オアフ島ダウンタウンで路上生活をしている人々を対象とした炊き出しなどを行っていたリバー・オブ・ライフは、ホノルル市当局との話し合いの結果、ダウンタウンでの食品提供事業を終了すると発表。今後は、オアフ島内の複数の場所で食品提供を行うとしている。
リバー・オブ・ライフは、約35年間にわたってダウンタウンで週5日間、食品の提供を実施していたものの、ダウンタウンに多くの路上生活者が集まってくる一因になっているとして、批判が高まっていた。
ホノルル市のブランジアーディ市長は「食品提供を行うことで、多くの路上生活者がダウンタウンに集結することとなり、安全面に対する懸念もありました」とコメント。リバー・オブ・ライフ側と当局で数カ月にわたって協議を続けた結果、ダウンタウンでの大人数を対象とした食品提供を終了することが決定したとしている。
リバー・オブ・ライフの関係者も「300人程度の人々に食事を提供する1つの大きな場所を持つ代わりに、複数の場所でそれぞれ30名程度の人を対象とした食品提供を行うことで、より多くの時間をサポートを必要としている人と過ごすことができるほか、地域社会の負担も軽減されることになります」とコメント。現在、オアフ島内で食品提供を行う場所の選別を行っているとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ