ハワイ州のイゲ州知事は24日(木)に記者会見を行い、ワクチンパスポートプログラムの対象を拡大すると発表。米国内で新型コロナウイルスワクチンを接種している場合、米国の各州からハワイへ到着する際には、陰性証明書の提示などの検疫が免除されることになる。
7月8日(木)より導入される新規制では、米国内で新型コロナウイルスワクチンを接種した人が対象で、カリフォルニアやニューヨークなど、米国の別の州からハワイへ到着する際に必要となっていた陰性証明書や、陰性証明書がない場合に求められていた到着後の自主隔離が免除となる。
なお、ハワイ州到着時に検疫などの免除を受けるには、到着前にハワイ州のセーフトラベルウエブサイトにワクチン接種証明書をアップロードし、到着時にワクチン接種証明書の原本を提示する必要がある。
このほかイゲ知事は、州内での新型コロナウイルス感染拡大防止のための規制の緩和も発表。レストランの収容人数が75%まで拡大されるほか、屋内での集まりが25名まで、屋外の集まりは75名まで可能となる。
さらにイゲ知事は、ハワイ州内でのワクチン接種率が70%以上となった後には、すべての検疫措置を撤廃するほか、マスク着用規定など規制の撤廃する予定であると発表。今後2カ月間で接種率70%に達するとの見方を示している。
なお、ハワイ州のワクチン接種率は24日(木)の時点で57%で、イゲ知事は、現在ハワイ州内で新型コロナウイルスの陽性となっている人の多くはワクチン未接種者で、州内での新型コロナウイルスの感染拡大を防ぎ、社会生活をパンデミック前の状態に戻すには、ワクチンの接種が必要であるとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ