今回はるばるオーストラリアからハワイにやってきた、オーストラリア空軍のジェネラル・ダイナミクスF-111Cジェット機は、1973年から2010年までオーストラリアの主要攻撃機として活躍。機首を地上に近づけながら標的を捜す特性から「ピッグ」の名で知られており、ベトナム戦争では米空軍と共に対地攻撃任務を、「砂漠の嵐」作戦では爆撃任務を遂行した機体として知られています。オーストラリア空軍から同館へ直接寄贈される機体の胴体部分には、オーストラリア空軍のパイロットだったジェフリー・ブラウン氏の名前が記されているほか、機体の外観には、1973年にジェネラル・ダイナミクス社からオーストラリア空軍に輸送された当時の塗装とマーキングが残されており、貴重な歴史が刻まれた機体として、歴史好き、航空機ファンならずとも、ぜひともチェックしたい展示品として注目を集めています。

　また、太平洋航空博物館パールハーバーでは、今回仲間入りしたF-111Cジェット機のほか、太平洋戦争時に活躍した零戦や東京空襲に使用されたB-25などの航空機など、45機にもおよぶ貴重な機体の数々が展示されているほか、日本人ガイドによる「飛行士ツアー」など、多彩なプログラムを楽しむことが可能です。次回のハワイ旅行では、実物を見ながら貴重な歴史が学べる博物館にぜひ足を運んでみてくださいね。