バーテンダーからアーティストへ!アーティストのソラリオにインタビュー
ノスタルジックなテイストでハワイのミッドセンチュリースタイルの建物を多く描く、ソラリオさんにインタビュー。ハワイの景色を見る時の視点が変わるかも!?
公開日:2023.09.21
アロハ! ヒロヨです。
アロハブリーズの通販サービス「ハワイが届く」では、人気アーティストのソラリオさんのアート作品4種類を販売中。こちらの商品は利益の90%をマウイ島復興支援活動に寄付します。現在販売しているのは、マウイ島ラハイナの歴史あるホテルを描いた「パイオニア・イン」、ホノルル美術館とのコラボによる「ホノルル美術館」、ワイキキを代表する景色やスポットを集めた「デューク、レアヒ&ワイキキ」、ハワイの公衆電話ボックスのイラストを作品にした「ケレポナ」の4種類。
販売中の作品やソラリオさんのアーティストとしての活動についてなど、インタビューをお届けします。
ソラリオ
アメリカ・カリフォルニア州出身。2021年にハワイへ移住し、ヴィンテージ感漂うスタイルでハワイの歴史ある建造物を多数描く。ホノルル美術館とコラボするなど、近年ハワイのアートシーンで注目のアーティスト。
───アロハ、ソラリオさん。まずは今に至るまでのバックグラウンドを聞かせてもらえるでしょうか?
ソラリオさん(以下ソラリオ):僕はカリフォルニアのサクラメントとサンフランシスコで育ちました。サンフランシスコでは15年間ほどバーテンダーをやっていて、韓国へ何度かバーテンダーのクラスを教えに行ったりもしていたんです。韓国でバーテンダーとしての仕事のオファーもあったのですが、新型コロナウィルスのパンデミックもあり、サンフランシスコに戻りました。
───サンフランシスコに戻った後に、ハワイへ?
ソラリオ:そうです。2021年の9月にハワイへ移住しました。
───今でちょうど約2年が経ちましたね。なぜ、ハワイだったんですか?
ソラリオ:パンデミックでサンフランシスコの街は閑散として、生きづらく感じたんです。その時、僕には何か変化が必要だと思って、ニューヨークかハワイへ移住しようと考えていました。ただ、ニューヨークだとサンフランシスコとあまり変わらないのと、物価も高いですしね。それでもっと大きな変化を求めて、僕とフィアンセはハワイを移住先に決めました。
───アーティストの道にはどのように進まれたのですか。
ソラリオ:サンフランシスコに住んでいた時、卒業はしていないのですが、アートスクールに通っていました。最初は漫画を作りたくてイラストレーションを勉強していましたが、だんだん自分が何をしたいのかわからなくなって…。それからバーテンダーへの道に進みました。バーテンダーもアーティスト同様にとてもクリエイティブな仕事ですしね。
───確かに。いろんなカクテルを作ったりするのって創造性豊かでないとできないですよね。ひらめきも必要というか。バーテンダーをやりながら、アート活動もされていたんですか?
ソラリオ:そうですね。当時、フリーランスでグラフィックデザインの仕事も少しだけやっていたんです。でも自分の描きたいものやスタイルを見つけるのには、とても苦労しました。古い建物やネオンサインが好きで趣味で撮影していたのですが、それらをデザインに取り込んでみたところから自分のスタイルが徐々に確立してきた感じですね。
ハワイに移住してからは、最初はカカアコにあるハナコア・ブリューイングでバーテンダーとして働いていて、同時にアート活動も始めていたんです。それから僕のアートが少しずつ周りに認知されるようになってきて、ローカルのアーティストたちの協力もあり、アートに集中することにしました。
───アーティストとしての活動は最近からだったんですね。ソラリオさんの作品はどれもノスタルジックでヴィンテージ調の雰囲気がすごく特徴的です。そして建物が描かれることが多い。
1959年に建てられたダイヤモンドヘッド・サーフ
ソラリオ:僕のアートスタイルは昔の旅行のパンフレットやブックマッチのテイストからも大きな影響を受けています。使い捨てにされてしまいがちなものですが、実はとても美しいアートが描かれていて、僕はもっと評価されるべきだと思うんですよね。ですからそういう名もなき40年代のアーティストたちからインスピレーションを得ることが多いです。
それからその時代は2色、3色、4色など、制限したプリントスタイルが多くてそのテイストも好きですね。色味を抑えることでヴィンテージ調の表現ができるんです。建物はミッドセンチュリーモダンの美しいデザインが好きで、ハワイにもたくさん存在しているのにあまりその素晴らしさに気がついていない人が多い。だから、アートを通してその素晴らしさを多くの人に伝えることができるといいなと思っています。
───なるほど。それでは現在ハワイが届くで販売中の4作品について、お話をうかがいたいのですが、まずは「パイオニア・イン」からお願いします。
ソラリオ:これは、バーテンダーの友達からTシャツを作りたいと相談があって、作っていた作品だったのですが、ラハイナで火災のニュースを知り、マウイ島で働くバーテンダーやレストラン関係者を支援したいと思い、火災発生後8時間で仕上げました。マウイ島の被害について多くの人々が心の中に留めてくれている間に、この作品で少しでも多くの寄付を募り、ホスピタリティワーカーたちをサポートしたかったんです。
───ラハイナにはレストランやバーもたくさんありましたものね。
ソラリオ:とても楽しい場所だったのに本当に残念です。この火災で観光収入が減り、ラハイナだけでなくマウイ島全体でもすでに職を失っているバーテンダーやレストラン関係者がいます。これらの職業に就く人たちの被害というのは、あまりニュースにならないので少しでも役に立てたらいいなと思いました。
───ご自身がバーテンダーだったからこそ、飲食関係者の状況がよくおわかりになるんですね。ではホノルル美術館はどのような経緯で描かれたのでしょうか。
ソラリオ:ホノルル美術館のギフトショップのディレクターから、美術館そのものを紹介するようなグッズを作りたい、と声をかけられたんです。この美術館はとても長い建物なので、全体を描くのが難しかったですね。
───私も行ったことがありますが、とても広くて外からぱっと見るだけではその全体像が把握できないですよね。
ソラリオ:そうなんです。向かい側から美術館の大部分を見渡せるベストスポットを探して写真に撮り、このスケールに落とし込みました。
───美術館の周りにレイアウトされているモチーフは何ですか?
ソラリオ:それは美術館内の壁にある通気孔の形です。いろいろな形があって面白いんだけど、多分大半の人が気がついていないんじゃないかな?僕はいつも夢中になって見てしまうんですよね。このコラボ作品は第一弾で、これからまたいろいろなプロジェクトを一緒に取り組んでいく予定です。
───楽しみですね! 次は、ハワイ感満載の「デューク、レアヒ&ワイキキ」です。
ソラリオ:これが僕の作品の中で、建物以外を描いた初めての作品かもしれません。実際にこの風景が見える場所があるわけではありませんが、ワイキキをイメージする時に思い浮かべるものをキャプチャーしました。古い旅行のパンフレットのような。
───ああ〜。パンフレットのカバーになるような作品ですね。私はこの爽やかで明るい色合いの組み合わせが好きです。最後は「ケレポナ」をお願いします。
ソラリオ:僕はこのユニークなデザインの公衆電話のブースを見かけると何だかうれしくなるんですよね。この作品は一番人気があって、たくさんの人に「まだこの公衆電話ってあるの?」とよく聞かれます。
───私もどこかで見かけたけど、どこで見かけたのかは今すぐには出てこないですね(笑)。
ソラリオ:でもこの作品を見てその存在に気がついてくれたらとてもうれしいです。まだたくさん街中に存在していることを知ってくれたら、この先も残り続けて、歴史的にも意味のあるランドマークのような存在になってくれるといいなと思っています。
───なるほど。携帯電話の普及で公衆電話の数は減っているかもしれませんが、まだ使用されている方もいらっしゃいますし、このアイコニックなブースは歴史とともに歩んできた、ハワイの風景の大切な一部ですよね。今後はどのような活動を考えていらっしゃいますか?
ソラリオ:アーティストとしての活動を始めた時、大好きな「グリーンルーム・ギャラリー・ハワイ」で販売してもらうことを目標にしていました。それが実現して、次の目標だったアロハシャツを作ることももうすぐ実現します。実は、アロハシャツブランド「カハラ」とのコラボアロハシャツがもうすぐ発売される予定です。
───カハラとソラリオさんのコラボってすごくぴったりだと思います!
ソラリオ:ありがとうございます。僕も発売を楽しみにしています。あとは、今アート制作をデジタルでやっているので、フィジカルに制作できないか試しています。具体的にはブロックプリントという木版画のような手法で自分のアートを表現できないか模索している最中です。ほかにもバーテンダーだった知識と経験を活かして、オリジナルのカクテルの材料を開発したりもしています。
───いろいろなプロジェクトが目白押しですね。あと、個人的に気になっていたのですが、実はソラリオさんは日本語が話せるらしいと噂で聞いたのですが…。
ソラリオ:はい。実は親友が大阪に住んでいて、韓国に行くたびに日本にも行っていたんです。たくさんの日本の友達ができて、独学で日本語を勉強しましたが、パンデミックの間は旅行できなかったので、結構忘れてしまいました。どちらかと言うと話すより読むほうが得意です。
───え!そうなんですか?漢字は難しいと思うんですが。
ソラリオ:アートをやっているせいか、物事を視覚的に捉えることに慣れているんでしょうね。発音を覚えるのは大変ですが、文字の形を見ていると大体意味がわかるんです。
───構造や形で捉えているんですね!面白い!
ソラリオ:今年も2回日本を訪れ、グリーンルーム・フェスティバルにも行ってきましたよ。いつか日本に住んでみたいですね。古い建物も多くて、旅行中は参考用にたくさん写真を撮りました。日本の建物の作品も次に取り組んでみたいプロジェクトのひとつです。
───日本にもソラリオさんの作品のファンの方がたくさんいらっしゃいますよね。いろいろなプロジェクトが実現していくのを楽しみにしています。まずはカハラのアロハシャツからチェックしてみますね。本日はありがとうございました!
ソラリオ:ありがとうございました!
ダリのようなくるんとなった口ひげがとても印象的なソラリオさん。実際に話してみるとメローでやさしくとてもフレンドリー。作品にも彼の性格が現れているような気がします。インタビューの後、バスに乗っていたり、街を歩く時、今まで気にも止めなかった小さなアパートをじっと見ては「これはソラリオさんが描きそうな時代の建物だなぁ」と思うことが増えました。そんな視点でハワイの街並みを眺めると、意外な気づきがあるかもしれませんよ!
今回はソラリオさんにも協力いただき、販売しているアートの利益の90%をマウイ島復興支援活動に寄付することが実現しました。ぜひ、この機会にお買い物をお楽しみください。注文の締め切りは日本時間9月29日(金)まで。今後のソラリオさんのアートにも注目です!
また、日本時間9月29日(金)まで、商品を購入時にプロモーションコードの「ABX5」を入力すると、ポイント5倍を進呈中!この機会にぜひショッピングをお楽しみください。ポイントは次回のお買い物から利用可能です。
マウイ島復興支援活動に繋がる対象商品とソラリオさんの作品のモデルとなった実際の場所はこちらからチェック↓↓↓
ソラリオさんからのメッセージはこちら↓↓↓
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