ハワイ滞在中に一度は立ち寄りたいスーパーマーケット。ハワイのスーパーマーケットには、見慣れない表示や販売方法など、日本での買い物とは違うポイントが色々。食料品の購入方法やお得に買い物を楽しむコツ、レジでの支払い方法など、ハワイのスーパーマーケットをスムーズに利用できる活用法をご紹介します。

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食料品の購入方法など

量り売りの場合

スーパーマーケットでは、野菜やフルーツは基本的に量り売りされていて、必要な分量だけ購入することができます。それぞれの価格表記には画像にある「$3.59 LB」のように値段が書いてありますが、「LB」というのは1ポンド（約454グラム）いくらかという意味で、1ポンドが3ドル59セントとなります。

量り売りの商品は、売り場に用意されているビニール袋に必要な量を入れてレジで精算します。会計時には、品目ごとにレジに内蔵された秤で計量されるので、購入希望の野菜やフルーツはそれぞれ個別にビニール袋に入れてください。

どれぐらいの値段になるか知りたい時やレシピに記載された量だけ買いたい時には売り場にある秤で重さをチェックできます。

また、大きさや重さがほぼ均一の野菜や果物の中には、1個あたりの価格で売られているものもあり、これらは「$0.99 EA」などのように表記されています。

ハワイのスーパーマーケットでよく見かけるデリコーナー。ポケやサラダ、パスタなど、バラエティに富んだラインナップとなっていて、宿泊先のお部屋で何か食べたい時やビーチへのお出かけの時などに便利です。

ポケやデリは基本的に量り売り。1ポンドのほか、少量での購入を希望する場合は、1/2（ハーフ）ポンド、1/4（クオーター）ポンドでも注文することができます。対面販売の場所では、希望する量を店員に伝え、セルフサービスの場所では置いてある使い捨ての容器に欲しいものを入れてレジで精算します。また、スープや飲み物などはカップの大きさで価格が決まっています。

お肉、牛乳、卵の名称について

スーパーの精肉コーナーでは、牛肉や豚肉、鶏肉のほか、羊肉や七面鳥など、バラエティに富んだ肉類が販売されています。パック入りのほか精肉コーナーにカウンターがあるスーパーも多く、カウンターでは希望する量を購入することができます。カウンターを利用する場合は「●●を●●ポンドください」（Can I have ●● pound of ●●?）と欲しい部位と希望する量、または「サーロインを1枚ください」（Can I have one slice of sirloin?）などと伝えてください。なお、肉類の販売価格も基本的に「$9.39 LB」のような1ポンドあたりの価格となっています。

アメリカの牛肉は、米農務省（USDA）によって霜降り具合などからランク付けされています。ランクは、上からプライム、チョイス、セレクト、その下にノーロールとなっています。

また、トウモロコシや大豆などの穀物ではなく、100%牧草で育てられた牛は「Grass-fed-beef」、牧草で育てられた牛は「pasture-raised」、成長ホルモン、ステロイド剤無使用の牛は「no added growth hormones,steroids」などの表記がされています。

このほか、ひき肉（Ground Beef）はほとんど場合が牛ひき肉、豚ひき肉、鶏ひき肉で、日本のような合いびき肉は販売されていません。ひき肉のパッケージを見ると「73％ Lean 23％ fat」などと書かれていることがありますが、これは「赤身率」と「脂肪率」の割合の事で、「73％ Lean 23％ fat」は「赤身73％、脂肪分23％」を意味しています。赤身率が高いほどお肉の値段も少し高くなります。

肉コーナーでは、Boneless（骨なし）、Bone-in（骨あり）、Skinless（皮なし）といった記載も良く見かけます。ラベルをきちんと確認しないと、とんかつを作りたかったのに骨付きのお肉を買ってしまった…といったことになりがちです。また、日本のように皮つきで骨なしの鶏むね肉はあまり見かけないので、皮つきの鶏肉は基本的に骨付きとなるので注意してください。

アメリカで手に入る豚肉の主なカテゴリーは下記のとおりとなります。Pork Chopと表記されている豚肉は、豚の背骨に垂直にカットされたもので大体リブやロインの一部が含まれたお肉となっています。

アメリカの豚肉の主な部位

アメリカの鶏肉の主な部位

牛乳の種類

アメリカでは、牛乳、低脂肪乳、無脂肪牛乳など、色々な種類の牛乳が販売されています。見た目が牛乳っぽいパックを買ってみたら牛乳じゃなかった…。なんてことにならないよう、どんな牛乳が販売されているのかチェックしておきましょう。

● Whole Milk（ホールミルク）：一般的な牛乳。一般的に脂肪分はほかの牛乳よりも多い3.25%ですが、日本の牛乳よりも脂肪分は少なめです。

●Reduced Fat Milk 2％（リデュースファットミルク）：脂肪分2％の低脂肪乳

● Low Fat Milk 1％（ローファットミルク）：脂肪分1％の低脂肪乳

●Fat Free Milk（ファットフリーミルク）：無脂肪入

●Skim Milk（スキムミルク）：無脂肪乳

●Lactose Free Milk（ラクトースフリーミルク）：乳糖が入っていない牛乳

●Half and Half（ハーフ＆ハーフ）：牛乳と生クリームが半分ずつ

●Whipping Cream（ホイッピンググクリーム）：脂肪分30～36％の生クリーム

●Heavy Cream（ヘビークリーム）脂肪分36％以上の生クリーム

このほか、Almond（アーモンド）、Soy（ソイ）、そしてMacadamia（マカダミア）など、植物由来の代替乳も数多く販売されています。

また、オーガニックのものや、「Ultra-Pasteurized Milk 超高温殺菌乳」などの表記があるものも多いほか、ビタミンD入りが入っていることを示す「Vitamin D」、オメガ3脂肪酸入りの「Omega 3」、液体乳製品の生産で基準を満たしていることを示す「Grade A」、成長ホルモン不使用を示す「rBST Free」などの表示があります。

アメリカの牛乳のパッケージのサイズは基本的に下記3種類となっています。
・1ガロン（1 gallon）＝ 3.785L
・ハーフガロン（1/2 gallon）＝ 1.89L
・1クォート（1 quart）＝ 946ML

タマゴの種類

朝食時などに活躍してくれるタマゴ。アメリカでは、サイズや色の違いのほか、主に鶏の「飼育環境」と「餌」の違いでカテゴリーが分かれています。

●サイズ
アメリカのタマゴは、スモール、ミディアム、ラージ、エクストララージ、ジャンボの5段階。重さでカテゴリー分けされています。

●飼育方法の違い
・Cage free：籠には入っていないものの鳥小屋内で飼育して外には出さない
・Free Range：放し飼いにされて外に出ることが可能
・Pasture Raised：1羽あたり108平方フィート以上の放牧地で飼育

●オーガニックなど
・Certified Organic：合成肥料や抗生物質などが含まれない餌で育った鶏が生んだ卵
・Pasteurized eggs：低温殺菌された卵

なお、アメリカのスーパーの卵は残念ながら割れていることが多いです。卵を買う時には、必ずパッケージを開けて中に入っている卵が割れていないか確認しましょう。

お得にお買い物する方法

スーパーの会員制度

セーフウェイやフードランドなどのスーパーマーケットでは、会員価格でお得にお買い物ができたり、お買い物ごとに貯まるポイントで割引や特典と引き換えることができるメンバーシップを提供しています。メンバー登録はスーパーマーケット来店時に簡単にできるので、ぜひ会員になってお買い物を楽しみましょう。

プライベートブランド商品

ハワイのローカルスーパーマーケット「フードランド・ファームズ」や、全米チェーンのセーフウェイ、ホールフーズなどでは、独自の商標で販売するプライベートブランド商品を多数取り扱っています。

プライベートブランドの名称は、フードランドが「マイカイ」、セーフウェイはオーガニック製品の「O-Organics」や「Safeway SELECT」、ホールフーズは「365」などで、ドリンク類、スナック類、コーヒー、シリアル、ナッツ類などが、バラエティに富んだプライベートブランド商品が、通常の商品「ナショナルブランド」に比べ、お得な価格帯で販売されています。

クーポンなどの割引き特典を利用

多くのスーパーマーケットでは、多数の割引き商品を取り扱っています。割引商品の表記は「2 for 1」（2点買っても1点分の価格）や「Buy 1 get 1 Free」（1点購入で2点め無料）、「Buy $40 Save $10」（$40分購入で$10オフ）、「Buy One Get One 50% OFF」（1点購入で2点めは50%オフ）、「3 for $5 」（3つで$5）などがあります。商品によっては会員の場合に割引が反映されることを示す「Member Price」といった表示のものもあるので、お買い物する際には価格表示をしっかりチェックするようにしましょう。

支払い方法

有人レジの場合

欲しい物をカートに入れたらいよいよお支払い。スタッフがいる有人レーンを利用する場合は、レジに並び、自分の順番が近くなったら、目の前にあるベルトコンベアにカゴの中の商品を全て出します。商品をベルトコンベアにすべて出したら、次の人が買う商品との区別をするため、仕切り用のバーを置くのがルールです。また、商品は基本的にレジのスタッフが袋詰めしてくれるので、スタッフに持参したエコバッグを渡してください。

なお、購入品が少ない場合は、10品以下、8品以下などの表示があるエクスプレスレーンの利用がおすすめです。

セルフレジの場合

また、ハワイの多くのスーパーマーケットでは、自分たちで商品のバーコードをスキャンして支払いまで完結するセルフレジがかなり普及しています。セルフレジは、通常レジが並んでいる時や、短時間で会計を済ませたい時などに便利です。

エコバッグを持参する

オアフ島では2020年1月1日（水）より、スーパーマーケットなどで商品を購入した際に販売されていたビニール製のレジ袋が全面禁止となっているので、お買い物の際には自分のエコバッグを持参するようにしましょう。バッグを持参していない場合には、有料で紙袋やエコバッグを購入することができます。それぞれの店舗でオリジナルのエコバッグをたくさん取り扱っているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

アルコール類購入時はIDを持参する

ハワイでは飲酒年齢を21歳以上と定めています。購入者が明らかに21才以上に見える場合でも、スーパーマーケットでお酒を購入する際には写真付きのID提示を求められるので必ず携帯してください。

また、オアフ島全域では、レストランやバー、スーパーマーケット、ドラッグストアなどでアルコールを購入できる時間帯が限られており、スーパーマーケットでアルコール類が購入できる時間帯は6:00～0:00となっています。6:00～0:00以外の時間帯にアルコール類を売るのは違法となるため、アルコール類を購入したい場合は時間をチェックしてから買い物に行くようにしてください。

そのほかの注意点

● カートの利用方法

スーパーマーケットの入り口近くには、お買い物用のカートがおいてあります。日本のスーパーのカートと違い、買い物かごを置くスペースはなく、購入したい商品を直接カートの中に入れて使用します。

なお、スーパーマーケットの一部店舗では、カートの盗難防止策としてカートにロックシステムを導入しています。スーパーマーケットの敷地外に持ち出そうとすると車輪にロックがかかるようになっているのでご注意ください。

●レシートを保管
ウォルマートや会員制の大型店のコストコなど、一部の店舗では店を出る際にレシートを確認するところもあります。支払いしてから店を出るまではレシートをすぐ出せる場所に持っておくようにしましょう。

●賞味期限をチェック
日本ではあまりありませんが、ハワイのスーパーマーケットでは、賞味期限切れのものや、無表示のもの・印刷が消えてしまっているものが陳列されていることがあるので、賞味期限は必ず確認しましょう。