ハワイ州下院は6日(火)、末期患者が自らの意思で医師の幇助によって自殺することを認める下院法案2739号に関する投票が行われ、賛成39票、反対12票で同案が可決された。
今後同案について、上院での討議が行われることとなるものの、上院では過去に同様の法案を承認した経緯があり、ハワイ州で医師の助けによる尊厳死が認められる公算が高まっている。
今回下院で可決、承認された下院法案2739号では、対象となる末期患者は余命6カ月未満と宣告されていることや、自ら薬を服用することができる状態であること、医師以外の医療関係者による処方の禁止、そして精神状態のチェックなどの条件が盛り込まれており、同案の支持者は、ハワイ州の尊厳死法案は他州に比べてもっとも強力な保護内容が含まれているとしている。
なお、全米ではすでに6つの州で同様の尊厳死法案が導入されているほか、2017年度には全米の27の州で同様の法案についての討議が行われたものの、27州のうち法案を可決した州は出ていなかった。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ