オアフ島では31日(金)の大晦日、島内各地で多くの違法花火の打ち上げなどが行われ、大晦日の19:00から翌7:00までの12時間で、11名が病院に搬送されて治療を受けていたことが明らかになった。
ホノルル救急医療サービスによると、11名の負傷者のうち1名は子どもで、その大半がオアフ島西部で違法花火によって負傷したとしている。
救急隊員によると、花火による負傷者の中には、爆発性の花火を持ったままだったために、指や手の一部を失った人や火傷を負った人のほか、花火を打ち上げた際に発生した弾丸や破片で、顔、首、胸などを負傷した人もいたとしている。なお、病院に搬送された負傷者の全員が、重傷または重症で、負傷者の大半が、クイーンズメディカルセンターの外傷センターまたは、ストラブ熱傷センターに搬送されている。
緊急医療サービスセンター第2地区チーフのステイシー・ヨシカワ氏は「20年間の勤務経験の中で、今回の大晦日の違法花火による負傷者は、おそらく過去最多だったと思います」とコメント。当局も、オアフ島西部の花火を見るため、H-1フリーウェイの車線を違法に占拠したお祭り騒ぎも発生し、救急車が患者を搬送するために脇道を通らなければならず、対応時間が長引いたとしている。
オアフ島では、10年以上前から個人での打ち上げ花火の使用などを禁止する法案が施行されているものの、年末から年始にかけて島内各地で多くの違法花火の打ち上げなどが行われており、毎年、大晦日前後に違法花火による負傷者が出ている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ