よしみだいすけさんが、メレを旅するハワイをテーマにしたコラム
文筆家、フラナビゲーターであるよしみだいすけさんが、メレを旅するハワイをテーマにしたコラム。今回はメリーモナークで披露されたカウアイ・ニイハウ島が舞台のフラ特集。
公開日:2023.08.04
メレ(うた)を旅するハワイ
第六十五回:「メレを旅するハワイ〜メリーモナークのカウアイ/ニイハウ島メレ旅」
Aloha from Mānoa!
ハワイ旅行を心待ちにしているフラダンサーに提案します。
次のハワイではメレ旅に出かけよう!「メレ旅」とは、メレ(フラソング)に歌われた景色を探す旅です。
メレには、ハワイの人が愛するいろいろな土地のことが歌われています。それぞれの島にちらばるそんな場所を訪れる「メレ旅」が、フラダンサーのハワイ旅行をより有意義なものにしてくれます。そんなメレ旅に、メリーモナーク2023で踊ったフラダンサーたちがいざなってくれるハワイの島旅、第4回の今回はカウアイ/ニイハウ島フラ特集です。
今年のメリーモナーク・アウアナ競技でカウアイ/ニイハウ島を舞台にするメレを踊ったのは3組でした。
前年総合優勝チームのカウアイ島フラガールたちが踊ったパフォーマンスがこちら。
踊ったのはカウアイ島のクムフラ、レイナアラ・ジャーディン・パヴァオのハラウのダンサーたち。メレのタイトルは「Pō Mahina」。
歌詞の中に具体的な地名は出てこないものの、この歌の中に描かれる美しい月夜はカウアイ島北部ハナレイのもの。あの有名な「ハナレイ・ムーン」という歌にも歌われた月の名所です。
恋人と歩く月夜のハナレイを踊った彼女たちのドレスとレイが、月に照らされたハナレイの海を思い出させてくれました。
ぼくが観た月夜のハナレイはこちら。
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島西部の地域を歌うメレを踊ったフラ・パフォーマンスはこちら。
メドレー「He Mele No Waimea / Nohili Ē」を踊ったのはクムフラ、カマイレ・ハマダのハラウのダンサーたち。
赤土の崖と緑の森でできた雄大な渓谷ワイメアをイメージした衣装で、カウアイ島をたたえていました。
ワイメア渓谷を海沿いに降りてさらに西へ進むと、最西端の地ポリハレ国立公園があります。そこには人を寄せ付けない断崖絶壁と広大な砂浜が広がっています。この場所を歌うのが「Nohili Ē」。
ノヒリは鳴き砂の浜の名前で伝説の地。その先のポリハレは未舗装の難路の果てにあるスピリチュアルな聖地です。
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ポリハレの海岸から沖に浮かぶ島が見えます。その島を舞台にするメレを踊ったのはこちらのフラダンサー。
ニイハウ島を歌うメドレー「Waiakanaio / Niʻihau」を踊ったのは、ハラウ・カ・レイ・モキハナ・オ・レイナアラのブリーズ・アン・カレフアオナラニ・ヴィディンハ・パヴァオさん。
アイランド・カラーである白のドレスと、島のシンボルであるニイハウ・シェルのレイを身にまとい踊ったソロ・フラ、すてきでしたね。
歌詞に出てくる「ワイアカナイオ」はニイハウ島の山、「カヘレラニ」は宝石扱いされるニイハウ・シェルの一種です。
メリーモナーク2023特集第4弾、フラとメレで巡るカウアイ/ニイハウ島、いかがでしたか?次回のハワイ旅の参考にしてもらえたら嬉しいです。
【お知らせ】
メリーモナーク2023入賞グループが出演するフラ・コンサートが行われます。合間にはよしみだいすけのメレ解説講座もあります。東京で会いましょう!イベント:ʻIke Pono ma Tokyo
日時:8月19日(土)
場所:パルテノン多摩
詳細:https://ikeponoma.com/tokyo2023/
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ハワイからのライブ配信もお楽しみに。
よしみだいすけ
Daisuke Yoshimi
文筆家、フラナビゲーター
ハワイ州観光局アロハプログラム講師、フラやハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・講演活動を行う。●著書
たくさんのメレから集めた言葉たち(1〜4)
メレ旅(上下巻)
Live Aloha アロハに生きるハワイアンの教え
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