ハワイ州保健局は13日(火)、州内の新型コロナウイルスの新規感染者の多くがワクチン未接種であるほか、新規感染者の約40%がデルタ株の感染例であることを明らかにした。
ハワイ州では、過去2週間で州内での新型コロナウイルスの陽性率が1.4%から2.4%に上昇しているほか、感染率も約20%上昇しており、当局では、旅行者数の増加、独立記念日の集まり、新型コロナウイルス関連の規制緩和などが、新規感染者数の上昇に関連しているとの見方を示している。
ハワイヘルス協会のヒルトン・レーセル氏は「デルタ株は非常に感染力が強い新型コロナウイルスの変異株として知られていますが、同時にワクチンを接種していることで重篤化することを防ぐこともできます」とコメント。感染拡大を防ぐにはワクチン接種が必要であるとし、市民に対し、ワクチンを接種するよう呼び掛けている。
なお、ハワイ州の新型コロナウイルスのワクチン接種率は、独立記念日の週末以降にわずかに上昇。過去1週間で約20,000回分のワクチン接種が行われているものの、州当局がすべての規制緩和の基準としているワクチン接種率70%に到達するにはまだまだ時間がかかる見込みで、ワクチン接種が現在のペースで進んだ場合、州内でのワクチン接種率が70%に達してすべての規制が緩和されるのは10月以降になるとみられている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ