1990年にカリヒ地区にオープンして以来、30年以上ローカルに愛され続けている「與平寿司(Yohei Shshi)」。1月20日(土)、待望の2号店がカハラにオープンしました!
今回は、オープン記念の特別ディナーにご招待いただいたので、その様子をお届けします。
與平寿司とは
広島出身の寿司職人、小原一人氏が、「日本の文化である寿司をハワイの人々が楽しむことで、出会うすべての人に幸せと明るい未来への希望を届けたい」という思いのもと、1990年にカリヒ地区に創業。
2018年、「広島マツダ」の代表取締役会長兼CEOの松田哲也氏が引き継いだ後も、「150年の歴史がある日系移民への敬意、移民を受け入れてくれたハワイに感謝し恩返しをする」をコンセプトに、ハワイと日本がより親密な関係になれる店づくりに努めている。
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與平寿司のカハラ店がオープンしたのは、 カハラモールのフリーウェイを挟んだ山側にあるクオノ・マーケットプレイス内。現在は17:00〜21:00のディナーのみの営業で、水曜が定休日です。
店内に入ると、ヒノキ製の立派な寿司カウンターでお出迎え。品があり高級感漂う店内に、思わず背筋がしゃんと伸びます。
ここがハワイであることを忘れてしまいそう…。寿司カウンターのほかに、テーブル席が配されたダイニングエリアも設けられています。天井が高く開放感たっぷり!
こちらでは、2月よりランチメニューや、$120の寿司コース、アラカルトを提供予定とのこと。
さらに、それぞれ4名、6名で利用できる2つの個室も完備されています。
與平寿司 カハラ店のおまかせコース
メニューは、Hoku($350)、Kinohi($280)、Pilina($220)の3つのおまかせコースからセレクト。今回ご紹介するのはKinohiコースです。
「純和風の押し付けはなく、今の日本がハワイの人々へ提供し得る最高のものを届ける」というテーマで、空輸で仕入れた日本食材とハワイの新鮮な食材を見事に融合した、ここでしか食べられないメニューを提供しています。
今回私は、Kinohiとお酒のペアリング($100)をいただきました。
お寿司を握ってくださるのは、寿司職人歴20年以上で、日本だけでなく、ドバイやシンガポールのお寿司屋でも経験を積んだ実力派の仲川さん。
まずは、「TORIAEZU NAMA」というメニュー名のアサヒ生ビールから。江戸切子のグラスがとっても美しく見とれてしまいます。店内で使用されるグラスやお皿は、広島をはじめとする日本各地から厳選したものなのだそうです。
●渾身の一番出汁
お食事の一品めは、かつおと昆布でていねいに取られた「渾身の一番出汁」。
最初はお出汁だけでいただき、その後スポイトに入った吸地の素を入れていただくのですが、温かく優しい味わいの出汁が胃をほっこり温めてくれます。
●TUNA & SALMON
お出汁に癒やされた後は、マスタードがのった宮城県石釜産の本鮪血合いぎし漬け、揚げたライスペーパーといただくポケ、フェンネルとブラックオリーブパウダーがトッピングされた塩〆ビーツサーモンをいただきます。ネタはもちろん、宮城県産ササニシキのお米を使ったシャリが絶品。
お寿司やポケをお皿の上に「鮪」と形どられたチャコールのお塩につけていただくのですが、もったいなくて崩すのをためらっていたら、つけるタイミングを逃しました(笑)。
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これらは軽やかでフレッシュなシャンパン、「Laurent-PerierLa Cuvee」とペアリング。シャンパンとお寿司って合うんですね〜!
●オーガニックサラダ
ここで、フェタチーズ、生ハム、ハワイ産野菜、マカダミアナッツが入ったサラダが登場。お寿司屋さんでサラダが出てくるって新鮮です。
寿司酢とグアバで一捻り加えたドレッシングを添えてくるあたりがさすがだなあと。しかもちゃんと美味しい。
●カリフラワーの擂り流し
一番出汁を使い、玉子豆腐やコナ鮑を沈めたカリフラワーのスープ。ホッと優しい味わいで、冷えた胃を温めリセットしてくれます。
ペアリングは上品な味わいのロゼワイン「Turkey Wine Cellars, Rose of Zinfandel」。
●和 TAPAS 八寸仕立て
キラキラキラキラ〜
来店する前から楽しみにしていた、まるで宝石箱のような與平寿司のシグネチャーディッシュにテンションMAX!
ハワイ産トマトの酢漬けやクリームスプリングロール、宮崎牛サーロインステーキ、巻き寿司、クロマグロのタルタル、甘海老など豪華な8品を少しずつ楽しめるなんて、贅沢すぎ幸せすぎ…!
とくに、明太子と一緒にいただくフワフワの厚焼き卵サンドが気に入りました。
和 TAPAS 八寸仕立てと一緒にいただくお酒は、ライトボディからフルボディの順番に並んだ、純米吟醸、玉川純米、九平次 別誂といった日本酒のフライト。左の列は純米吟醸、真ん中の列は玉川純米、左の列は九平次 別誂に合うようにメニューがセッティングされていて、お酒とお料理を少しずつペアリングできるのも楽しかったです。
●壱の寿司 三貫
続いては、とびこや西胡麻をのせた剣先烏賊、ハワイ島産のフィンガーライム、ハワイアンソルトでいただく平目の昆布〆、小肌の酢〆など、寿司三貫。
ハワイでなかなか美味しい烏賊を食べられる機会がないこともあり、こちらの剣先烏賊を食べた時は感動で白目を剥きました(笑)。
こんな感じで、コースはまだまだ続きます。
●選べる西京焼き 瞬間燻製
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バターフィッシュ
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ポークスペアリブ
西京焼きは、バターフィッシュもしくはポークスペアリブから選べるのですが、私はバターフィッシュをセレクト。蓋を開けると薫製の香りとともに煙が上がるというプレゼンテーションがお見事です。
すでにお腹がいっぱいだったにも関わらず、濃厚でジューシーなバターフィッシュが美味しくてあっという間に完食(笑)。
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西京焼きはフランス産の赤ワイン「Maison L'envoyèrent Morgan Cote du Py」と一緒に。普段赤ワインはあまり飲まないのですが、こちらは酸味がありなめらかなミディアムボディで飲みやすかったです。
●弍の寿司 五種
もうお寿司は終わりだと思っていたら、最後に5貫も出てきてびっくり。
しかも、本鮪大とろ、いくら醤油漬け とろろ仕立て、北海道産雲丹リゾット、広島産穴子寿司、揚げたてで提供されるカウアイ島の海老「宝石」天ぷら手巻きなど、贅沢この上ない内容です。
もうお腹がはち切れそうでしたが、これまた美味しすぎて箸が止まりませんでした…私は限界を越えても美味しいものはしっかり食べられるタイプのようです(笑)。
●〆の一品
そして極め付けは、一番出汁を使った〆のラーメン!柚子が香るスープと縮れ麺が相性抜群で、たまらない美味しさです。
この時点で私の胃袋は限界に…それにしても、ここまでお腹が満たされるお寿司屋さんのコースは初めてかもしれません。ちなみに、コースとともに堪能した5種類のペアリングのお酒の中から、最後に好きなものを1杯セレクトし味わうことができます。私はシャンパンをお代わりしました。
●甘味
最後のデザートもなんと2種類いただけることができるんです。
温かい抹茶ブラウニーと、クマの見た目が可愛いモナカ&バニラアイス、どちらも美味しくてペロリ。あ、デザートは別腹ですからね、しっかり完食いたしました!(笑)。
デザートと一緒に、ママキ茶もしくはカウアイブルーマウンテンのドリンクがオーダーできます。
これまで積み上げてきた温かさや魅力はそのままに、新たなスタイルを取り入れ、料理・空間・人を通して、五感で楽しめみ記憶に残る驚きを提供する與平寿司のカハラ店。
大切な人と一緒に、特別な時間を過ごすのにぴったりの場所だと思います。
ちなみに、ネタバレになるので記事には書きませんが、店内にもあっと驚く仕掛けが用意されているんです(ヒントは写真の絵です)。ぜひ来店時にチェックしてみてくださいね。
予約はウエブサイトから可能ですよ〜。
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