ハワイ州内の医療機関に入院して治療を受けている新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあり、ハワイ州ヘルスケア協会では警戒を強めている。
当局によると、5日(木)の時点で州内の医療機関に入院している新型コロナウイルスの感染者の人数は71名で、そのうち5名がICU(集中治療室)で治療を受けており、州内では1日平均485人の新規患者が発生し、陽性率は11.5%となっている。なお、州内のICUで治療を受けている感染者数は、1カ月前にはゼロとなっていた。
ハワイ州医療協会のヒルトン・レイテル氏は「今現在、新型コロナウイルスの感染者数の増加スピードは、過去に発生したデルタ株やオミクロン株の急増と比較すると緩やかなもので、管理しやすい状況です。しかし今後、入院者数が100名を超えることになってきた場合には、より注意する必要があると考えています」とコメント。今週末より、州内各地では高校の卒業式などで人々が集まる機会が増加するため、当局では市民に対し、ソーシャルディスタンスの確保や屋内でのマスク着用など、感染拡大予防策に努めてもらいたいと呼び掛けている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ