新アルバムリリース!Herb Ohta, Jr.さんにインタビュー

新アルバムリリース!Herb Ohta, Jr.さんにインタビュー

今年35周年を迎え、5年ぶりとなるソロアルバム「ウクレレ・ストーリー」をリリースしたウクレレ奏者のハーブ・オオタ・ジュニアさんにインタビュー。

公開日:2025.02.06

アロハストリート・インタビュー

アロハ! ヒロヨです。

今年でデビュー35周年を迎えたハワイのウクレレ奏者ハーブ・オオタ・ジュニアさんが、16作めのソロアルバム「ウクレレ・ストーリー」を2025年1月11日にリリースしました。今回はこのニューアルバムのお話やジュニアさんの35年のウクレレ奏者としての想いなどについて、インタビューをお届けします!

(インタビューは、ワイキキのウクレレ・ラボ内で行いました)

■ハーブ・オオタ・ジュニア / Herb Ohta, Jr.

■ハーブ・オオタ・ジュニア / Herb Ohta, Jr.

1970年生まれ/ハワイ州ホノルル出身。
1ウクレレ界の巨匠オータサンを父に持ち、3歳から祖母の指導でウクレレを始める。幼少期に父からレッスンを受ける。1990年に父のアルバムでプロデビューし、1997年に初のソロアルバムを発表。伝統と若い感性を融合させた独自のスタイルで注目を集める。演奏や教育を通じ、ウクレレ普及にも尽力する新世代の先駆者的存在。

 

【公式サイト】
www.herbohtajr.com

───アロハ!ジュニアさん、新作のソロアルバムのリリースおめでとうございます。今回のアルバムのタイトルは「ウクレレ・ストーリー」ですが、このタイトルをつけられたのはなぜですか。

ジュニア:僕のアルバムのタイトルには、ウクレレという言葉を入れるようにしているんです。というのも昔勤めていた楽器店のマネージャーに「もしアルバムを作るならタイトルにはウクレレを入れたほうがいいよ」とアドバイスされたんです。

───確かに過去のほとんどのアルバムのタイトルにウクレレが入っていますね。

ハーブ・オオタ・ジュニア

ジュニア:はい、そうすることで、オーディエンスの皆さんにとって、僕が何の活動をしているのか理解しやすいですし、僕とウクレレを結びつけてとらえてくれますしね。

それから作曲家が音楽で自分自身を表現すること自体がストーリーだと思うんです。今回のアルバムにはオリジナルが8曲、たくさんのストーリーを表現していることもあり、ウクレレ・ストーリーと名付けました。

───オリジナル曲は「Blue Sky」、「Daydream」、「Cruisin'」、「Ka Makani O Ko'olau」、「Ohana Popoki」、「Malie」、「Lele Groove」、「Keauhou」の8曲。それぞれの曲にまつわるストーリーもあるのでしょうか。

ハーブ・オオタ・ジュニア

ジュニア:そうですね。例えばケアウホウという曲は、その名の通りハワイ島のケアウホウで作った曲で、そこに古くから伝わる赤ん坊の再生や復活についてのストーリーを聞いて浮かんだ曲です。ケアウホウとは新しい世代という意味もあって、その2つストーリーがシンクロするような音楽になりました。

どのアルバムにも想いいれはあるのですが、サウンド的にも曲的にもバラエティ豊かないろいろなジャンルの音楽が楽しめるので、このアルバムが僕の一番のお気に入りですね。

───アップテンポな曲だったりハワイアンなアレンジ、バラードまで様々な曲が収録されていますね。スティービー・ワンダーの「Master Braster」もカバーされていますが、なぜこの曲をチョイスされたのですか。

ジュニア:スティービー・ワンダーが大好きなんです。この「Master Braster」はレゲエ調な曲なんですが、インストルメンタルとして成立する要素があると思うんです。それでジェイク・シマブクロにお願いしてデュエット演奏という形でレコーディングしました。

───素敵なコラボレーションですね。制作するにあたって今回のアルバムでは何か違う試みをされましたか。

ジュニア:このアルバムは時間をかけてレコーディングを行いました。いつもだと3、4日くらいですが、今回は5月から9月まで。ホリデーシーズン前には制作を終わらせたかったこともあって余裕をもってスタートしたんですよね。でも実はレコーディングってあまり好きじゃないんです(笑)。

───え、そうなんですか?

ハーブ・オオタ・ジュニア

ジュニア:レコーディングはすごくいろいろなプレッシャーを感じるんですよね。前回のアルバムはコロナの直前、2020年初めにレコーディングをして、それが30周年記念でした。その年は日本にも行く予定だったのですが、すべてキャンセルになって…。

その後、みんなに「次のレコーディングはいつ?」って聞かれ続けて、気づいたら2年、3年、4年と経っていたんです。それで、ようやくスタジオに入ることにしたんですけど、今回は余裕を持って制作をスタートしたので、プレッシャーをあまり感じることなく、リラックスして作れました。

───今年で35周年。長いキャリアの中で最も印象に残っていることは?

ジュニア:やっぱり、いろいろな国でたくさんの人に出会えたことですね。音楽がなかったら、日本や韓国、オーストラリアなど、自分の音楽を通じて世界を旅することはできなかったと思うんです。それから、もし僕の音楽がポジティブな影響を誰かの人生にもたらすことができたなら、それがミュージシャンとして何よりの喜びです。

───では、これからどのようなプロジェクトや音楽活動をしていきたいと考えていますか?

ハーブ・オオタ・ジュニア

ジュニア:大切なのは曲だと思うんですよね。例えば、ショッピングモールで流れている曲や、誰かの車で聞こえてくる曲で「ああ、これはシカゴの曲だ」「これはクイーンだ」と思うように、誰もが思い出せるようなメロディーを作ることが、自分の仕事の一部だと思っています。テクニックにこだわることなく、音楽の感覚に従って自然に制作していきたいですね。

それからもうひとつ、ウクレレをもっと世界に広めていきたいという想いもあります。「Master Braster」でコラボしてくれたジェイクはミュージシャンとしてはもちろん、ウクレレという楽器を普及させるためにも素晴らしい仕事をしていますよね。

僕の父やほかのウクレレミュージシャンの先駆者たちが、ウクレレを世に広めるために道を開き、ウクレレの様々な可能性を示してくれました。そして、今の世代ではジェイクがその中心的な役割を担っていて、僕自身もこの楽器の魅力を次世代に伝えるひとりであり続けたい思っています。ウクレレはとても小さなけれど、多様なスタイルに適応できてその音の広がりは想像以上。そんな素晴らしい楽器の魅力を演奏を通してこれからも世界に伝えていきたいですね。

───今後のご活躍もとても楽しみにしています。2025年のツアーの予定などは決まっていますか。

ハーブ・オオタ・ジュニア

ジュニア:2月、3月はアメリカ本土でのライブがあります。日本でのライブは多分10、11月になるかと。

───日本のファンはライブが待ち遠しいですね! 最後にアロハストリートの読者にメッセージをお願いします。

ジュニア:日本の皆さんが恋しいです。そしていつもハワイの音楽と文化を愛し、応援してくださってありがとうございます。このアルバムは僕の音楽に対する思いを表現した作品になっていますので、ぜひ、聴いてみてください。

───ジュニアさん、今日は本当にありがとうございました!

 


 

「ウクレレ・ストーリー」はジュニアさんの公式ウェブサイトや音楽配信プラットフォームで購入可能です。ウクレレは小さな楽器ですが、そこから生まれる音楽は大きな感動を呼び起こします。日常に新たな彩りが加わるような音楽にあふれたジュニアさんの最新作を、ぜひチェックしてみてくださいね。

ハーブ・オオタ・ジュニア

■ウクレレ・ストーリー

収録曲
01. Blue Sky
02. Daydream
03. Cruisin'
04. E Ku'u Sweet Lei Poina 'Ole
05. Ka Makani O Ko'olau
06. 'Ohana Popoki
07. Malie
08. Lele Groove
09. Through the Eyes of Love
10. Puamana
11. Keauhou
12. Master Blaster (Jammin')

▶公式ホームページからの購入はこちら

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