ハワイ州保健局の最新データで、州内で新型コロナウイルスのワクチン接種率の上昇にあわせて、ワクチン接種者の新型コロナウイルス感染例も増加していることが明らかになった。
ハワイ州で今年1月以降に確認された新型コロナウイルス感染者のうち、93%がワクチン未接種者で、ワクチン接種後に感染が確認された約2,400名のうち、68名が入院、8名が死亡しているものの、州の疫学者であるサラ・ケンブル博士は「ワクチンの接種率が上昇すると、ワクチン接種をしていても感染する人の人数も増加します。しかしワクチンを接種することで感染時の重篤化を防ぐことができるため、ワクチンは接種するべきです」とコメントしている。
当局では、ワクチンを接種していても新型コロナウイルスに感染する「ブレイクスルー感染」が起こる可能性はあるものの、ワクチンを接種することで深刻な症状となる可能性ははるかに低いとするとともに、ワクチン接種者後に感染して、周囲に感染を拡大させる場合もあるため、ワクチン接種の有無にかかわらず、公共の場所でのマスク着用や、体調不良時には自宅に留まるといった感染拡大防止策をすべての人が取るべきであるとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ