UH(ハワイ大学)システムは、2021年度の秋学期で対面式授業の受講や校内での各種活動への参加を希望する学生に対し、新型コロナウイルスワクチンの接種を義務付ける予定であると発表。今回のワクチン必至化の決定は、州内にいる49,000名以上の学生に影響を与えることとなる。
米国では現在、ファイザー社、モデルナ社、J&J社製の新型コロナワクチンが、米食品医薬品局(FDA)の緊急使用許可の段階となっており、UH当局では、FDAが新型コロナウイルスワクチンを正式に承認した後、新型コロナウイルスのワクチン接種を必至化するとしている。なお、FDAによるワクチンの正式承認は今年夏になるとみられている。
UHのラスナー学長は「私たちは、すべての学生とすべての職員にとって、キャンパスを可能な限り安全にするため、できる限りのことをしたいと思っています」とコメントしている。
UH当局では、同校に在籍を希望する学生に対し、はしか、おたふく風邪、風疹、破傷風などの予防接種を受けることを許可条件として定めており、今回、新型コロナウイルスのワクチンも条件に追加されることとなる。
ただし、宗教的な理由や健康上の理由がある場合には、ワクチン接種は免除されており、UHでは現在、約960名の学生がはしかなどの予防接種の免除を受けており、今後、新型コロナウイルスワクチンの接種に関しても免除に関する規定が設けられるとみられている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ