オアフ島にあるマッキンリー高校近くで20日(日)、差別主義に反対するデモが行われ、デモ参加者がマッキンリー高校敷地内にあるウィリアム・マッキンリー大統領像周辺やキング通りなどで抗議活動を行った。
第25代米大統領のウィリアム・マッキンリー大統領は、ハワイ併合やフィリピン併合などを遂行した大統領として知られており、抗議活動の参加者のひとりは「彼が行った政策は、ハワイやフィリピン、グタム、キューバなどに多くの影響を与えたほか、それらの地域の人々に苦痛を与えました」と語ったほか、別の参加者は「マッキンリー大統領の銅像は、太平洋地域に住む我々にとって、米本土で問題視されている南北戦争の南軍司令官であったロバート・リー将軍の像と同じようなものです」と話した。
マッキンリー高校では、全米各地で行われている差別主義に反対するデモの余波により、敷地内にあるマッキンリー大統領像への攻撃が行われるのではないかと懸念。デモが行われる前に銅像の前にロープを張るなどの予防策を講じていたものの、デモ参加者はロープを乗り越えて像に接近。高校の副校長や警察関係者などがデモ隊の様子を注視していたものの、デモ隊は像を棄損するなどの行為は行わず、平和的なデモ行進のみが行われた。
なお、マッキンリー高校では、過去にも大統領像の撤去や学校名の改名などの動きがあり、活動家はふたたび、像の撤去や学校名の改名に関する請願書の提出を行う予定だとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ