅するハワイをテーマにしたコラム
文筆家、フラナビゲーターであるよしみだいすけさんが、メレを旅するハワイをテーマにしたコラム。今回はメリーモナークで披露されたオアフ島が舞台のフラ特集。
公開日:2023.06.05
メレ(うた)を旅するハワイ
第六十三回:「メレを旅するハワイ〜メリーモナークのオアフ島メレ旅」Aloha from Mānoa!
ハワイ旅行を心待ちにしているフラダンサーに提案します。
次のハワイではメレ旅に出かけよう!「メレ旅」とは、メレ(フラソング)に歌われた景色を探す旅です。
メレには、ハワイの人が愛するいろいろな土地のことが歌われています。それぞれの島にちらばるそんな場所を訪れる「メレ旅」が、フラダンサーのハワイ旅行をより有意義なものにしてくれます。メリーモナーク2023で踊ったフラダンサーたちにいざなっていただくハワイ旅特集をお届けしています。第2回の今回はオアフ島フラ特集です。
今年のメリーモナーク・アウアナ競技でオアフ島を舞台にするメレを踊ったのは9組でした。
オーディエンスをオアフ島のカネオヘにいざない「ミスアロハフラ」に輝いたアグネスさん(Ka Lā ʻŌnohi Mai O Haʻehaʻe)のパフォーマンスがこちら。
メレのタイトルは「Kuʻu Home A I Kāneʻohe」。
このレトロなフラソングが伝えるのは、カネオヘにかつてあったファミリー・ホームとそこから見える雄大なコオラウ山脈の景色への愛。ダンサー自身にとっての地元でもあるカネオヘを踊り優勝!コオラウ山脈が見えるような踊りが素敵でした。
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カネオヘといえばこの曲!という定番フラソングを踊ったのはこちらのグループ。
メレのタイトルは「Kāneʻohe Hula」。
赤とピンクの鮮やかなドレスで踊ったのは、電気が通ったばかりの時代のカネオヘ周辺の景色を描くメレ。パフォーマンスからなんとなく色っぽさを感じるのは、歌詞に絡めて情事が暗に伝えられているから。
ところで、カネオヘを舞台にするメレを踊った上の2組に共通していること、動画を見て気づきましたか?すぐ答えがわからなかったあなたは、もう一度映像をよーく観察してみてくださいね。
オアフ島が誇るベストビーチのひとつ、ワイマナロを舞台にするメレも踊られました。
メレのタイトルは「Kaulana ʻO Waimānalo」。
青く美しい海、波に乗るサーファー、海に浮かぶ小島、マカプウ岬の断崖、切り立つコオラウの山、麓に暮らすローカルの家々を歌詞に編み込んで、ワイマナロのすばらしさを伝えるフラ定番曲。真っ青なドレスで素敵に踊りました。
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ワイマナロとカネオヘの間、カイルアにあるヘイアウを舞台にするメレも踊られました。
メレのタイトルは「Ulupō Nui」。
カイルアの内陸にある史跡ウルポ・ヘイアウとその周辺の地の復元に尽力する団体をたたえるメレ。ケアウホウの最新アルバム「I Leʻa」に収録されたオリジナル・ソングを、カイルアを拠点にするハラウのダンサーたちが優雅に踊りました。
最後に紹介するのは、虹の谷マノアをたたえるフラを踊ったこのフラダンサー。
メレのタイトルは「Wehiwehi Mānoa」。
前曲同様ケアウホウのオリジナル曲で、ハワイ大学マノア・キャンパスで学び卒業していく学生たちをたたえるメレ。マノアの雨トゥアヒネに育てられ花開くつぼみが、学び成長した大学生たちと重ねられます。そんなすてきな情景をすばらしいフラで表現していましたね。
メリーモナーク2023特集第2弾、フラとメレで巡るオアフ島、いかがでしたか?
オアフ島をメレ旅した気分になってもらえていたらうれしいです。では次回もお楽しみに!
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ハワイからのライブ配信もお楽しみに。
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よしみだいすけ
Daisuke Yoshimi
文筆家、フラナビゲーター
ハワイ州観光局アロハプログラム講師、フラやハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・講演活動を行う。●著書
たくさんのメレから集めた言葉たち(1〜4)
メレ旅(上下巻)
Live Aloha アロハに生きるハワイアンの教え
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