アロハ！ エリカです。

お寿司のおまかせコースを提供するお店が増え、日本食ブームがどんどん広がっているハワイ。
そんな中、天ぷらのおまかせコースを提供する新店「天ぷら・いちか（Tempra Ichika）」がアラモアナ・エリアにオープンしました。

天ぷら・いちかは、ミシュランを8年連続で獲得したニューヨークの天ぷら専門店の元ヘッドシェフ、近野清史氏が料理長を務めるお店。

近野氏は、札幌の「なだ万」で天ぷらの料理長を務め、その後2016年にニューヨークに移り、ミシュラン獲得店「天ぷら・まつ井」の料理長に就任。天ぷら職人として国内外で33年という豊富な経験を持つ、真の天ぷらマスターなんです。

今年4月にオープンしてから間もないですが、ハワイの美食家の中ではすでに話題になっている同店をアロハストリートでも取材させていただきました！

場所は、アラモアナ・エリアのピイコイ通り沿い。アラモアナセンターから徒歩すぐの便利なロケーションにあります。

洗練された気品漂う店内には、カウンター席のほかテーブル席もあります。

特別に近野氏が揚げているところを近くで見学させていただいたのですが、ていねいに衣をつけ、余分な衣を油から綺麗に省きながら手早く揚げる作業は、まさに職人技！

ポイントを伺うと、「食材の水分を油の中で抜くという作業、つまり水分と油の交換なので、"揚げ切る"ということを大切にしています」とおっしゃっていました。

まずは、九州産のエビからいただいたのですが、その美味しさに驚愕…。
きめ細かい薄めの衣がサクサクで、エビの身はプリップリ、頭はサクッと異なる食感が楽しめ、驚くほど美味しいんです。

普段天ぷらは油が重くて2〜3品で十分！と感じることが多いですが、いちかの天ぷらはとっても軽いので、いくらでも食べられそうです。

天ぷらは、大根おろし入りの特製の天つゆ、お塩などにつけていただきます。サーバーの方が食材によっておすすめの食べ方をていねいに教えてくれます。

続いて、兵庫県産の蟹の身に紫蘇を巻いてあげた一品。

ジューシー＆甘い肉厚のカニと紫蘇の風味が絶妙にマッチ…感動の美味しさでした。

こちらは、千葉県産のキスと山口県産の甘鯛の天ぷら。

キスは、フワフワの口当たりとほのかに感じる甘みが最高。骨もていねいに揚げられ絶品です。
甘鯛の天ぷらは初めてだったのですが、鯛本来の旨味が凝縮され、身がホクホクとしていてたまらなく美味…！

このほか、 北海道産ウニの海苔巻き天ぷらや、ヒラメの天ぷら らっきょう添えなど、ユニークな天ぷらの数々が楽しめるようです。
日本だけでなく、海外でも長年経験を積んだミシュランスターシェフの近野氏だからこそ、ここでしか食べられないオンリーワンの天ぷらが生み出せるんだなあと感激。いつかコースで堪能してみたいと思います。

近野氏にハワイを選んだ理由を尋ねると、「ハワイは人気の観光地で各国から旅行者が集まる場所。世界中の人に天ぷらを食べていただきたい、という願いを叶えるのに最適な場所だと思いました。あと、ハワイはニューヨークよりも日本から近いので日本の食材をより新鮮な状態で提供できるのもハワイに決めた理由ですね」とのこと。

ハワイの日本食フィーバーがさらに盛り上がること間違いなしですね。

天ぷら・いちかは現在、17：30〜、19：00〜の2部制で、完全予約制。電話もしくはウエブサイトから予約できます。

また、リカーライセンス申請中のため、アルコール類は提供しておらず持ち込み（BYOB）が可能ですよ。ぜひ、極上の天ぷらを味わいに訪れてみてくださいね。