市長がスプリンクラー設置義務法案を提出

2017.07.23

日刊ローカルニュース

ホノルル市のカーク・コールドウェル市長は17日(月)、高さ75フィートを超える高層の建物でのスプリンクラー設備を義務付ける新法案を提出した。

ホノルル市では先週、高層コンドミニアムのマルコポーロで発生した大規模な火災により、3人が死亡、十数人が負傷する火災があったばかりで、コールドウェル市長は、マルコポーロにスプリンクラー設備が完備されていれば、火災被害がこれほど拡大することはなかったとしている。

現行の法律では、1975年以降に建設された高層建物に対するスプリンクラー設備の設置が義務付けられているものの、1975年以前に建設されたマルコポーロはスプリンクラーが設置されていなかった。なお、ホノルル消防局によると、ホノルル市内にあるスプリンクラー設備を設置していない高層コンドミニアムの軒数は約300となっている。

ホノルル市では、2005年に古いコンドミニアムへのスプリンクラー設備の設置を法制化する動きがあったものの、コンドミニアムの所有者らから設置費用が大きすぎるなどを理由に法制化にいたることはなかった。なお、マルコポーロで行われた最近の調査によると、スプリンクラーを設置するためには、各世帯に9,000ドルの負担が発生すると試算されていた。

参考:ハワイ・ニュース・ナウ

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