連邦政府が、マウイ島ハレアカラ国立公園上空を飛ぶヘリコプターツアーに対する新たな規制の導入について検討していることが明らかになった。
ハレアカラ国立公園は、多くのハワイアンの人々が神聖視する休火山があるほか、絶滅の危機に瀕しているハワイ先住民のガチョウの避難場所としても知られている。
連邦航空局と国立公園管理局では今回、国立公園上空を飛ぶヘリコプターツアーに関して、現行維持のほか、公園内へのヘリコプターの乗り入れを禁止する案やツアーの催行回数の減少案などの導入を検討。マウイ郡のユキ・レイ・スギムラ議員は「ハレアカラ国立公園は特別な場所で、大切な人と一緒に行きたい場所です。でも、島の美しさを台無しにするような商業航空ヘリコプターツアーは必要ありません」とコメント。有権者の多くがヘリコプターツアーの全面禁止を求めているとしている。
いっぽう、ハレアカラ国陸公園上空を飛ぶヘリコプターツアーを催行しているブルーハワイアンヘリコプターの社長は、飛行制限を行うことで、商業ヘリコプターが今よりも住宅地の方を飛ぶようになるなど、制限が思わぬ悪影響を及ぼすかもしれないとし、ヘリコプターツアーは地元の人々や観光客に、島の美しい景色をユニークに見せてくれるものであるとしている。
なお、当局ではハレアカラ国立公園でのヘリコプターツアーの規制に関する一般からの意見を4月1日(金)まで求めている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ