メレを旅するハワイ〜メリーモナーク2024オアフ島メレ旅
文筆家、フラナビゲーターであるよしみだいすけさんが、メレを旅するハワイをテーマにしたコラム。メリーモナーク2024特集として、オアフ島が舞台のフラをご紹介。
公開日:2024.06.05
メレ(うた)を旅するハワイ
第七十五回:「メレを旅するハワイ~メリーモナーク2024のオアフ島メレ旅」Aloha from Mānoa!
ハワイ旅行を心待ちにしているフラダンサーに提案します。
次のハワイではメレ旅に出かけよう!「メレ旅」とは、メレ(フラソング)に歌われた景色を探す旅です。
メレには、ハワイの人が愛するいろいろな土地のことが歌われています。それぞれの島にちらばるそんな場所を訪れる「メレ旅」が、フラダンサーのハワイ旅行をより有意義なものにしてくれます。前回からお届けしているメリーモナーク2024特集。
フラダンサーたちにいざなっていただくハワイ諸島、今回はオアフ島です。メリーモナーク団体競技で今年最多のマウイ島に続いて2番目に多く歌われた島はオアフ島でした。その数カヒコ・アウアナ合わせて12演目。
ということで、メリーモナーク2024特集第2回の今回は、オアフ島が舞台のフラ特集です。
オアフ島のフラダンサーたちが地元の島の地を歌うメドレーを踊ったのがこの演目。
ハラウ:Hālau Nā Mamo O Pu‘uanahulu
メレ:Nani Kaʻala / Aloha Oʻahu / Oʻahu Aloha
オアフ島を舞台にするメレ3曲のメドレーを、オアフ島カラーの黄色の衣装とプルメリア・レイを身にまといプイリを使って踊りました。たくさんの島の地名が出てくるメレを、超ハイスピードからスローまで緩急つけた構成のフラで楽しませてくれました。
Aloha Oʻahu lei ka ʻilima
Kohu manu ʻōʻō hulu melemele
Kaʻapuni hoʻi au a puni Oʻahu
Hoʻokahi mea nani aʻo Waikīkī
(Clarence Kinney)アロハ、オアフ イリマが飾る島
オオ鳥の羽のような黄色の花
私が一周回ってみたオアフに
唯一無二の美景、ワイキキハワイ島のフラダンサーたちが、ラニカイ・ビーチのメレを踊ったのがこちらの演目。
ハラウ:Hālau Ka Lehua Pua Kamaehu
メレ:Lanikai
ハラウに欠かせないシンガーだった故ダレン・ベニテズのレコーディングで愛される、オアフ島ラニカイを歌うメレ。月明かりの中のヤシの葉を鳴らす風そよぐラニカイ・ビーチが描かれるこの曲が大好きだったという先代クムフラ故ジョニー・ラム・ホーに捧げ、ラウハラ・ハットとラウハラの髪飾り、カラフルなドレスで素敵に踊りました。
Kau mai i luna ʻo Māhealani
Ua hula kāua i ke one kea
Pukukuʻi kāua i ke ahiahi
E ʻuhene lā a pili kāua i Lanikai
(Nancy Gustafsson)上に見える、マヘアラニ
二人が踊った白い砂浜
抱き合う私たち、夜の時間
囁き合い寄り添う二人、ラニカイで
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オアフ島の男性ダンサーたちが、ハラウがある地元の地をたたえて踊ったのがこちらの演目。
ハラウ:Hālau Keolakapuokalani
メレ:Nānākuli
「名高い地、ナナクリ」 という意味の歌い出しで、クムのホームであるオアフ島西部のナナクリ地区をたたええるメレ。ナナクリの象徴であるさざめく海と砂浜、キアヴェの木、プウオフルやヘレアカラーの丘の景観を伝えるフラを陽気に踊りました。
Huli aku nānā iā Puʻuohulu ʻeā
Oni ʻana Heleakalā ma hope pono
I laila mākou e walea ai ʻeā
Ka hoene a ke kai i ka puʻe one
(John Pi'ilani Watkins)振り返って眺めるプウオフル
真後ろに見えるヘレアカラ
そこで私たちが楽しむ
さざめく海と砂浜
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ハワイからのライブ配信もお楽しみに。
よしみだいすけ
Daisuke Yoshimi
文筆家、フラナビゲーター
ハワイ州観光局アロハプログラム講師、フラやハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・講演活動を行う。●著書
たくさんのメレから集めた言葉たち(1〜4)
メレ旅(上下巻)
Live Aloha アロハに生きるハワイアンの教え
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