マウイ島西部のカハナ湾沿岸に建つ9つのコンドミニアムが、深刻な海岸浸食に直面している。コンドミニアム近くでは、すでに高波によって海岸線のヤシの木が倒れるなどの被害が確認されている。
コンドミニアムの管理等を行っているソレイユ・マネジメント社のウェイン・コーバ副社長は「感謝祭の週末だけで、高波によりカハナビーチの砂浜が約12~15フィート(3.5m~4.5m)が浸食により失われました」と語り、緊急処置として州から許可を得て、いくつかのコンドミニアムの建物沿いに土嚢を設置するなどの応急処置を行ってはいるものの、現在、指定されている土嚢の袋が到着するのを待っている状態だとしている。
なお、9つのコンドミニアムでは、カハナ湾運営委員会を結成し、海中に海岸へ打ち寄せる波を緩和するための構造物を設置するなどの大規模な対策についての検討を進めているものの、対策案の申請・許可・建設には最大で5年はかかると試算されている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ