ワイキキから車で15分ほど北へ向かったマノア地区に、コーヒーショップ「モーニング・グラス・コーヒー+カフェ」がオープンしました。7月11日に営業スタートして以来、すでにコーヒーにうるさいロコの間では話題になっています。
けっしてアクセスが良いとは言えない住宅地マノアの中にあって、なぜそんなに人が訪れるのか? その理由は、なんといってもコーヒーの味の違いにあります。1杯ずつていねいにドリップされるコーヒーは、コクがありながらもまろやかで、ただ苦い、または酸っぱいだけのコーヒーとは一線も二線も画すもの。ひとくち口に含めば、その違いは歴然です。
オーナーのエリックさんは、コーヒー産業が盛んなシアトル出身。いまは巨大コーヒーチェーン店となっているスターバックスが、まだ小さなこだわりのコーヒーショップだった頃からの主要メンバーのひとりであり、その後はオレゴンを中心にフードビジネス、とりわけコーヒーに深く関わってきた人物。いわば、筋金入りのコーヒーおたくです。
「ハワイはいいコーヒー豆ができる場所なのに、その豆でおいしいコーヒーを出すところがあまりにも少ない。ローカルの人たちが、手軽な値段で最高のコーヒーを味わえる場所を作りたかったんだ」とエリックさん。いくらいい豆でも、その豆をどう保存するか、ローストやミルの仕方、そして淹れ方によってコーヒーの味はまったく変わってしまうといいます。「うちでは、とくにハワイ産のコーヒーは青豆の状態で仕入れ、お店で少量ずつローストしているので、最高に新鮮なものを提供できるんだよ」。
また、1杯ずつのドリップにも、エリックさんのこだわりが。「あまり熱い温度をかけると、コーヒーの渋みが出てしまう。沸点よりも少しだけ低いぐらいがコーヒーにはちょうどいいんだよ。自動のコーヒーマシンだと、沸騰した蒸気が豆に当たるので、レストランなどのコーヒーが渋いのはそのためなんだ」。
コーヒーメニューは日替わりが3種、うち1種はハワイ産コーヒーというのが決まり。マウイ島、カウアイ島、モロカイ島、ハワイ島など、各産地からエリックさんが独自に厳選したコーヒーが提供されます。なかでもハワイ島ラスティーズのカウ・コーヒーがおすすめ! カウ・コーヒーは近年注目されるハワイ産の最高級コーヒーですが、こちらでは独自のコネクションがあり、またローストをお店で行うため、安価で提供することができるのだとか。
コーヒーだけでなく、マフィンやペストリー類もお店の厨房で焼かれる自家製です。また週末にはブレックファストメニューも登場。小鍋に入ったスペイン風のオムレツのプレート($6.50)やフライド・ライス・オムレツ(写真、$7.50)、ポルトガル・ソーセージなどが味わえます。
お店は、マノア・マーケット・プレイスから山側に数ブロック進んだところにあります。半オープンエアの開放感と、ナチュラルな素材のインテリアが心地いいコーヒーショップで、緑豊かなマノアの空気を感じながら、極上コーヒーを味わってみてはいかが?
モーニング・グラス・コーヒー+カフェ
MORNING GLASS COFFEE + CAFE
[エリア] マノア
[アクセス] ワイキキから車で約15分
[住所] 2955 East Manoa Road
[電話] 808-673-0065
[営業時間] 7:00〜19:00(月〜土曜)、7:00〜13:00(日曜) ※ランチは土日の7:30〜13:00
[公式サイト] www.morningglasscoffee.com
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